[松前新道コース]  1回目 1992,6,25   2回目 1997、6、8(写真のみ)       
      新道コースを40分で頂上に登り、千軒平のすばらしい花畑に感激 
十字架の立つ千軒平から頂上を望む
12:50松前及部川入口
登山地  点下山
13:50
14:30
15:00
登山口
頂上着
十字架(千軒平)
16:05
15:30
15:10
[ 1:10]所要時間  [ 0:55]
23年前に一度、メジャーなコース・知内川コースから登っていることもあり、一人で再訪する今回は、ガイドブックで初めて知った新道コースから登ることにする。

 松前から名ばかりの道道 607号線(松前・石崎線)の林道状態の道をくねくね27km(約1時間。途中枝道や林道あり)も走る。ちょうど峠と思しき地点に、「郡町境界・松前町・上ノ国町」の立派な木製の碑あり、そこが登山口である。

 登山道は、忠実に国境尾根を辿る道である。登山会の後らしく、道の状態お花畑は乾燥し、手入れが行き届き、快調な歩を進める。足元には、マイヅルソウが咲き、時折、見たことのないキノコなのか花なのか良く分からないギンリョウソウが目をひく。新緑のブナ林を抜け、展望の開ける1.3km地点で休憩し、あとは一気に頂上へ。

 23年前に、グループで川原でテントを張って、2日がかりで知内川コースから登って以来の頂上へ到着。もちろん時間的にも誰もいない頂上である。展望を楽しむのは、帰りとばかり、休みもしないで、お花畑が広がり、白い十字架の立つ千軒平を目指して、急な斜面を下る(1)。頂上直下に湧き出る「千軒清水」に寄る。こんな高いところで、良く湧き出るものだと感心するが、冷たくておいしいことはこの上ない。

 今回の一番の目的であった頂上から江良岳、そして中千軒岳にかけての一面の花畑は、今まさに最盛期の感あり。無理しての山行の甲斐あり、大感激である。ハクサンチドリ、ミヤマアズマギク、シラネアオイ、オオサクラソウ、チシマキンレイカ、シラネニンジン、チシマフウロ、ハクサンイチゲ、フギレオオバキスミレ、ミヤマオダマキ、カラマツソウなどが咲き誇っている(2)。(このときは、まだ花の名前が分からず、図鑑で調べて判明) それらの人っ子一人もいない静かな花畑の稜線を一人占めにして、至福のひとときを楽しみながらのんびりと歩く。シラネアオイの群生している中千軒のピークまで行って見ようと思い、踏み跡を辿るが、ブッシュが濃くて断念し、再び花の稜線を頂上まで引き返す。
孤島秋色(中千軒眺望)
(浅地氏画)98、10、21

 帰りの頂上では、のんびりと展望を楽しむ。函館山は小さく霞むが、前千軒岳の向こうには、津軽海峡を挟み竜飛岬、さらにその奥に岩木山までもが見えている。日本海には大島、小島ガ浮かぶ。駒が岳や北部方面の山は霞んで見えないのが残念である。 この次にこの頂上に立つのは、23年前の記憶を辿り、変化に富んだ知内川コースから再訪するときであろうと考えながら、頂上を後にする。

帰りはせっかくのチャンスなので、上ノ国の石崎へ抜けて江差経由で帰宅の途に就く。

※ 5年後の1997年、妻を同行し、やはり花を目当てに再訪する。花の最盛期にはちょっと早かったが、エゾノハクサンイチゲが一面に咲き、登山道ではベニバナイチゴの花とブナの新緑が迎えてくれた。

<大千軒岳山行記録・目次のページ>


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