東側眼下には、ポコポコと溶岩円頂丘が並び、その先には糠平湖が望まれる(8)。しかし、風がやたらと強くて体感温度が一気に下がる。
ハイマツ帯の緩やかな尾根道を左右の展望を楽しみながらのんびりと登っていく。
足元には、ウラシマツツジの紅葉が朝日に輝いて眩しい(9)。このほかに、チングルマやクロマメノキの紅葉も美しい。
やがて、尾根は細くなり、急になってくる。風も益々強くなり、凍り付いたハイマツが溶けてジャージーが濡れて冷たい。早めにカッパの上下を着け、毛糸の帽子を被る。
登り詰めたピークが長い頂稜の東端の糠平富士で、一等三角点が設置されている(10)。14年前に来たときには、ここに「ウペペサンケ頂上」と書かれた標識が立っていたが、今は「糠平富士 1834.8m 本峰→1.5km」と書かれた標識が立っていた。