二股山(568.7m)<長万部町>
<北東尾根ルート> ツボ足  単独 13,4,13
雪のある内にと出掛けたが、雪もたっぷり、展望にも恵まれた長万部二股地区の裏の山

5:30 自宅発
7:50 二股着(雨上がり待ち)     
登山
地 点
下山
 8:55
10:25
尾根取り付き
頂 上
11:40
10:40
[1:30]
所要時間
[1:00]

12:10 長万部温泉(入浴)
14:40 帰宅

 長万部町二股地区(字名は双葉)の裏に聳える二等三角点の山(点名・二股岳)である(1)登山道はないが、夏は、最近人気の出てきた犬の巣川を詰めて、強烈なネマガリダケを漕いで登頂されている。

 自分も昨夏犬の巣川は遡行したが、初めから登頂は積雪期に残しておいて、滝の連続する核心部を楽しんだだけで戻っている。そのときにも、札幌から2パーティが入っていて、いずれもこの頂上を踏んでいる。結構人気の山になってきている。そんなこともあり、なんとか雪のある内にと、今回のトライとなった。

 なお、二股ララジウム温泉でも有名な二股の地名は、長万部川と知来川が合流することに因るらしい。ただし、二股は駅名や郵便局名、地名などには付いているが、この地区の字名や旧学校名、神社名は双葉である。その辺りの歴史的経過も知りたいものである。

 函館を出たときに晴れていたが、現地へ着いたら雨が降っている。晴れそうな気配なので、二股駅などを見て、しばらく待つことにした。案の定、1時間ほどしたら晴れてきた。

 今は閉校になっている双葉小学校の横から山に向かう二股開拓1号線を入る。双葉神社の横を通り、突き当たりから頂上へ続く北東尾根を登ることにした。地図をみるといくつかのルートが考えられるが、これが最短ルートのようである。

 登ってみて分かったのだが、ここから見えるピークは頂上ではなく、標高500m付近の尾根頭であった(2)
 
 道路の突き当たりが尾根の末端である。木の生えていない広い斜面へと取り付く。ブログへのコメントで判明したのだが、ここはスキー場だったそうだ。確かに理想的な斜面だ(3)雪は埋まらないので、かんじきをリュックに括り付けて、スパイク長靴で出発。結局すっとツボ足で歩くことができた。

 緩やかな快適な尾根が続く(4)。c350〜c400の間は斜度がきつくなり、尾根の左側の斜面では全層雪崩が起きていた(5)。そこを越えると、少し平坦になるが、やがて、このルートで最も急なc400〜c500へ差し掛かる。ここが下から頂上のように見えていた標高500mの尾根頭だ(6)


 その尾根頭を越えたら左奥に頂上らしきピークが見えた。地図で確かめたら、それは南隣の568ピークで、頂上ではなかった。右の尖った尾根のさらに奥のようだ(7)尖った尾根を越えて、雪庇の発達した558ポコでようやく頂上と対面。みごとに尖ったピークだった。少し下ったコルからすっきりとした姿を望むことができた(8)
 
 
 雪が埋まらないお陰で、予想より速い1時間30分で頂上に到着。尖ったテッペンに立とうとトライしたが、全方向が崖状になっていて、崩れそうで怖いので諦めた(9)

 なんと頂上には、登山道もないごくマイナーな山にもかかわらず、頂上標識が設置されていたのにはびっくり!さすがに、夏に犬の巣川からの登山者が増えている人気の山だ(10)

 スタート時は雨上がりで、途中で雪も降ってきたりしたが、頂上に着いたときには、晴れてきてみごとな展望が広がった。




東側には、写万部岳を中心とした山塊とその右側には静狩海岸や礼文華海岸方向(11)

北側には、左から長万部岳〜大平山〜黒松内岳(12)

下りの途中から眼下に見える二股(双葉)地区の街並み(13)


鉄道マニアに人気の高い貨車を改造した「二股駅」

 

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