鉢盛山(2446m)(日本三百名山) <長野県> 09,8,1 |
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下山後、塩尻市郊外から望む雲が懸かる鉢盛山 |
雨乞いの石祠の祀られた頂上にて〜Saさんと一緒に |
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・この鉢盛山は、三百名山で、長野県波田町、朝日村、木祖村、奈川村の4町村の境に位置する奥深い山である。これらの町村の水源の山で、雨乞いの山としての歴史もあるようだ。全山が森林に覆われて江戸時代までは「八森山」だったらしい。 ・昨年北アルプスの鍬崎山登山口で出会って同行して以来、お付き合いいただいている今春山形市から甲斐市に転勤したSaさんからのお誘いである。彼は、息子と同じ年齢で、やはり日本三百名山完登を目指して、現在230山以上踏破している青年である。1年振りに親子登山もどきの再現となった。林道ゲートの鍵を波田町役場から借りてきた彼と5:00にゲート前で待ち合わせて、彼のランクルで長い林道を走る。 ・5:30登山口をスタート。上空には青空が見えて喜んだが、それは頂上と反対方向で、結局頂上はガスで展望なし。天気が良ければ、北アルプスの展望が広がるらしい。覚悟していた雨に降られなかっただけでも儲けものである。山頂には、なぜか赤いペンキで塗られた一等三角点を中心に、雨乞いの習わしの名残となる鉢盛権現の4つの石祠が各町村に向いて設置されていた。 ・林道ゲート前で再会を期して別れ、松本まで出て来ても10:30だった。天気が良ければ蓼科山でも登れそうな時刻だった。松本郊外で重要文化財指定の民家を見たりして、松本市の美ヶ原温泉の白糸の湯(300円)に入り、翌日の蓼科山の大河原峠登山口へ向かった。 |
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登山口から林道跡を登る |
新しい波田町避難小屋に到着 |
東側には青空が広がっていたが・・・ |
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初めて目にした |
高山帯らしい雰囲気の権現の庭 |
頂上手前の避難小屋 |
蓼科山(2530m)(日本百名山) <長野県> 09,8,1 |
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大河原峠へ向かう途中で姿を見せていた蓼科山 |
石が累々と積み重なった広い頂上 |
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・夕方、翌日の予定の北八ヶ岳の百名山・蓼科山の大河原峠登山口へ向かった。途中で、なんと「諏訪富士」と呼ばれるその端正な頂上が見えているではないか。しかし、登山口に着いたのが17:30。ガイドブックの時間が1時間40分。急げば明るい19:00までには着くだろう。明日が晴れる保障はまったくない。下山はヘッドランプでも良い。 ・急いで準備をして、泥んこやぬかるみに備えて、革靴の登山靴。愛用のスパイク長靴を持って来なかったことが悔やまれる。17:45スタート。沢の中を歩いているような登り、沼のようなぬかるみを避けながら飛ばす。蓼科山荘まで登ると頂上が見えてくるが、残念ながらガスに覆われてしまっている。あと1時間早ければ、すっきりした頂上だっただろうと思うと悔しい。最後の急な岩場を這うように登り切る。 ・ちょうど1時間で累々と広く岩の積み重なった広い頂上に到着。残念ながら展望なし。明日、もしすっきり晴れたら登り直しても良いと気を取り直して下山開始。途中からヘッドランプ使用。下山はゆっくりだったので、登りと同じ1時間。19:50ゴール。下山して東側の佐久方面の街の灯に癒された。後ろを振り向いたら雲間から月まで見えていた。こんな登山は生まれて初めての経験だ。そのままビールを飲んで、そこで車中泊。 |
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雨上がりの大河原峠から蓼科山手前の前掛山を望む |
川と化している登山道 |
ぬかるみの登山道 |
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残念ながら頂上はガスの中 |
蓼科山荘 |
山荘前からは急な露岩の道が続く |