毛無山(684.3m)<森町濁川>
濁川ダム基点循環ルート  4名  ツボ足 07,3,17

          狗神岳の東面をじっくりと眺めたくて、3つのピークを循環縦走

 5:00 自宅発
 6:00 濁川ダム駐車場
登下山
地  点
 6:20
 6:45
 8:30
 9:05
 9:35
 9:45
10:00
11:00
濁川ダム
桂川林道〜尾根へ
南東峰(678m)
本峰着(684m)
 〃 発
南西峰(680m)
林道へ
濁川ダム
[4:40]
所要時間
11:30 濁川温泉
    ・にこりの湯(入浴)

 道南だけで同名の山が5山もあるこの毛無山は、濁川カルデラの南側に3つのピークを連ねて聳える山である(1)漢字で書くと禿げ山のようなイメージを抱くが、木無山や気無山も含めて、アイヌ語のケナシ「林野、木原・湿地・普通の原野の意」に由来するらしく、東北地方にも多い山だ。

 今回は、道南の秘峰中の秘峰・狗神山の登頂が叶った4名(3年前に南尾根から登ったSHOさん、私の翌日に同じ西尾根から登ったTaさんとKaさん)で、人を寄せ付けないその東面の勇姿をじっくり眺められるこの山を選んだ。

 除雪最終地点である濁川ダムの駐車場から、かんじきをリュックに括り付けてツボ足でスタート。今回の山行の一番の狙いであった狗神岳の東面が、朝日に輝き、神々しいまでの姿で迎えてくれる(2)コースは、反射板の見える南東峰へ続く緩やかな西尾根を登り、本峰〜南西峰を経由して戻る循環縦走ルートである。

 ダムの奥に続く林道の分岐から新しく整備された左側の桂川林道へ入る。25分ほど林道を進み、ヘアピンカーブ地点から尾根に向かう。この山の地形図に記載されている登山道のような点線は、営林署OBの2名によると、国有林と民有林との境界を示す苅分帯らしい。本峰に直接続くそれは、地図に現れていない大きな岩峰状の所を越えなければならず、その先もかなり急で上り下りには大変そうである。TaさんとKaさんからいろいろな小動物の足跡を教えてもらいながら、ツボ足のまま忠実に尾根を辿り、1時間10分で南東峰に到着。360度の展望がみごとである。

 西側には、これから向かう本峰とその向こうに狗神山、更に奥に乙部岳(3)、その右側には、砂蘭部岳や岩子岳とペンケ岳や遊楽部山塊(4)。北側には、眼下の濁川カルデラとその向こうに噴火湾とニセコ方面の山々(5)南には、頂上付近に雲を被った駒ヶ岳など・・・。

  それらの展望を欲しいままに楽しんだ後、標高差80mほど下って登り返す本峰まで続く雪庇の発達した稜線を進む(6)

 35分で本峰へ到着(7)ここにも反射板が2枚設置されている。樹木が邪魔で狗神岳方面の展望はあまり良くないのが残念である。駒ヶ岳は下山開始まで頂上を隠している雲は取れなかった(8)腹ごしらえをしながら30分ほど休んで、さらに南西峰を目指す。

 わずか10分で到着。ここから下山で使える尾根は2本ある。時間的な余裕もあるので、遠回りではあるが、地図上に苅分帯のある南側の尾根を下る。

急な尾根を下っていくと、15分ほどで林道にぶつかる。あとは、その林道を辿るだけである。しかし、予想以上に長い林道で、1時間ほどでようやく登りで別れた桂川林道との分岐に出る振り返ると、スタート時には朝日に輝いていた狗神岳は上空が雲に覆われて、くすんだ感じになっていた(9)

 狗神岳の東面の眺めや360度の大展望、そして、3つのピークの縦走を楽しんでも、まだ11時といううれしい時刻である。

 濁川温泉の開業200年というにこりの湯に寄る。数年ぶりであるが、露天風呂も新しくできていた。その露天風呂に浸かりながら、のんびりお喋りをして帰路に就く。



   SHOさんのページへ  Taさんのページへ


「北海道山紀行」目次へ    HOMEへ

inserted by FC2 system