イチャンコッペ山(829m)A〜幌平山(718m)
札幌発 10:00
ポロピナイ駐車場 11:30
登下山 | 地 点 |
11:30
13:20
15:00
15:30 |
登山口
イチャンコッペ山
幌平山
登山口 |
[4:00] | 所要時間 |
16:00 支笏湖休暇村(入浴)
17:00 千歳道の駅(泊)
|
当初の計画は、札幌出張以降の数日は、札幌 近郊の山を登る予定だった。 しかしここ2、3日で札幌は大雪に見舞われた。それでも阿部山に登ろうと平和の滝駐車場まで行ってみた。ところが新雪だけで60cm。 かんじきを履いて歩き出したが、膝上ラッセルに、雪が激しく降ってきたこともあり、わずか200m でギブアップ。
札幌近郊の山は諦めて、雪が少ないであろう支笏湖畔へ転進した。まず、最初にねらったのは、4〜5時間で登れそうなイチャンコッペ山と冬しか登れない初ピークとなる幌平山。この両山は、支笏湖外輪山の隣り合う山である。
イチャンコッペ山は、99年に一度登っているが、幌平山は登山道はないので、冬期の記録がネット上に登場している。幌平山の名は、三等三角点の「点名・幌平」に由来する。
ちなみに、イチャンコッペの語源のイチャンは、アイヌ語で「サケ・マスの産卵する川」を意味する。この川は漁川の語源でもあり、イチャンがイザリと訛り「漁」の字が当てられた漁岳と同じ語源である。ここも三等三角点で「点名・一安公岳」である。
国道453号幌美内のヘアピンカーブの内側にあるポロピナイ展望所駐車場に車を置き、
道路を渡ってヘアピンカーブの外側の登山口へ(1)。
案の定、新雪は5cmほど。先行者はいないが、古いトレースが残っており、かんじきをリュックに括りつけてツボ足でスタート。
○まずは、イチャンコッペ山へ
トレースは、夏道通りなのだろうが、右の沢地形の方へ斜めに登って行き幌平山と最初の614ピークとのコル近くへ続いている。コルの表面に、この時は頂上だと思った785ピークが見える(2)
コルまで上がったら、湖面の向こうに風不死岳と樽前山が見えた(3)。
最初の614ピークは夏道も北側を巻くように続いているので、その通り進んだ。しかし、雪が深くなり、かんじきを履いた。2つ目のピークもやはり北側をトラバースするように登り、785ピークへの尾根に乗る。人工林の中を抜けると、785ピークへの登りとなる(4)。この時はまだこのピークを頂上だと思っていた。
1時間半で登り切って、ここは夏山に初めて登ったときに、反射板があった前峰だったことを思い出し、さらに奥を眺めたら、目指すイチャンコッペ山が見えた(5)。
昨夜に降ったと思われる20cmほどの新雪がときおり顔を出す陽光で、解けてきて、かんじきに団子状にくっつき、歩きづらい(6)。
このころは、支笏湖全体を雪雲が多い、し具右の紋別岳だけしか見えない状態になった(7)。
平坦でどこが頂上分からないが、一番高いところを目指す。1時間50分で、黒い岩が顔を出して、そばの木にピンクテープが結ばれ、頂上標識を結わえていたであろう針金だけが認められる頂上へ到着(8)。このときは、激しい雪が降って来て、展望は全くなくなった。
○来たトレースを戻り、幌平山へ
10分ほど簡単な腹ごしらえをして、来た道を引き返す。真黒な雪雲の下に。これから辿る尾根とその先に目指す幌平山が見える(9)。本来であれば、その後ろに恵庭岳が見えるはずである。
やがて、上空の雪雲が流れて行って、正面に恵庭岳とその右手に目指す幌平山が見えて来た(10)。コルの手前で、登りのトレースから離れて尾根上を幌平山へ向かう(11)。
イチャンコッペ山から1時間40分で、初ピークとなる幌平山へ到着。そこには、頂上標識もあった。上空に青空が広がり、支笏湖の向こうに風不死山と樽前山が見えた(12)。
真直に、爆裂火口をこちらに向けた迫力ある恵庭岳が見える(13)。
ようやく広がった展望を楽しみながら10分ほど休む。あとはコルまで下って、登りのトレースを辿るだけである。
コル手前から登りのトレースへ合流すべく、支笏湖へ向かって急斜面を下る(14)。
やがて、登りのトレースに合流し、登山口へ。ちょうど4時間の歩きだった。その後、支笏湖休暇村の温泉に入り、車中泊予定の千歳の道へ向かった。