待根山(マチネシリ)(1002m)ピンネシリ(1100m)
<一番川コース>  単独 11,6,19
00.5.6の砂金沢コースからの山スキー登山
 
コースと季節を変えての再訪・・・展望には恵まれなかったが、稜線は期待以上の花畑だった

登山 地点下山
7:00
7:40
8:45
9:00
9:40
登山口
林道跡分岐
稜線コル
待根山
頂上
12:35
11:45
11:00
----
10:50
[2:40]所要時間[1:45]

13:30 月形温泉(入浴)
18:00 夕張・鹿ノ谷駅前(泊)
 ピンネシリは樺戸山系の最高峰で、頂上に、乙部岳と同じ雨雪量観測レーダー施設が設置されている端正な山容の山(1)(07年にペトツルンベ山から撮影)。アイヌ語の「男山」の意。隣の待根山は、「女山」の意のマチネシリが語源で、いわば夫婦山のような山。この2山は、2000年春に新十津川側の砂金沢コースからスキーで登っているので、今回は、季節とコースを変えて、反対側の当別側の一番川コースから再訪した。

 夜を明かした滝川道の駅を出る。天候が良ければ、端正なピンネシリと隣の待根山が見えるはずだが、それも叶わず。国道451号線を西進し、道々28号線を南下し、一番川沿いの道へ入ろうとしたら、土砂崩れで通行止め。しかし、諦めるわけにはいかない。少し先の林道に入り、進んだら、月形町から道民の森オートキャンプ場へ繋がる道に出て、キャンパーで賑わうキャンプ場へ到着。キャンパーたちは、月形町から繋がる道から入ってきたようだ。

 ところが、そこから登山口までの9kmの林道入口に通行止めの札の下がったバーが置いてある。山菜採りの車がそのバーを除けて入っていった。自分も、行けるところまで行ってみようと進んだら、結局登山口まで入ることができ、既に7台ほどの車が入っていた(2)途中に路面に砂利を敷いて補修してあるところがあった。その関係で通行止めにしたかったようだが・・・・。

 登山口をスタートし、まずは、荒れた林道跡を進むが、ブヨにまとわりつかれて、ゆっくり休むこともできず大変だった。林道跡から登山道に入る地点にはベンチも設えられている。そこから尾根上の道を登るが、直ぐに再び林道跡と合流する。斜度が急になるところで、ようやく林道跡は終わる。

 その後は、急な登りが待ち構えていて、そこに設置されている木の階段は幅も狭い上に、高さも合わずにイライラさせられる(3)

 低いガスに覆われていて、全く展望がない。暑寒別岳を中心とした増毛山系と明日予定の夕張岳や芦別岳などの夕張山系の展望ねらいだったのだが、朝からそれらは望み薄の天気だった。

 しかし、稜線が近づいてきたら、ピンネシリ頂上は姿を隠したままだが、隣の待根山は見えてきた。

 最後の急な階段を登り詰めると、待根山との分岐の稜線コルに到着。その間にピンネシリの方も晴れることを期待して、先にそちらへ寄ることにする。











 稜線コルから、先に見えている待根山を目指す。目の前に見えていたのは頂上ではなく、さらに奧だった(4)。この稜線は期待以上の花の山だった。ハクサンチドリ、チシマフウロ、シラネアオイ、エゾノハクサンイチゲ、キジムシロ、ハクサンボウフウ、カラマツソウなどが咲いていていたし、タカネザクラもまだ咲いていた。ハクサンチドリの群落の上に待根山の頂上が待っていた(5)


 待根山から戻るときになって、期待通りに、ようやく端正なピンネシリの山頂部分が姿を現した(6)。道端に咲くタカネザクラ(7)やチシマフウロ(8)、ハクサンボウフウ、キジムシロなどの花々を楽しみながら頂上を目指す。


 頂上近くの左斜面を覆うように咲くエゾノハクサンイチゲの群落も見事だ(9)登山口をこちらより先に出発した単独行の男性が下りてきて、入れ違うように11年振りの頂上に到着。車の台数からしてももっと多くの登山者がいると思ったが、若いカップルだけだった(10)あとの車は、タケノコ採りの人の車だったようだ。

 彼等は、ずっと展望が広がるのを待っていたようだ。上空は青空が広がって陽光にも恵まれ、ポカポカして気持ちが良い。しかし、周りはガスが立ち込め、増毛山塊の方には厚い雲が立ち込めているし、夕張山系も全く見えない。頂上には、キジムシロの群生があちこちに広がっていた(11)

 急いで下りることもないので二人と山談義をしながら、展望が広がるのを一時間以上も待った。しかし、願いは虚しく、諦めて二人と一緒に下山を開始する。

 すると、縦走して同じ登山口へ下りれる隈根尻山と稜線が姿を見せた(12)二人はそちらを廻って下りるとのことだったが、自分は明日以降の体力温存を考えて分岐で別れ、来た道を戻った。

 キャンプ場からは、月形町へ抜ける道を走って、月形温泉を目指した。期待した展望には恵まれなかったが、期待以上の花の山だったことに大満足。下山後、月形温泉でのんびりし、岩見沢経由で翌日の夕張岳に備えて、夕張市街地まで走った。


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