横山中岳(724m)〜北横山(725m)〜南横山(655m)  <新ひだか町>
 単独 14、11,9
2回目の訪問は、横山中岳から両側の北横山と南横山へもピストンしました。

6:00 新冠道の駅発
登下山
地 点
 7:30
 9:00
10:00
11:10
12:05
13:05
14:10
登山口
横山中岳
北横山
横山中岳
南横山
横山中岳下
登山口
[6:40]
所要時間

16:00 むかわ道の駅
   (入浴・車中泊)

 新ひだか町三石地区の後ろに横に長く連なる北横山〜横山中岳〜南横山の横山三山。三石山岳会が整備している登山道がこの真ん中の中岳へ付けられている。謳い文句は「南日高の展望台」である。
 『夏山ガイド(日高山脈の山々)』にも載って以来、すっかり有名になった山である。

 この日高管内の山はほとんどアイヌ語由来だが、珍しくこの山はそうではなさそうだ。「横に長く連なっている山」に由来するだろうか?

 03年に初めて登っているが、そのときは横山中岳だけで終わっている。最近はネット上でも三等三角点のある両側の北横山と南横山までピストンしている記録が多い。そこで、今回は自分も・・・ということでトライした。

 前日にリビラ山を下山後、新冠の道の駅で夜を明かした。朝から素晴らしい好天に恵まれ、国道235号線を走り、三石駅を越えた交差点から三石川沿いの道を北上し、富沢地区から登山口を目指す。朝日に輝く横山三山が迎えてくれた(1)

○まずは、横山中岳へ


 登山口から牧場への道を登る。牧場は現在は利用されていない感じである。カラマツの黄葉を楽しみながら踏み跡状の道を辿る。その先に目指す横山中岳の尖った頂上が頭を見せている(2)鉄条網の切れ間を抜けた地点に前回も目にした「横山中岳登山口」の標識が立っている。その先も、刈り払いなどはされた形跡のない道が続く。ピンクテープは付いている。しかし、前回記憶にない倒木帯へぶつかる。多分2004年の全国に被害をもららした台風の時に倒れたのであろう。登山道は、それを避けながら右往左往するように続いていた(3)


 前回目にした「五合目極楽平」の標識は見当たらなかった。444ポコや450ポコからは目指す端正な頂上が見える(4)そこから少し下って登り返す490m〜590mの間は緩むことのない急登が続く。その後も一端緩むが急な尾根が頂上まで続く(5)


 1時間半で横山中岳頂上へ到着。頂上標識は半分に折れて、片方は落ちていた。文字も読めないくらい腐食していた(6)すっかり葉が落ちてはいるが、木が混んでいて日高主稜線が良く見えない。頂上の少し右側へ移動すると、ニシュオマナイ岳〜神威岳〜ソエマツ岳〜ピリカヌプリの連なりが見えていた(7)その南にも、すっかり葉の落ちた木々の間から南日高の山並みがアポイ岳まで覗いていた。南側には、太平洋とその間に広がる平野部が広がる。

○北横山をピストン


 10分ほど休んで、北横山を先に目指した。目指すピークが740ピークの陰で見えない上に、二つのピークを越えなければならないので、距離が遠そうな感じがしたからである(8)。少し下って行くと、左手前にピセナイ山が見え、その奥に頭を出しているカムイエクウチカウシ山〜ピラミッド峰〜1832峰〜1839峰が見えた(9)ずっと途中からも1839峰がもっとも目立っていた。しかし、まだその山も雪には覆われてはいなかった。残念!


 稜線や斜面はずっと膝丈より低いミヤコザサで覆われているだけでとても歩きやすい。ところどころに非常にはっきりとした鹿道も見える(10)。725ポコを越えると、この稜線で一番高い740ピークが見えてくる。見た目にはここが北横山かと思ったが、さらにその奥である(11)


 740ピークを越えるとコルに小さな水たまりがあり、その奥にようやく目指す北横山が見えた(12)。50分で北横山に到着。三等三角点を見つけて10分ほど休憩(13)


 戻る途中の725ピークからの下りで、横山中岳へ向かう自分の姿を撮る。やはり、この中岳がもっとも形が良い(14)

○南横山をピストンして、下山

 2回目の横山中岳へ戻り、越える678ピークとその奥にくっきりと見える南横山を目指す。こちらは、越えるピークは一つだが、アップダウンがきつそうな感じである(15)


 尾根を外してコルまでまっすぐ下る。その先の尾根はところどころに岩が顔を出す痩せ尾根である。縦走路でもあるような感じの鹿道が続く(16)678ピークの登りにかかると尾根が広くなる。
 678ピークの上から南横山のピークが見える(17)。 急な下りの先のコルからは尾根を外して、トラバース気味に真っすぐ頂上目指した。
 こちらの頂上は広く平坦で、どこが頂上か良く分からない。一番高いと思った所から南側の枯れた草地の中に飛び出した三角点を発見(17)こちらが近いと感じたが、時間的には同じ50分だった。


 10分ほど休んで、戻りにかかる。越えなくてはならない急な678ピークの奥に中岳が見える(18)上空に雲が広がってきて、日高山脈の方ははっきりと見えなくなった。太平洋側の方を眺めながら歩いた。一番広い平地は三石川流域である(19)

 横山中岳とのコルからは、3回目の登頂をパスして、コルと同じ標高の等高線650mのラインをトラバース気味に、登山道尾根を目指した。630m地点で合流。あとは急な下りを周りの笹につかまりながら下った。急な下りはブレーキをかけなくてはならないので、結構汗が出る。 スタートして6時間40分で、大満足の内にゴール。





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