室蘭岳(鷲別岳)(911m)A  
[南尾根コース〜西尾根コース]  妻同行   07,5,20

94,10,2の [水元沢コース〜西尾根コース]  

 13年振りの再訪・・・室蘭の街と噴火湾を挟んだ道南の山々をバックに南尾根を登り西尾根を下る

8:10 函館発
登山
地点
下山
12:00
12:10
----
13:30
登山口
白鳥台ヒュッテ
825ピーク
頂 上
15:30
15:20
14:25
13:55
[1:30]所要時間[1:35]

18:00 新冠レコードの湯(入浴)
19:00 新冠道の駅(泊)
 室蘭市の北側に聳え、南側になだらかな裾を広げている山である(1)地図上では鷲別岳と標記されていることが多いが、最近は室蘭岳の呼称が定着しているようだ。

  妻も登れる手軽な山なので、13年振りに再訪した。当初は黒松内岳の予定で、朝、8時過ぎに家を出る。しかし、黒松内岳は厚い雲にスッポリと覆われていたので、予定を変更して、この室蘭岳を目指した。こちらは、快晴の下で迎えてくれた。

 だんぱらスキー場の下にある登山口は、むろらん高原自由広場として色々な施設の揃った室蘭市民の憩いの広大で立派な公園になっていた。12:00ちょうど、登山口を出発。10分も歩くと白鳥台ヒュッテに到着(2)。ここから3本のコースが別れている。前回は水元沢コースを登り、西尾根コースを下りたので、今回は、一度多く利用される頂上に直接繋がる南尾根コースを登り、西尾根コースを下ることにする。

 尾根に乗るガンバリ岩までは急登が続くが、それ以降は比較的緩やかな直線的な登りで、展望が開けてくる。日曜日なので、次々と下山してくる人との挨拶に忙しい。室蘭市民に愛される手頃なハイキングの山らしく、家族連れや学生風の若者の姿も多い。

 やがて、美しいダケカンバの林の中を登るようになる。芽吹きが予想より遅い。もう少しすると、幹の白と芽吹きの新緑のコントラストがきれいになるはずだ(3)。後ろを振り向くと、室蘭の街と噴火湾越しにはっきりと見える駒ヶ岳、横津連峰から恵山までの連なりが見えるのがうれしい(4)

 右手に縦走路で繋がっているカムイヌプリが見える(5)頂上直下にその縦走路や西尾根コースの分岐がある。朝から登れば、この縦走路を利用してのピストンも考えていたが、今回は無理である。いずれ、水元沢コースから再訪してみたいものである。


 妻は今年2度目の登山なので、かなりゆっくり登ったが、1時間半で頂上に到着。過去数多くの山に登ったがこれほど大きな物はないと思われる頂上標識と鐘が下げられた塔が設置されている頂上である(6)午後なので、小さな子ども3人の家族連れが先客であったが、その後も次々と登ってくる人たちがいる。

 天候に恵まれ、一等三角点の山にふさわしい360度の展望が広がる。北側には羊蹄山を初めとするニセコ方面の山々、東側には樽前山などの支笏湖周辺の山々・・・。

 裏側を覗くと、南側のなだらかな斜面とは全く異なる岩を混じえた崖状の急斜面である。こちらは裏沢と呼ばれる初歩的な沢登りで登られているようである。この次にこの山に来るときには、この裏側から登りたいものである。

 30分ほど休み、下山開始。ところどころに雪の残る稜線上の道を西尾根のピークである825ピークをめざす。途中の855ピーク手前の岩頭から頂上を振り返って一休み(7)

 825ピーク周辺には、まだ葉にくるまった状態のシラネオアイの蕾が多く見られる(8)。西尾根は樹林はなく、まったくの笹尾根で味気ない感じがしないでもないが、展望は最高だ。室蘭市街や噴火湾越しの亀田半島の山々を眺めながら下る。急なつづら折りもあり、そこを下りきると、新緑の樹林帯に入る。

 ペトトル川を渡渉して、登り返すと白鳥台ヒュッテに出る。距離が長いので、登りと同じ1時間半で、登山口に到着。

 下山後、明日のピセナイ山に備えて、日高まで走り、新冠温泉レコードの湯に入り、下の道の駅「サラブレットロード新冠」に落ち着く。






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