オロフレ山(1231m)A  オロフレ峠コース  2名  04,9,04

道すがら、9年ぶりに再訪し、散歩気分でのんびりと賑やかで快適な登山道を辿る

8:00 函館発
登山地点下山
12:50
11:35
登山口
頂 上
14:15
13:10
[1:15]所要時間[1:05]
 登別市と壮瞥町の境界線上に位置する山で(1)、展望景勝地である旧道のオロフレ峠が登山口になっている。すでに標高が970mもあり、標高差260mほどで簡単に高山の雰囲気と太平洋〜噴火湾、支笏・洞爺湖付近のすばらしい展望が得られることもあり、人気の高い山である。

 この山に初めて登ったのは、日高山脈の最高峰・幌尻岳へ向かう途中に立ち寄った9年前の秋の早朝である。今回も音更町へ向かう途中に、時間潰し的にちょっと立ち寄る気分での再訪である。壮瞥の久保内から頂上付近に雲が懸かっているのを気にしながらオロフレ峠への道を進む。

 土曜日のお昼近くということもあり、駐車場には明らかに登山者のものと思われる車が10数台も停まっている。最近、あまり人の登らない山ばかりで、他の登山者に会うことのほとんどない山が続いていたので、たまにそんな賑やかな山もいいかと、登山靴も面倒なのでスパイク長靴スタイルで登山口をスタートする。

 快適な登山道を15分ほどで羅漢岩へ到着する(2)。垂直に切れ落ちる感じの岩場はなかなかの迫力に満ちた景観である。
 
 そこからしばらく下りが続き、表面に端正な形の頂上と尾根の上にはっきりとした登山道が見える(3)。せっかく登ったのに登山口と同じ標高まで下るコル付近は広い裸地になっていて、小さなケルンが積まれている。この辺りからどんどん下りてくる人たちとすれ違うようになる。

  コルから1052ピークへの広い斜面はダケカンバトンネルの快適な道である(4)。1052ピークを越えると、あとは頂上に向かってまっすぐ続く尾根を登るだけである。左手に噴火湾と洞爺湖付近の展望を、右手には白老付近と太平洋の展望が広がる。足下に珍しく花の開いたエゾオヤマノリンドウの花が咲いている(5)。

 この辺りの一番の急登は岩が露出していて、変化のある登りを楽しむことができるが、頂上から次々と下りてくる多くの人たちとすれ違う。登山口から全部で25人ほどすれ違ったようである。

 登り切った先が一見頂上かと思うような岩混じりの急登を越えると、緩やかな尾根が続く。なかなか頂上が見えてこないいらだちを感じながら登り続けると、ようやく頂上が見えて来る(6)。
 
 ちょうど最後の二人が下りて行って、誰もいなくなり、頂上標識と二等三角点が設置された広い裸地の静かな頂上に到着する(7)。しかし、周りは東側から立ち昇ってきたガスに覆われ、微かに覗く感じの洞爺湖付近の展望以外はまったく見えない状況である。

 何も見えないので、20分ほど休憩して下山を開始する。少し下るとガスの中から抜け出し、太平洋側の展望が広がる。これから下る尾根道がずっと見え、噴火湾の向こうに恵山と海向山や古部丸山などの山まで見えている。

 午後からだというのに、5組10人もの人たちが登ってくるのとすれ違いながら登山口を目指す。

 


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