第33回宮様国際スキーマラソン
38.3km 参戦記 10,02,21

低温と新雪が災いして、滑りが悪く、昨年より20分以上も苦しんだが、順位は少しアップしていた・・・。

天 候晴れ
気 温
雪 温
スタート時   −12℃
  〃     −13℃
ワックス

(効果)
base gallium ハイブリットベース
top gallium AXF20
(前半渋く、後半まあまあ)
記 録 2時間45分55秒
1km換算ラップ 4分23秒
19km中間ラップ 1時間16分
順 位 125位/323名(男子)
 雄大な十勝岳連峰を背景にした「丘のまち びえい」の美しい丘陵地帯が舞台の自然を満喫できる自慢のコース・・・・が謳い文句の大会。初参加の昨年に引き続き、ロケーションの良さに惹かれて今年も参加した。

 天候には恵まれたが、今年も十勝連峰は見えなかったし、ご臨席していたらしい寛仁親王殿下もお目に掛かることはなかった・・・。

 種目は、宮様コース(みやさまに因んだ38.3km)、20kmと歩くスキー10kmの3種目で、合計1023名のエントリー。そのうち、自分の参加した宮様コースには男女合わせて362名の参加。

 道の駅「びえい・丘のくら」で車中泊。−13℃の朝を迎える。天気は良さそうだが、低温と新雪は滑りが良くないことが多いのが気懸かり。ゴール地点となるスポーツセンターで受付を済ませ、移動バスに乗る。スタート地点は、白金温泉へ向かう途中の白金インフォメーションセンターのあるピルケの森。

 スタート地点は、標高が高いので、更に気温が低い。アップを兼ねて2台の板の滑走テストをする。なぜか雪温に合っているはずのワックス(AXF20+30)を塗った方が滑りが良くない。天候が良く風もないので、気温が上がるであろうことに期待して、AXF20の方を選ぶ。時間が早かったので、遠慮しないでシード選手のすぐ後に位置取りをする。

 残りの板とウィンドウブレーカーをゴール地点まで運んでくれるトラックに預けに行く。その途中で、先週の拙サイトの「札幌国際スキーマラソン」のページを読んでメールを下さり、ゼッケンを教えていただいた札幌のtonyさんと初対面・・・お顔に見覚えがあるので、どこかの大会でお目に掛かっているのだろうと思っていた。

 いつも手が冷たいので、「札幌国際」のスタート地点で隣に並んでいた方の真似をして、山用のミトンの手袋の内側にカイロを貼って、インナーを重ねて穿いた。このこととtonyさんとの奇縁奇遇がゴール後に判明・・・。

 9:00スタート。9km地点までは、ひたすら美瑛川の堤防の上を滑る。ずっと緩やかな下りなので、一番楽なところである。昨年は気温も高くザラメ雪だったので非常に滑って、ほとんどポールなしのフリースケーティングだけでも加速できる心地よい滑走を楽しめたが、今年はそうはいかない。低温と新雪ゆえにやや渋めな感じで、ポールなしというわけにはいかない。

 10kmから登りに掛かり、その後、アップダウンが続く。滑りが良くないせいか、昨年はほとんど気にならなかった登りがやたらと気になり、長く感じる。
  
 最初のエードは寄らずに13km付近の丘の上のエードに寄る。ここが昨年壊れたポールのグリップをガムテープで補修してもらったところだ。
 
  ほとんど応援の人を目にすることのない大会だが、18km付近のカーブ付近で、男女二人の応援者の姿が目に入ってくる。もしや?と思いながら進んでいく。案の定、「応援に行きます」とメールを下さった、昨年美瑛に移住した岳友のmakonianさんだった。「坂口さ〜ん、頑張って!」と手を振ってくれる・・・「ありがとう!」と手を挙げて応える。

 一瞬のコミニュケーションだが、普通のマラソンと違って沿道での応援などはほとんどないのがこのスキーマラソン・・・ましてや知っている方の応援は大感激である。疲れなど吹っ飛んでしまう感じ・・・。

 ほぼ中間地点の19kmのラップが、昨年より5分遅い1時間16分。
 29km付近で、カイロを入れた手袋が暑くて、一休み。インナーの手袋を脱ぎ、ほどけていたゼッケンを結び直す。その間に抜いていった5名をゴールまでに抜き返すことを残りの10kmの目標にする。

 三愛の丘手前で20kmの人たちと合流。コース上が急に賑やかになる。それらの人をどんどん追い抜きながらの滑走が続く。宮様コースの人も何人か抜き返すも、自己計測で、昨年より20分以上も遅いゴール。昨年は良く滑っただけに、今年は結構きつい印象が残った。

 ゴールでは、20分以上も速くゴールしたtonyさんが待っていてくださった。律儀なお方で、これまた感激。お互いに写真を撮り合い、健闘を称え合う。

 ふと、tonyさんのミトンの手袋を見て、「札幌国際」のスタート地点で隣にいて、「手が冷たくて困るので、カイロを入れて来た」という話をした方であることに気付く・・・。彼も、こちらの顔は印象にないが、そのときの話の内容は覚えているとのこと・・・道理で、朝会ったときに見覚えのあるお顔だと思ったわけだ・・・私もその真似をして来ただけに、まさに、奇縁・奇遇の出会いであった。再来週の「十勝大平原」での再会を期して別れる。

 スポーツセンターで、タイムと順位が記載された記録賞を受け取る。昨年より20分以上も遅いので、順位もかなり落ちているのではないかと覚悟したが、なんと順位は昨年とほぼ同じで、むしろ2番だけだがアップしていた。他の人立ちの話を聞いても、みんな昨年に比べて滑りが悪かったらしい・・・というより、昨年が滑り過ぎた感じか?

 今回のように滑りが悪いと、きつい登りなどでは、「なんでこんな遠くまで来て、苦しまなくてはならないのだ・・・」と思うが、ゴールしてしまうと、それはもう忘れて、「来年もまた来よう!」という想いに変わってしまう。このやり遂げた満足感や充実感が堪らない魅力である。

 すぐに帰路に就き、富良野のバーデンふらのの温泉で疲れを抜く。その日のうちに壮瞥の道の駅まで走り、車中泊して、翌朝無事帰宅。

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