[51] 室蘭岳(鷲別岳)(911m)   [水元沢コース〜西尾根コース]  94,10,2

台風一過、清流とつきあい、室蘭の港や町並みを眺めながら、快適な稜線を辿る。
6:25自宅発(八雲)
登山(水元沢コース)
8 :15
8 :25
8 :45
9 :40
10:15
登山口
白鳥台ヒュッテ
分岐
595mコブ
頂上着
[2:00] 所要時間
下山(西尾根コース)
10:25
10:45
11:25
11:35
頂上発
825mコプ
白鳥台ヒュッテ
登山口
[1:10] 所要時間
息子の下宿へ向かう
苔むす水元沢の清流
 台風一過の秋晴れにつられ、室蘭の大学にいる息子に冬物を届けるついでに計画した山行である。正面に目指す室蘭岳(昔は鷲別岳と言っていたはずの山)を見ながら、登山口となっているだんぱらスキー場の駐車場を目指す。

 ハイキングコース的な南尾根コースは外し、少しでも登山気分を味わいたいために、最近開削されたという水元沢コースを登り、頂上を経由し、西尾根コースを下る一巡のルートを選んで登山開始。

 3コースの出発点である白鳥台ヒュッテで管理人のお爺さんから登山コースのパンフをもとに丁寧な説明をいただく。開発か自然保護かでもめているだんばらスキー場の縁を通り、水元沢に下りる林の中の狭い道を下る。台風通過の後だけに、木の葉や木の枝が道に積もり、かなり大きな木が倒れて道を塞いだりしている。
 
水元沢にぶつかる。徒渉地点に風倒木にタイヤのゴムを切って滑り止めにしている丸木橋を破り、林道に出る。少しの問、林道を進むが、まもなく行き止まりで、再び沢に下りる。かなり増水している沢を靴を濡らして2 回の徒渉後、朝露で濡れた草や笹で覆われた植林地の中の荒れた道を進むうちに本格的な沢沿いの踏み跡になる。苔むした岩と実にきれいな清流と紅葉の組み合わせが落ち着いた風情を醸し出している(1)。その中を赤いテープに導かれて進む。4 回程徒渉して、岩が露出し滑滝状になったところで急な尾根に取り付く。眼下の草原(浅地氏画)
珍しく花を開いているエゾオヤマノリンドウ
 ここからはいかにも最近開削したばかりといった整備された広葉樹林の中の快適な道となる。カムイヌプリヘの縦走路と合流するまでの尾根道はドングリが敷かさるように落ちていて、登っている途中にも、あちこちでボタボタと落ちる音がする。暫くは何の音か分からず、鹿の足音にしては変だなと思っていたはどである。

 カムイヌプリとのコル付近(595mコブ)で縦走路と合流してからは、幅広く刈り払われた笹薮の中のかなり急な頂上への道をジグを切りながら登る。小さな子供を連れた家族連れが下りてくる。お父さんは本格的な格好だが、あとの4人は運動靴である。濡れて滑るところや、何度もある徒渉や朝露で濡れている草の道は大変だろうと気になる。途中の稜線で珍しく花を開いたエゾリンドウを見つける(2)。

 眼下に広がる室蘭港や町を眺めながら(3)(絵)、急な登りを詰めているうちに頂上に到着する。しかし、20人はどのグループに占領されており、休む場所もないし、落ち着かないので、写真を撮ってすぐ西尾根コースを下山する。 しっかり整備された展望の良い快適な稜線歩きで、結構な人が次から次と登ってくる。

室蘭の町と港を眺めながら 展望の良い825mコプでようやく休憩し、二十世紀梨を頬張る。後ろから下りてきた50代後半の男怯も隣に座り、親しげに話し掛けてくる。聞くと、室蘭の人で、この山にしか登ったことがないが、1年に何回も登るとかで、その後、白鳥台ヒュッテで別れるまでずっと同行し、いろいろ話をしながら下山する。山肌は紅葉にはまだ早く、チラチラ赤くなっているカエデが目に着く程度である。その方も話していたが、今年の紅葉はかなり遅いようである

 925mコブからは、かなり急な笹尾根を電光を切りながら下る。途中、市民登山会の人達と擦れ違う。やがて、緩やかな広葉樹林を下り、増水している実にきれいな水の流れるペトトル川を渡り、ようやく白鳥台ヒュッテに到着。 いろいろなアウトドアの施設が整備され、沢山の市民が楽しんでいるだんばらスキー場下の第2駐車場で着替えをして、息子の下宿に向かう。


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