オロフレ山1231m)B  
オロフレ峠コース  単独  12,10,6
  04,9,04の妻同行
誰とも会うことのなかった雨上がりの早朝登山、少しは期待した紅葉は全くなし・・・。

登山地点下山
7:25
8:40
登山口
頂 上
9:30
8:45
[1:15]所要時間[0:45]

喜茂別岳へ
 登別市と壮瞥町の境界線上に位置する山で(1)展望景勝地である旧道のオロフレ峠が登山口になっている。すでに標高が970mもあり、標高差260mほどで簡単に高山の雰囲気と太平洋〜噴火湾、支笏・洞爺湖付近のすばらしい展望が得られ、初夏は花の山としても人気の高い山である。

 山名の由来はオロフレ川の源流部に因り、アイヌ語で「ウオロ・フレ・ペッ」(水中の赤い川)を意味する。

 この山に初めて登ったのは、日高山脈の最高峰・幌尻岳へ向かう途中に立ち寄った9年前の秋の早朝である。2回目も旅の途中に、妻同行で時間潰し的にちょっと立ち寄る気分での再訪だった。それからすでに8年経過していた。

 伊達市大滝区の無料温泉「ふるさとの湯」の前で夜を明かす。夜半から雨が降り続き、山は諦めモードだったが、朝になって止み、直ぐに青空が広がった。ちょうどオロフレ山が見えていたので、登山口へ向かった。

 快適な登山道を15分ほどで羅漢岩へ到着する(2)垂直に切れ落ちる向こうにオロフレ峠の旧道が見え、その奥に来馬岳が見える。
 
 羅漢岩を越えると、手前に岩峰があり、そのピークに石柱のような物が見える。これまで2回登ったときには気づかなかった(3)

 微かな踏み跡を辿って登って見たら、「山神」「大正十一年十月」と彫られていて、周りに賽銭がたくさん置かれていた(4)

 そこからしばらく下りが続き、表面に端正な形の頂上と尾根の上にはっきりとした登山道が見える(5)

 せっかく登ったのに登山口と同じ標高まで下るコル付近は広い裸地になっていて、小さなケルンが積まれている。

  コルから1062ピークへの広い斜面はダケカンバトンネルの快適な道であるしかし、紅葉はほとんど見られない。赤を彩るタカネナナカマドもあるのだが、まだ青いままだったり、色付かないまま枯れ始めている物も多い。

  登ってきた方向を振り返ると、アップダウンの激しい登山道が見える(6)

 1062ピークを越えると、あとは頂上に向かってまっすぐ続く急な尾根を登るだけである。左手に噴火湾と洞爺湖付近がぼんやりと見える。右手には白老付近と太平洋もみえるが、これもぼんやり・・・。

 最後の急登の先(7)が一見頂上かと思うような岩混じりの急登を越えると、緩やかな尾根が続く。なかなか頂上が見えてこないいらだちを感じながら登り続けると、ようやく頂上が見えて来た。

 頂上標識と二等三角点(点名・登別岳)が設置されただけの広い裸地の静かな頂上に到着する。テントを張って一夜を明かすには最高の地形である。もちろん誰もいない(8)。ここから見える徳舜別岳とホロホロ山は、右側の1260ピークも連なって、3連峰のように見える。ホロホロ山の方が高いこともよく分かる(9)

 雨上がりでもあり、展望も限られているので、直ぐに下山開始。登山口へ戻るまで誰とも会わなかった。入れ替わりに夫婦連れが登っていったが、車を見たら函館ナンバーだった。次に、今日のメインの喜茂別岳を目指す。
 


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