580岩峰 (580m)A
7:20 自宅発
登山 | 地点 | 下山 |
8:05
9:25
10:40 |
陣川栗の木公園
林道から離れる
頂 上 |
12:25
11:40
11:00 |
[2:35] | 所要時間 | [1:25] |
13:00 帰宅
|
函館市街地(陣川団地下)から雁皮山方向を眺めると、二つの岩峰が見える。左が611岩峰で、右の雁皮山の手前に見える580岩峰である。古くからの登山愛好者の間では、「右近・左近」と呼ばれていたそうだ(1)。
580岩峰は、蝦夷松山の西側にそびえていて、地図上にも標高点が記されている。
3年前には、SHOさんと二人で赤川の林道から611岩峰と580岩峰をセットで登っている。
昨日になって、歯の治療が長引いてニュージランドへ向かえないSHOさんからお誘いがあり、函館山の会のメンバー3名(SHOさん、Yaさん、Kiさん)とともに、この右側の580岩峰へ登った。前回と違うコースで、蝦夷松山の登山口となる陣川栗の木公園からのコースだった。
栗の木公園からの我々が歩く林道は、スノーシューのトレースが続いていて、ツボ足で歩くことができた。
途中でほかの3名はスノーシューを、自分はかんじきを着けた。標高350m付近まで進むと、左手に目指す580峰と正面に蝦夷松山〜雁皮山の稜線が見えてくる(2)。
400m地点で、林道は右へ曲がって行く。そこで林道と離れて、直進して人工林の中へ入って行く(3)。
人工林を抜けて雑木林の斜面をトラバースして沢へ下りて、まだ開いている沢を跨いで対岸へ(4)。
当初の計画は、そこから左へ回って西尾根の末端へ取り付く予定だった。しかし、その先の頂上方向へ向かって微かな支尾根が続いているので、それを辿ることにする(5)。
西尾根への登りは急だったが、南斜面ゆえにサンクラストしていて、ラッセルの必要がほとんどなかったのが助かった。
西尾根へ登り切ったら、目の前に岩峰が見えてくる(6)。その左側に垂直に立ち上がる岩が見えるが、良く見たら、人の顔に見える(7)。
岩峰はこちら側からはとても登れそうもない。左側は崖になっているが、右は斜面なので、根元を巻くようにトラバースして反対側へ向かった(8)。
反対側へ回ると、急斜面だが、灌木が生えていて、雪も付いているので、そこを登ることにした(9)(下山時撮影)。急斜面は、スノーシューは思うように登れない。ここで、蹴り込んで登れるかんじきの出番である。先頭に出て、蹴り込んだり、雪を膝で崩しながら、灌木を頼りに無理やり登って行く。
岩稜尾根へ出たら、頂上のすぐ下だった。両側が崖に切れ落ちている直下の細い岩尾根を慎重に登る(10)。
2度目となる思ったより広い山頂で、壁のようにつらなる蝦夷松山〜雁皮山をバックに記念撮影(11)。
天気予報が良い方に外れ、風もなく、函館市街地や函館山もくっきりと見えた。初登頂のYaさんとKiさんも大満足だった(12)。
谷地形を挟んだ北西方向に、前回こことセットで登った鋭く尖った611岩峰が見える(13)。前回は向こうからこちらまで45分で到着しているので、もっと雪が落ち着く春なら、1時間半もあればこの山の西尾根の下から続く林道を利用して往復できるだろう。
その右側の稜線の上に袴腰岳が頭を見せていた(14)。
20分ほど休憩して、下山を開始する。
高度感満点の細い岩稜を下り、登りのトレースを辿った(15)。
4名とも初めてのコースだったが、特に林道を離れてから頂上までは、最短距離のみごとなコース選択だった。同じピークでも、前回とアプローチが全く違ったので、とても新鮮で大満足だった。
林道を下って行くと、山スキーで林道を歩きまわっている男性が4名いた。2名ずつ別のグループだったが、後で会った2名のうち、年配の方は3年前に庄司山で会った方で、こちらのことを覚えていてくださった。昨シーズンに改訂した『北海道スノーハイキング』にそのときのその方の写真を掲載していることの事後承諾をいただいた。