9:50 自宅発
11:30 盤石岳林道
・西面直登沢出合い
登山 | 地 点 |
11:40
12:10 |
沢出合い
頂上 |
[0:30] | 所要時間 |
下山 | 地点 |
12:20
12:30
12:40
12:45
13:00 |
頂上
504ピーク
送電線下
林 道
沢出合い |
[0:40] | 所要時間 |
13:25 盤石温泉(入浴)
15:40 帰宅
|
国道5号線の八雲町落部から八雲厚沢部線(道々67号線)を進むと、
銀婚湯の手前辺りから、右側に見えて来る南東面に急斜面を巡らせる500m弱ながら存在感のある山である(1)。山名の由来は不明。登山道はないので、
2年前の1月下旬に道々側から南尾根に取り付いて細い北東尾根を登っている。
今回は、以前から気になっていた「盤石岳林道」がずっと車で走れれば、林道から西面直登沢を詰めて、磐石岳に簡単に登頂できそうな最短ルート(沿面距離700m、標高差180m)が採れそうなこともあり、爽やかな秋晴れに誘われて、偵察方々出掛けてみた。
○広域基幹林道「盤石岳線」へ
八雲厚沢部線を7.5kmほど進むと、銀婚湯の少し手前右側に起点があり、「盤石温泉」の看板もそばに立っている(2)。この温泉も以前から気になっていた温泉なので、帰りに入ることにして奥へ進む。なぜか、山とトンネル名は「磐石」で、林道と温泉は「盤石」となっていた。地図に掲載されている山名に由来するのなら、「磐石」で統一すべきだとは思うが・・・
初めて走ったこの林道は、磐石岳の南側から西側の山腹を縦断して蕨野へ抜ける11.8 kmの林道である。広域基幹林道としてお金を掛けて造られたのに整備が行き届いていないことと、道南唯一トンネルのある林道(道内でも2つしかないらしい)として有名ならしい。しかし、道はしっかりしていて、代車のセダンの車でも快適に走れた。
起点から6kmほどで、
1984年10月完成の延長405m、幅5mの立派な「磐石岳トンネル」がある。ひと月に何台の車が通るか分からない林道にはそぐわない感じで、トンネルの中も27年も経っているとは思えないほどきれいだった(3)。
○西面直登沢から頂上へ
トンネルを抜けて少し進むと送電線の下を通過。その下に管理道があるので、「南尾根の薮が濃くなければ、送電線とクロスするところまで歩いて、この管理道を下りてきても良いかな?」と思いながら、さらに奥へ進む。
送電線下から1kmほどで、頂上直下南側コルへ突き上げる西面直登沢出合いに到着(4)。すでに標高は320mで、頂上までの標高差が180mほどである。順調に登れれば、30分もあれば登頂できるはず・・・?
水量はほとんど気にならない程度なので、スパイク長靴でスタート。
背の高い夏草は枯れているので、見通しはよい。途中岩盤の上を微量の水が流れるところもある(5)。
370二股は、水流のない左股へと進む。特に手こずることもなく順調に進む。源頭から南尾根までは、さすが急斜面だった。
周りに笹や灌木を頼りにコルまで登り切ったら、尾根上に刈り払い道が出現・・・びっくり!(6)
10mほど先の頂上もきれいに刈り払われていて、2年前にはなかった可愛い「三角点」の標識が立っていた(7)。予想通りのちょうど30分だった。
ここ三角点は三等で、点名が山名と違う「釜別沢」である。このような山名と違う点名は結構多いが、山名のある頂上なのに沢というのはいかがなものか・・・?
頂上からの展望は、東から南側半分の180度のみ。
刈り払いは、その状況からみると、どうやら今年になって行われたようだ。途中に、人工林の手入れがされている斜面があったので、この作業のために刈り払ったのかも知れない。実にタイミングの良い再訪だった。右側の樹間に覗く天を突く小鉾岳のピークを見つけてズーム(10)。頂上よりちょっと高い504ピークから振り返ると、南東面半分だけ笹原になっている頂上が見えた。尾根上のところどころから南側の展望が広がる(11)。
頂上から20分ほどの歩きで、送電線の下に到着。案の定、この刈り払いはこの管理道から続いていた。管理道は南側にも続いているが、
林道のトンネルの手前に下りる北側の道を下る。間の前に砂蘭部岳〜横岳の連なりが見える。この方向からの両山の眺めは非常に新鮮である(12)。わずか5分の下りで林道へ出ることができた。車をデポしてあるスタート地点までの林道を下る。
近くなると、正面に先ほどまでいた盤石岳頂上が見えた(13)。
○無人で無料の秘湯「盤石温泉」
〆は、今回の山行の楽しみの一つでもあった盤石林道に入って750mほどの人家の切れた辺りにある無人で無料のまさに秘湯。
橋を渡ったところに建つこじんまりとした手作り風の建物。左側が脱衣場で、右側が浴室。管理者は函館の焼肉店梁山泊らしい(14)。
ギリギリ3人も入れば満杯になりそうな湯船。調整なしの源泉掛け流しで、熱くもなく温くもなく、のんびり入って入れそうな絶妙な湯温がうれしい。飲んでみたら、しょっぱくて、ちょっと鉄分の味がした(15)。
電気も引かれているので、夜も入れるようだが・・・?
実は、今回のこの山は、この盤石林道入口手前にあるHYML仲間のBa@八雲さんの温泉付き別荘で開催を検討している「HYML道南・函館地区宿泊懇親会」と抱き合わせ登山の可能性を探るための偵察山行でもあった。予期だにしなかった刈り払い道のお陰で、その可能性が広がった・・・・・。