紋別岳(865.86m)  NTT管理道路ルート   単独  04,04,10


頂上までNTTの管理道路が付いているので、馬鹿にして登らずにいたが、丹鳴岳を早く下山したので、急遽挑戦するが展望もすばらしく、結構滑りを楽しむことができた。

登山
地点
下山
11:00
12:30
ゲート下
頂 上
13:15
13:00
[1:30]所要時間[0:15]

GPSトラックログ(69kb)
 この山は、支笏湖の東岸に連なる外輪山の最高峰である。頂上には無線中継所とアンテナがあり、NTTの管理道路が登山道となっている(1)。支笏湖一帯の展望台として、夏も冬もよく登られている山であるが、その道路のあることが災いしてまだ登っていない山であった。

 この山名の由来と思われるあちこちにある紋別という地名はアイヌ語の「モペツ」(流れの緩やかな静かな川の意)に由来することが多いので、地図で探してみてもこの付近に紋別川という名前の川は見当たらないのが気になるところである。

 丹鳴岳を下りてまだ10時半だったので、急に思いつき、靴も取り替えないで支笏湖畔の反対側のこの山の登山口まで車を走らせる。登山口となっているゲート下まで来たら、車が8台ほども停まっている。道路には十分雪が付いているし、本日のものと思われる新しいスキーのトレースも見られるので、得した気分でスタートする。

 途中、ヘアピン部分を2箇所ほどショートカットしながら、200mずつ現れる距離標識(合計4800m)を励みに登っていく。車道にしては結構斜度がきつくて、帰りの滑りも楽しみである。標高400m付近から656地点までは尾根に沿ってその道は続いている(2)。途中、山スキーの女性やツボ足の登山者が数人下りてくるのと出会う。みんな異口同音に天候のよさと眺望のよさを口にする。先ほど登ってきた丹鳴岳をいやでも眺めながらの登りとなる。

 頂上の下に、頂上から下の道路まで直接滑り降りれそうな木の生えていない急斜面が続いている。帰りはそこを滑り降りようとその道路との出会い部分まで近づいていくと、結構シュプールや下りのツボ足のトレースが付いているので、同じことを考える人も多いらしい。上から道路を歩くスキーで実の上手に滑り降りてくる年輩の男性に出会う。滑走面がうろこ状のあの板であれほど上手に滑る人は珍しい。その男性とそんなことや丹鳴岳に登ってきたことなどを話題におしゃべりをして別れる。

 頂上の南面を横切って北側へ回りこむ地点から道路から離れ、電柱が続き、樹木が刈り払われている南尾根をまっすぐ登る。途中前を登っていた男女二人連れを追い越し、頂上を目指す。この西側にも結構おいしそうな斜面が広がっている。二人の女性に迎えられて、ちょうど1時間半で頂上到着である(3)。

 樽前山と風不死岳はちょうど90度(4)、恵庭岳は丹鳴岳からとはまったく反対側からの眺めである。向こうは岩頭が迫力あるし、こちら側からは爆裂火口が迫力ある眺めである(5)。そうこうしている内に二人連れが到着し、頂上は5人となる。
二人連れの男性の方は結構なキャリアのある人らしく、しばし山談義に耽る。

 30分ほど休んで下山開始である。予定通り、頂上からまっすぐ沢地形の右側の尾根を滑り降りる。斜度も結構あり、木が生えていないこともあり、ただ道路を滑り下りるだけの山と思っていただけに、予想していなかった楽しいターンを刻むことができるのがうれしい。下から振り返って(6)、あとは道路を忠実に滑り降りるが、斜度があるのでスピードコントロールが難しいくらいである。

 途中、道の真ん中に座って休憩している二人の女性がいたのにびっくりしたが、向こうも凄いスピードで滑り降りてくる自分を見てびっくりして飛び退いてくれた。まだ、登ってくる人もいたが、ゴールしたら、これから登ろうとしているボーダーの4人連れもいたりと、かなり賑わっている山である。1時間半で登った山をわずか15分でゴールである。

 身支度を解いて、また支笏湖畔を戻り美笛峠経由で、明日の積丹半島のポンネアンチシ岳の集合場所の神恵内998の駐車場へ向かう。ところが、その温泉は工事中で入れず、テントをそこに張って、泊村まで戻り、国民宿舎の温泉で一日目の汗を流す。

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