恵山(えさん)(618m)<函館市>
<登り>スカイ沢遡行〜南西尾根<下り>西尾根〜スカイ沢左岸尾根   2名  16,4,30
過去の「恵山・海向山」の記録のページ

スカイ沢を遡行し、南西尾根を登り、下りは、西尾根からスカイ沢源頭部から左岸尾根を下った 

7:50 自宅発
登山
地点
 9:25
 9:35
----
10:35
10:55
11:10
----
12:05
スカイ沢河口上
滝(F1)
(右岸尾根高巻き)
270二股(谷中)
滝(F2)落ち口
270二股
(南西尾根)
頂 上
[2:40]所要時間
下山地点
12:30
----
12:55
13:05
----
13:35
頂上
(西尾根)
スカイ沢源頭コル
270二股
(左岸尾根)
スカイ沢河口上
[1:05]所要時間

13:50 御崎地区奥の突端
14:20 戸井湯遊館(入浴)
15:50 帰宅

スタートして10分後に現れたF1(1)

 4日前の4/26に、スカイ沢右岸尾根から西尾根を登って頂上まで上がった。その時に右手眼下に見えた深い谷を形成しているスカイ沢の谷底の迫力に圧倒された。さらに、西尾根よりハードな感じだが、南西尾根も登れそうな感じに見えた。そこで、「スカイ沢遡行〜南西尾根」の計画を、4日後にSHOさんと実行した。

○入渓したが、すぐ先の滝からはずっと右岸尾根を高巻くことに


 恵山の末端に通じる御崎町の道路に架かるスカイ沢の橋には「井上川」の表示になっていた。スカイ沢は井上川と同じようだ。その川沿いの車道を上がって行き、最終人家の前の空き地に車を停めさせてもらった。そこの主人に「何しにきたの?」と聞かれた。「この沢を遡ってみたいのです」と答える。「何のために?」と不思議そうに聞く。「登山です、探検ごっこみたいなもんです」と言ったら、笑っていた。

 その先には、砂防ダム建設時の作業道が続いていたので、その道を進む(2)。まもなく川へ下りると、砂防ダムの上に鉄のパイプ状の砂防ダムもあった(3)
 さらに、5分ほど進むと、今回の西尾根やスカイ沢の情報を参考にさせていただいたkitanojiisanさんのヤマレコに掲載されていた滝(F1)が現れた。kitanojiisanさんは「赤黄の滝」と呼んでいる(1,4)

 ここは、左のルンゼを高巻くしかない。立木を頼りに登り切って、沢を覗いてみたが、深くて崖が続き、とても下降できる斜度ではない。


 しかたなく、鹿道を頼りに高巻きを続ける(5)ところどころで、下を覗くが谷底が見えない。見えるのは、対岸の崖だけである(6)
 そのうちに、左手の沢に、下は良く見えないが、30mほどはあろうかと思われる滝(F2)が現れる(7)この滝の存在は、kitanojiisanの情報にもなかった。たとえ、F1の高巻きの後に谷底に下りれたとしても、この滝は高巻きすら不可能である。そのまま、降りれそうなところを探しながら、鹿道を辿って高巻きを続けた。


 結局、ずっと右岸尾根を登り続けることになった。振り返ると、深いスカイ沢とその向こうに津軽海峡が見える。やがて、4日前と同じアングルで、谷底を撮った(8)
 何としても、この見える深い谷底を歩いてみたい。斜度が緩んだところで下りて、F2の落ち口までピストンする計画に変更。


 さらに登って行くと、源頭部を挟んで、この後初挑戦する予定の南西尾根が良く見えた。細いところはなく、なんとかピークをかわせば登れそうな感じに見えた(9)


 c300まで登って初めて斜度が緩み、崖がなくなる。ここにも谷へ下りる鹿道が続いていた。それを辿って谷底へ下る(10)
 下り立ったところは、まっすぐ展望台下のコルへ続く谷と右の南西尾根の下の崖方向へ続く谷の270二股だった(11)

○270二股からF2の落ち口まで往復する


 ほぼ垂直に切り立つ岩崖に挟まれた一番狭いところを下って行く。水はちょろちょろと流れているだけだった(12)。その下は、少し広くなっていたが、やはり両側は急な崖斜面である(13)


 小さな滝をいくつか越えて標高差100mほど下って行くと、F2の落ち口に到着。恐る恐る下を覗くが、垂直に落ちる滝そのものは見えない(14)
 ここまでくれば、右岸尾根から見えた谷底をすべて歩いたことになるので、大満足だ。そこで戻ることにする。
 登りも、急な溶岩むき出しの崖を眺めながら、大きな岩の間を辿るワイルドな光景だ(15)


 小さないくつかの滝を越えて登り返す(16)。一番狭まった崖の間をバックに記念撮影(17)この間を歩けただけでも大満足だった。
 270二股まで再び戻り、沢靴から登山靴に変えてに南西尾根に向かった。

つづく


「北海道山紀行・目次」へ   HOME

inserted by FC2 system