朝里岳(1280,2m)〜白井岳(1301,6m)   同行者5名、02,1,26
 登り〜札幌国際スキー場ゴンドラ山頂駅ルート,下り〜朝里岳沢川源頭斜面滑降

7ヶ月ぶりの山は、すばらしい仲間と、まあまあの天候と、パフパフパウダーに恵まれ、再開第1号の山として思い出に残る最高の山となった。
函館発    4:00
スキー場着  8:15 
  地  点時刻

ゴンドラ山頂駅
朝里岳
白井岳頂上着
9:30
9:55
11:30
所要時間[2:00]

白井岳頂上発
930m付近
(昼食)
スキー場駐車場
11:40
12:00
12:45
13:25
所要時間(昼食を除く)[1:00]

小金湯温泉・まつの湯  14:00

参考にしたweb(白井岳編)
「北海道の山とスキー」(Koさん)
「サトシンの北海道の山スキー」
「北海道のクロカン事情紹介」
「楽しい山登りのホームページ」
旭に輝く定山渓天狗岳
 連休の2日目、北広島で行われる「北海道スキーマラソン大会」に参加するために札幌へ出るので、その前日、次の日に疲れを残さない程度の冬山登山と深雪滑降を楽しめる山として、また、妻の病気と死を越えて7ヶ月振りの再開第1号の山として、以前からこの山を選んでいた。その計画にふさわしい、すばらしい仲間と、まあまあの天候と、絶好のパフパフパウダーの深雪に恵まれ、大満足の山となった。

 この山は、余市岳と朝里岳と並んで余市三山と言われている山で、登山道はないが、札幌国際スキー場のゴンドラ山頂駅からアプローチができることもあり、朝里岳沢川の斜面が絶好の深雪滑降のルートとして、多くの岳人に親しまれている山である。

 天候がよく、山が見えているという前提で単独でも挑戦するつもりでいたが、前々日に「北海道の山ML」に「同行者募集!」のメールを流したところ、これまでに何度か冬山もご一緒している札幌在住のKuさん、Koさんとその友人、Kaさんご夫妻の5名も応じてくださり、うれしいグループ登山となった。
まずは朝里岳へ向かう
 函館を4時にでて、札幌国際スキー場を目指す。途中、朝日に輝く定山渓天狗岳をカメラに収める(1)。スキー場の下から見上げると、目指す朝里岳から白井岳の稜線まで、西側から雲が懸かっているが、その姿が見え隠れしているので、安心して9時にリフト券売り場で待ち合わせ、ゴンドラに乗り、山頂駅からまず朝里岳を目指す(2)。
朝里岳への斜面を登る
 やがて、先行グループのトレースを辿りながら、朝里岳への斜面を登る(3)。結構、西風が強く、左手に目指す白井岳がガスに見え隠れしている。朝里岳の東側をトラバースして、その後、だだっ広い飛行場と呼ばれるところを緩やかな稜線まで登り(4)、東側へ大きく巻いて白井岳へ続く細い吊り尾根を目指す。先行の3人グループは余市岳へ向かったらしく、途中からやはり白井岳へ向かうらしい単独登山者のトレースを辿る。しかし、その方は遠回りをしているらしく、こちらで独自のルートをラッセルしながら進む。吊り尾根へ下りる地点まで来ると、目指す白井岳が広がりつつある青空の下に、その姿をクッキリと見せてくれるのがうれしい(5)。
通称・飛行場を行く
 1290ピークの北側から急な斜面を1190ピークとのコル目指して、シールをつけたまま下るが、振り返って見上げるとシールを外して滑った方が楽しい斜面であった。案の定こまめなKuさんはシールを外して深雪滑降を楽しんだ。

 その後は、北側に雪庇の発達している吊り尾根の右側を辿る。明日のスキーマラソンのために体力を温存しておきたいので、膝上ほどのラッセルは遠慮させてもらう。1190ピークを越え、1230ピークを北側を巻き(6)、もう少し進むと、太陽の下にまぶしく真っ白に輝く頂上が迎えてくれる(7)。
1230ポコを巻いて頂上を目指す
 最後の斜面を登り、山頂駅からちょうど2時間で誰もいない平らな頂上へ到着。札幌の市街と手稲山は見えているが、定山渓天狗岳は時折姿を現すだけで、朝里岳も余市岳もガスの中であり、眺望が限られているのがやや残念である。
もうすぐ白く輝く頂上へ
 昼食は誰にも荒らされていない斜面をまず滑り下り、途中の風のないところで摂ることにして、シールを外しているところへ、下から登ってきたらしい3人グループが到着する。記念写真のシャッターを押してもらって(8)、早速、あれこれと地図を見ながらの鳩首会議で下る斜面を検討する。まず、頂上から朝里岳沢左股の源頭目指して深雪滑降へと飛び込む。深雪という感じがしないくらいの膝上ほどの軽いパウダースノーに、歓喜の嬌声を上げながら踊るように滑り降りる。久しぶりの感触に最初の1本の滑りだけで大満足である。
頂上にて(左から二人目の赤のヤッケが私)
 途中から真ん中の尾根を目指して少し左側にトラバースして、再び、途中深雪滑降を楽しみ(私の滑り)(9)、写真を撮ったりしながら930付近の平らな所へ下り立つ。振り仰ぐと頂上も見え、太陽も当たり、風もない木の陰で昼食にする(10)。私は、冬山用に新しく購入したガソリンストーブで、雪を溶かしての鍋焼きうどんである。冬はラーメンより体が温まる気がする。
私の滑り(Koさん提供)
 昼食を摂っている側を下の駐車場で隣になった方を先頭にテレマークの4人グループが下りてくる。その中の一人がKaさんご夫妻とKuさんを見て、「HYMLの方ですよね!」と声を掛けてくる。3人と1月の連休に三段山で一緒になった方であったとのことである。
昼食風景
 45分ほど休み、再び沢を目指して滑降を繰り返し、両側の林が濃いので、800付近から沢の中に下り、ボブスレーもどきの滑降となる。時折、口が開いていて、下を水が流れているのが怖い。スキー場が近くなったところで、林道のような所へ出る。そのまま滑っていくとゲレンデに出るが、沢の左岸を滑り下りるとそのまま駐車場へと出て、ゴールイン。

 普通下から山頂まで登って滑降を楽しむと、所要時間の割にあっけなく終わることが多いが、この山はゴンドラを利用できるために、標高差があり、ロングコースの滑降が楽しめ、なかなか満足できる山である。また、山スキーで再訪したい山の一つとなった。 

 その後、Kuさんと小金湯温泉のまつの湯で汗を流し、札幌へ向かう。まず、妻の遺骨を預かっているお寺へ寄り、妻の実家の納骨壇へ、無事下山できた報告と感謝のお参りする。次に、石井スポーツに寄り、XCのスキー靴を新調して、妻の実家に向かう。

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