北稜岳(1254m)  斗満川コース  単独  04,5,26

清流のそばの林道からほとんど上の方は雪に覆われた登山道を辿る

登山
地点
下山
13:30
13:55
14:20
15:00
登山口(670m)
第二土場(860m)
造材道跡終点(1050m)
頂 上(1254m)
16:00
15:40
15:20
15:10
[1:30]所要時間[0:50]

17:00 塩別つるつる温泉(入浴)
19:00 道の駅・おんねゆ(車中泊)

 登山道を開拓した地元の陸別北稜山岳会にちなんで命名された山名のために地図上には掲載されていない山である。十勝支庁と網走支庁の直線の境界線となる東三国岳と喜登牛岳を結ぶ稜線上の足寄側の1ピークである。

 午前中のウコタキヌプリを下山して、国道242号線を北上する。陸別市街地の南から西奥の上斗満までの快適な道路を走り、上斗満の市街地を抜けて上斗満川沿いの奥斗満林道へ入る。上斗満から見える微かに尖ったピークが目指す北稜岳のようである(1)。林道の入口に鹿柵のゲートが設置されているが、開けて通過できる。この林道もかなり長く、標高差も少なく直線状態で続く林道にびっくりする。

 登山口となる北稜岳山小舎(2)の前に車を置いて、少し林道を歩き、歓迎の言葉が書かれた橋を渡り(3)、その沢沿いの林道を進むとまもなく支流を渡り、第一土場に出る。途中に何枚か設置されている新しい案内板の表示が「北綾岳」となっているのが非常に気になる。費用を掛けて作成したので、修正が利かないのであろうか?
 
 この林道は、今でも利用されているらしく整備が行き届いて、途中残雪がなければ、第二土場までは車で入ることができそうである。苔むした清流沿いに続いている。エゾノリュウキンカ(4)が咲いているほかは、まだ林道に残雪が多く残っているので、花はほとんど目にすることがない。

 単調な林道を進むと、再び土場に出る。そこからは二つの沢が合流する中尾根に続く急勾配の造材道跡を辿る

 910mを越えると、びっしり残雪に覆われたままで非常に歩きづらい。周りにシャクナゲの木が多いので、その時期に来るとピンクの花がたくさん見られそうである。

 50分で、林道終点に到着する。最初は林の中を縫うような踏み跡を辿るが、すぐに左側の沢の中へ下りる。登山道は残雪の下で、急なところはキックステップを刻みながら、赤いテープに従って沢地形の中を登っていく(5)。

 そのまま源頭まで詰めるのかと思ったら、一部急なところで高巻くように左側の斜面に入り、再び源頭地形を左側の尾根の方へトラバースして頂上の下に出る。

 頂上への最後の詰めは残雪もなく、ずっとロープが張られた急登である(6)。このロープを頼りに一気にきれいに刈り払われた頂上へ立つ。

 最後の急登から予想もできない平坦な山頂からは、半分はダケカンバ、アカエゾマツ、トドマツの林に覆われていて、北側から東側の展望しか利かない。北側にはゆったりとした東三国岳が見えるが(7)、その西側に微かにクマネシリ山塊が覗く。東側には雌阿寒と雄阿寒が見えるが、霞んでボヤッとしか見えないのが残念である。

 沢の中の下山は、残雪に覆われた沢を造材道跡終点までまっすぐ下る。その後の残雪で覆われた道は登りは辛かったが、下りは踵ステップでどんどん下ることができる。

 次の日の留辺蘂・丸山と仁頃山登山に備えて、留辺蘂の塩別つるつる温泉に向かい、汗を流し、道の駅おんねゆで夜を明かす。


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