春山スキー編
[5] 目国内岳 (1,202m)岩内岳 新見峠コース]   1992,7,29   
  [前目内岳〜目国内岳〜パンケメクンナイ湿原〜岩内岳の往復登山]

ニセコ連峰の連なりと、秘境パンケメクンナイ湿原がすばらしい。

2:00 自宅発
登山   地  点下山
5:05
5:35
6:20
新見峠登山口
前目国内岳(980m)
目国内岳頂上
10:30
10:05
9:35
[1:15]
 所要時間 
[0:55]
6:30
7:00
7:35
目国内岳頂上
パンケメクンナイ湿原
岩内岳頂上(朝食)
9:30
9:00
8:00
[2:30]
総所要時間
[2:30]

シャクナゲ岳登山口の神仙沼駐車場へ移動
  「初挑戦の山は、一人歩きで」の登山にハマって、初めての夏休みである。これまでの日帰り登山から、遠出の山の計画を立てる。まず、ニセコ連峰の山と夕張山系の山へ予備日も入れて4泊5日の計画でスタート。                             
  予定より早く目が覚め、2時間早く出発。 夜明け前、白み始めた空をバックにしたニセコ連峰を眺めながら、新見峠にある登山口到着。ウグイスの声に迎えられてスタートする。朝露と一昨日までの雨で足元や草が濡れていて、 靴の中まで濡れてしまう。
前目国岳頂上から目国内岳を望むメクニメクニ
 前目国内岳までは、ひたすら根曲り竹の林の中 の単調な道を進む。30分で、前目国内岳頂上に到着、目の前に目国内岳がそびえ、奥にだだっ広い雷電山、右手に岩 内岳と岩内平野が広がる。心地好い風が吹く。
目国内岳岩塊ピーク
 前目国内岳から、一度下って、さらに目国内岳の斜面を登る(1)。やがて、ハイマツ帯へと入って行くと、頂上と同じような岩の重なりがところどころに見られるようになり、高山の態をなしてくる。遠くから見ると城塞のようにも見える頂上の岩塊は近付くにつれて、その大きさと異様さは予想 をはるかに越える。どのようにしてあのような岩 の重なりができたのか不思議である(2)。 ピーク登頂を試みるが、「高所恐怖症」が頭を もたげ、足が竦み、途中で諦める。頂上ピークの岩塊の根元に腰を下ろして休憩。前目国内岳、白樺、シャクナゲ、チセ、ニト、イワオ、アンヌ、羊蹄が重なって一固まりに見え る眺めが絶景(3)

目国内岳から望むニセコ連峰の重なり

岩内岳へ向う
  ハイマツ林をぬけ、岩の上を伝い歩く岩内岳へ の急な縦走路をパンケメクンナイ湿原へと下る。ワタ スゲ、ヒオウギアヤメ、ミヤマキンバイ、クモマ ニガナ、イワイチョウ、カラマツソウ、チシマフウロ、チングルマ(実)などが、湿原と岩内岳 むかう斜面の雪渓が遅くまで残るであろう部分に 咲き誇っていた。無数のごく小さな水溜まりから沼までが集まって川となっていく様がよくわかる風景であった。いずれにしても登山客にしか目にすることのできない贅沢な眺めである。

 天候が薄曇りへと変わり、西風が強くなる。岩内岳頂上へ向かう道もハイマツ林でかなり急。頂上は露岩地、岩質は目国内とは全然違うようだ。岩陰で西風を避け、岩内平野、ニセコ連峰、その腹をくねくね走るニセコパノラマラインを眺めながら朝食。さらに、目国内岳方面、雷電山方面、日本海と360度の展望が素晴らしい。
目国内岳から岩内岳を振り返る
雷電山へ向うが断念、目国内岳登山口へ戻る
 その後、雷電山へ向かうべく頂上下の分岐から縦走路を進むが、あまり使われていないらしく、背の高さを遥かに越す笹が登山道を覆い、足元もかなり湿地状態のため10分程度歩いて断念、分岐まで戻る。いずれ、朝日温泉の方から登ることを残しておく。
岩の下の初夏(目国内岳眺望)
[浅地氏画] 99、6、13

 湿原で、ゆっくり高山植物と湿原の様子を観察し、 目国内岳頂上へ戻る。頂上で一休みし、往復した岩内岳を振り返る。実際に歩いてみた感じより遠く見えるのがうれしい(5)

 下の岩を伝い登る地点で、小学生2人をつれた家族連れに出会う。初めて出会う人たちである。登り始めて、5時間30分ぶりに登山口へ戻り、まだ時間的余裕があるので、シャクナゲ岳とチセヌプリの登山口となる神仙沼駐車場へと移動する。


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