[11]  恵庭岳 (1319.7m)  [ポロピナイコース] 93,6,12
 天候 上空快晴(5合目以下東側ガス)
小鳥の声と春の花に心和むも、頂上の岩塔が怖かった早朝登山
2:00 自宅発(八雲)
登山地点下山
4:45
5:10
5:45
6:30
登山口
3合目
見晴台
頂 上
8:15

7:00
[1:45]所要時間[1:15]
 9:50  蟠渓ふれあいセンター
        (温泉入浴)
12:00  帰宅
支笏湖と恵庭岳
 天気予報まずまずよし。予定通り出発。海岸線はものすごいガス、静狩峠は視界数十メートル。それでも3時になると明るくなり始め、3時半に なると夜明けの感じ。 美笛峠から、恵庭岳の頂上がはっきりと見え、 上空はガスの心配がないと安心するも、支笏湖畔 に出たら一面のガスで、視界利かず。 登山口は、国道からちょっと入ったところ、一番奥に駐車して出発。もちろん一番乗り。

 きつつきの木を叩く音と小鳥の鳴き声が静かに 響く中を登山開始。ガスはそれ程濃くなく、上空 は晴れている感じ。空気がひんやりと心地好い。 爆裂火口から続く涸沢を2〜3度横切り、尾根道 に取り付く。ほとんど直登に近い感じで、たちまち高度をかせぐ。樹間から支笏湖を望むもガスの中。

  3合目で1回目の休憩。太陽の光がガスを通ってきて柔らかい。無風、小鳥の声と葉から落ちる露の音のみ、ただ静寂。 途中、シラネアオイの群生が美事。初めて見た白い花・サンカヨウ(下山後調べたら夏から秋にかけて紫色の丸い実を付けているのは見たことがある。)やエンレイソウ、オオバナノエンレイソウの他にこれも初めてみた赤紫の花びらを付けたエンレイソウ(ヒダカエンレイソウ)に感動。ツバメオモトが登山口からずっと道端に付き合ってくれるが、登山口付近はすでに花が終わっていて、真ん中当たりは今が盛りで白い清楚な花と鮮やかな黄緑色のコントラストが涼しさを与えてくれる。頂上近くはまだ蕾のまま。
見晴台から爆裂火口と頂上岩塔を仰ぐ
 尾根道からザイルを伝って急斜面を登り切ると、急に視界が開ける岩場に出る。ここが見晴台、名前の通り、頂上の岩塔へ続く火口壁や噴煙が立ち上ぼる爆裂火口(2)をはじめ本来であったら見えるはずの支笏湖や風不死山、樽前山が一望できるところ。 その後は、頂上の岩塔下まで火口壁の北側を巻くそれほど急でない道を進むが、ようやく雪解けが終わったといった感じで太陽が当たらないのと、頂上下の急な岩場が怖いのとで寒気を感じる。真っ直ぐ聳える頂上の岩塔(2)への登りは、上を見ても下を見ても足が竦む感じで、只ひたすら目の前だけを見て岩に掴まりながら登る。

 頂上は思ったより広いが、回りは全部急崖で高所恐怖症の自分にとっては、どうも腰が落ち着かない(3)。風が強くガスを巻き上げ太陽が照っているにもかかわらずとても寒い。それでも朝食をとりながら、ガスの上に見える羊蹄を初めとする遠くの山々やどういうわけかガスに覆われない眼下の真っ青なオコタンペ湖などの展望を楽しむ。支笏湖や樽前、風不死はガスに覆われたまま。
頂上岩塔の上
 下山開始するも、頂上下の岩場は登るときよりも怖い。やっとの思いでそこを通り抜けたら突然出会い頭に高校生ぐらいの二人の若い男性が登ってくるのと出くわす。それ以来、登山口まで、30人ぐらいの人達と挨拶を交わしたり、頂上の様子を教えたり、ちょっとした優越感を味わいながら1時間15分で登山口着。登りは1時間45分で、どっちもガイドブックのちょうど半分の時間であった。 登山口について、駐車場にびっしりの車の数にびっくり。これから登る人達には「もう登ってきたんですか。」とびっくりされる。

帰りは、蟠渓温泉の町営のふれあいセンターのきれいな温泉につかって帰路につき、午後からの会議に間に合うという有意義な一日であった。


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