時間切れ途中撤退の三森山(842m) 
<583ピーク東尾根〜南尾根ルート>  アルミかんじき  3名  12、1,03

2012年の登り初めとして、雪山ならではのマイナールートから目指したが、悪戦苦闘の末、時間切れで途中撤退

6:50 自宅発
7:45 松倉大船林道
     ・寅沢林道分岐
登山
地 点
下山
8:05
8:15
10:05
11:50
13:00
寅沢分岐
林道分岐
林道ヘアピン地点
583ピーク
南尾根690m地点
15:55
15:45
14:15
13:40
13:15
[4:55]
所要時間
[2:40]
16:30 花園温泉(入浴)   
17:50 帰宅

 函館市街地や湯ノ川から北東方向に見える端正な形の山が三森山である。もともとは頂上部の形から三盛山だったらしい。しかし、その手前の南面は険しい屏風のような岩崖を巡らした山でもある(1)(鱒川地区奥から撮影)。

 夏道からは3度ほど登っているが、今回はSHOさんの誘いに乗り、Taoさんと3人で、雪山ならではのマイナールートからこの山を目指した。

 除雪終点の松倉大船林道の寅沢林道分岐から(2↓)松倉大船林道を少し進み、東側へ続く林道を一番奥まで詰め、手前の右側の岩崖を巡らす583ピークへの東尾根を登り、山頂部の右ピークを目指すルートである。(GPSトラックログ参照)

 ところが、林道もアルミかんじきが膝頭まで埋まるほどの深さで、最初からハードなアルバイトを強いられる。その後も悪戦苦闘が続き、これまでの山行では未経験?の時間切れでの途中撤退となった。


  交代でラッセルしながら林道を進むと、正面に583ピーク南面の岩崖が迫ってくる。山肌全体が垂直状態剥き出しの崖で、どこからも取り付くことは不可能である。それを見ながら右から巻くように続く林道をさらに奥へと進む(3)
 約4kmの林道を予想以上の2時間も要して、一番奥のヘアピンカーブ地点へ到着(4)林道は、さらに右へ続いているが、地図上では矢別ダムの方へ抜けられるようだ。
取り付く予定の583ピークへの東尾根の末端はそこにあるのだが、あまりにも急で取り付くことができない。沢沿いに少し奥へ進み、沢型へと取り付く。


  いずれは左側の尾根へ上がるつもりだったが、そのまま急な沢型の中を四つんばい状態で登っていく(5)やがて、雪の下で凍りついた小滝になっているところへぶつかる。両側の尾根へ逃げたくても、すべて崖がむき出しになっていて、そこを突破するしかないようだ。幸い、SHOさんがピッケルと30mロープを持参してきていたので、空身で突破し、ビレーを取れる木の生えているところまで登って(6)われわれ二人を引っ張りあげてくれた。ここを突破するだけでも30分以上は要した。さらに沢の中を登っていき、右側の緩やかなになった尾根へと上がる(7)

 その先に続く尾根を登り切ったら、583ピークの北側へ出た。目の前に山頂手前の右ピークが望まれる(8)しかし、そこですでに12:00前になっていて、登頂は難しげに思えた。

 時間切れの13;00までが前進することにして、コルへ下る。コルで、地図にも表記されている林道へぶつかる。少しその林道を辿るが、そのまま進むと遠回りになるし、吹き溜まりになっていて膝頭より上まで埋まるので歩きづらい。

 林道を外したら、今度はネマガリダケの海だった。まだ下が締まっていなくて、ズボズボ埋まり、足元も不安定で非常に歩きづらい。

 ネマガリ帯を抜け、右ピークの見える南尾根まで上がって撤退することにして、その尾根を目指す。後ろに越えてきた583ピークが見える(9)


 あと30分もあれば到着しそうな右ピークが見える南尾根に登りついた691m地点で撤退することにして休憩(10)5時間もラッセルと格闘しただけでも大満足だった。南側には、光る津軽海峡が広がっていた(11)
 雪の締まった時期のリベンジを期して、下山開始。583ピーク手前までは登りのトレースを辿る。そこから583ピークを越えて、SHOさんが以前下った尾根を目指すが、崖の上に出たので、少し戻って、当初登る予定だった東尾根を下った。非常に急な尾根だったが、崖にぶつかることもなく、なんとか林道のヘアピンカーブ地点へ下り立つことができた。リベンジはこの尾根からにしようと決める。その後は、ラッセルの必要のない林道のトレースを辿る。


 やがて、林道途中から振り返ると、583ピークと左側のピークの谷間の先に、山頂部の右ピークと我々が登った斜面と撤退した尾根が見える。山頂はさらにその左奥に見えるピークである(12)

 スタート地点へ戻ったら、薄暗くなり始める16;00ちょっと前だった。結局、正月3日の今年の登り初めは8時間のハードな雪山歩きだった。


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