第32回宮様国際スキーマラソン
38.3km 参戦記 09,02,08

ハプニングにも見舞われたが、初参加ながら、滑る雪に恵まれてワックスも合い、自分的には理想に近い快走・・・。

天 候曇り
気 温
雪 温
スタート時   −1℃
  〃     −1℃
ワックス


(効果)
base gallium ブルー
top gallium AXF20:30(1:1)
finish gallium FCGパウダー
(バッチリ)
記 録 2時間24分05秒
1km換算ラップ 3分46秒
19km中間ラップ 1時間11分
順 位 127位/377名(男子)
 これまで、2月の3週目は「恵庭クロスカントリー大会」に2回参加してきたが、今年は、美瑛で開催されている32回の歴史を数えるこの大会に初めて参加してみた。種目は一番長い宮様コース(みやさまに因んだという38.3km)・・・2年前まではフルマラソンの42.195kmだったらしいが・・・。

 恵庭より参加者が多いこと、天候が良ければ、大会要項(1)にもあるように十勝連峰を見ながらの滑走を楽しめること、途中アップダウンはあるもののスタート地点とゴール地点の標高差が200mという概ね下りが多いコースなどが魅力だった。

 前日、長い道中の話し相手に妻を同伴し、8時に家を出る。ずっと雨の中、夏道状態の長距離ドライブ。上富良野で温泉に入り、夕方18時に美瑛に到着・・・道の駅で寝袋にくるまって車中泊。当日は、心配された荒天にはならず、曇ったままだが穏やかな朝を迎える。

 ゴール地点のスポーツセンターで受付を済ませ、スタート地点のピルケの森までの搬送バスに乗る(2)初参加なので、雰囲気を撮りたくてカメラ持参での参加である

 スタート地点へ着いた頃は十勝連峰の裾野が見えて陽射しもあった(3)しかも、美瑛にしては暖かい−1℃という穏やかな天候である。2台持ち込んだスキーのテストをし、アップをする。前日の雨や暖気で解けた雪がほどよく凍(しば)れて、非常に滑る雪となっている。かなりの高速レースが期待されそうだ。
 
 ゴール地点まで運んでもらう荷物をトラックに預け、スタート地点へ。HYML仲間の札幌のHiさんと先週負けた名寄のJiさんにも会う。Jiさんから岳友のEIZI@名寄さんがオープン参加するとの情報をもらって探したが、見当たらなかった。

  全体の1/3ほどのところに並び、スタートを待つ(4)9:00スタート。10列のまま、カッターで切られた100mほどのフリー滑走禁止区間を両手で漕いで進んでいる内に、左手のグリップの部分がガクッと折れ、コルク部分の取っ手が裂けてくる・・・またか!愕然とする・・・どうやら、先週短くしてもらったときに上のキャップ部分とポールがきちんと填っていなかったか、接着が甘かったものと思われる。(5)しかし、なんとか握ることはできるので、気を取り直してそのまま滑走することに・・・

 幸い、最初の10kmほどは、まったくストックを使用することがないほどの緩い下りが続く。ワックスは周りを見ても、バッチリと合っているようで、追い抜きモードで、気持ちの良いフリースケーティングを楽しむ。全体的にもの凄い高速レースである。

 しかし、10km過ぎた辺りから緩く長い登りが続く(6)左ポールは力を入れると、コルクの部分が裂けてポールと取っ手が離れてしまいそうだ。離れてしまったら終わりである。仕方なく握りしめたまま突くようにするのでバランスが非常に悪い。

 その坂を登り切った地点に2つ目のエードがあった。ダメもとでガムテープがないか聞いてみたら、「ありますよ!」とのこと。それもうれしいことに丈夫な布ガムテープ・・・地獄に仏とはこのこと!

 スタッフの女性に手伝ってもらって、しっかりと補修ができた(7)その女性が差し出してくれたバナナをほおばり、気持ちもリセットして、再スタート・・・そこから先の滑降レースのような下りには、補修している間に抜いて行ったと思われる選手の列が見える(8)とりあえずはその列に追い付き、追い抜くことを目標にして下っていく。 
 
 
その後は、夏は観光コースとなっている美瑛の丘を巡ってのアップダウンが繰り返される。非常に滑るので、登りも全然辛くなく、スイスイと登っていけるのがうれしい。心拍数が上がって休みたいと思うようなことはない。

 最終的には市街地の方へ向かっていくので、概ね下りの方が多く、非常に楽だ(9)追い抜かれる人数より追い抜く人数の方が多い感じで、先週の「札幌国際」とはまったく違う快い滑走を楽しむ。

ほぼ中間の19km地点のタイムが1時間11分というビックリするような速さだ。前後同じようなペースの人たちとなり、追い抜いたり追い抜かれたりを繰り返すようになる。

 30km地点で、20kmの部の選手と合流し共通コースとなる。非常に混み合い、その間をすり抜けたり、声を掛けて開けてもらったりしながらの滑走となる。夏にも来たことのある三愛の丘展望台への登りが最後の登りだ(10)そこを登りきると、33km地点で、あとの5kmは下りだけ・・・。予想タイムよりかなり早くゴールできそうなので、あと3km地点で、滑りながら妻に携帯電話を掛ける。
 ゴールのグランドが見えてくる。全然疲れた感じがしない。最後の力を振り絞ってラストスパートを掛ける。ゴール前の500mくらいで同じ組の選手を3人くらい抜いたようだ。妻に迎えられて2時間24分05秒でゴール(11,12)

 ゴール地点で甘酒やミルクやバナナを口にして、スポーツセンターへ向かおうとしたら、見覚えのない同年代の女性から「坂口さんですよね」とのご挨拶をいただく・・・。

 話ししている内に、四国遍路の途中の宿でお逢いした鷹栖町のご夫妻の奥様で、そのときは、バスツアー巡拝だったが、翌年から歩き遍路にも挑戦し、メールをいただいたことのあるToさんという方であったことを思い出す・・・・拙サイトでこの大会に参加することを知って、わざわざ私に会うために出掛けてきたとのこと・・・思わぬ出会いに大感激!

 ご自分も昔お子様と一緒にこの大会によく参加していたとのことで、「お土産の鷹栖町名物のトマトジュースと手製の『四国88ヶ所遍路の旅』(13)を入れた袋を、私のスタート地点からの荷物に括り付けてある」とのこと・・・。お別れして、荷物を取りに行ったら、それらが入った袋が確かに結びつけられていた。

 記録証を受け取ったら、すでに順位が出ていた。多分スタートが1/3ほどの位置で、抜かれた人数と抜いた人数がほぼ同じくらいなので、多分1/3ほどの順位だろうと思っていたが、案の定、男子総合で127位/377名であった。ハプニングにも見舞われなければ、もう少し順位は上だったかも知れないが、ポールを折ってリタイアした「おおたき」や不調だった「札幌国際」の鬱憤を晴らして余りある快走に大満足だった。先週負けた70歳代の2人の怪物にもあっさりと雪辱を果たすことができた。これで、晴天に恵まれて、十勝連峰が見えたら最高だったが・・・来年以降の楽しみに取っておこう。

 その後、HYML仲間のHiさんのゴール場面にも出会い、オープン参加のEIZI@名寄さんと会うことができ、帰路へ就く。

  まずは、町へ出て、昼食を摂る。妻の希望で、ちょっぴり冬の美瑛観光・・・吹雪模様の中のケンとメリーの木(14)、セブンスターの木見て(15)、かみふらの八景の「ジェットコースターの路」を走る。 美瑛はやはりパッチワークの丘の大展望が広がる夏の方が絶対いい。

 帰路途中のラベンダーふらのの温泉で疲れを抜き、札幌まで走る。2週続けて同じ24時間営業のスーパーの駐車場で19時から今朝3時まで眠る。さらに4時間半走り、7:30、久しぶりに銀世界となっていた函館に朝帰り・・・。



  




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