「うぐい滝川」遡行 <下北半島・むつ市>  
  <朝比奈大橋〜右滝・左滝> 3名  12、9,16

下北半島の沢へ遠征〜次々とタイプの違う滝が連続する変化に富んだ緊張と興奮の遡行を満喫   

4:45 大間発
6:00 薬研温泉
6:00〜6:35 林道・渓相偵察
6:35 朝比奈大橋(下から3つ目の橋)
    <入渓準備>
登下山
地 点
 6:50
 8:05
10:45
11:25
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11:35
12:00
12:20
12:35
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12:45
入渓(朝比奈大橋)
下から4つ目の橋の下
支流の「長滝沢?」へ
支流の滝見橋?
(林道歩き)
本流最後の橋(再入渓)
右滝・左滝(引き返し地点)
 〃   発
本流最後の橋
(林道歩き)
朝比奈大橋
[6:55]所要時間

13:30 ニュー薬研温泉(入浴)
15:00 恐山霊場
16:30 大畑・むらき旅館(泊)

 この連休、道内の天気予報が良くなっかったので、SHOさんの誘いに乗って、たにさんと3人で、前日の17:00発のフェリーで大間へ渡った。1日目は、下北半島の薬研温泉のすぐそばで高畑川に合流する「うぐい滝川」を遡行してきた。

 SHOさんが「下北半島の沢」と検索したら、この沢の遡行記録が1件だけ見つかったという。むつ山岳会がこの沢をフィールドにしているらしいが、遡行記録は見つからなかった。1件のみの遡行記録だったが、非常に楽しそうな沢だったので、ここを選んだ。

 滝川というだけあって、タイプの違う数え切れないほどの滝が次々と現れる川だった。これまでずいぶん多くの沢を遡行したが、これまででもっとも変化に富んだ、ありとあらゆる沢登りのエキスが詰まった非常に楽しい沢だった。深い釜を持った何段も続く滝あり、美しいナメあり、朝日に輝く大滝あり、標高差100mの急連瀑あり、巨岩帯の間の滝・・・などなど。自分の実力からして、二人の助けがなければとても遡れる沢ではなかっただけに感謝・感謝である。

  高巻きのできない深いゴルジュの中のために、否が応でも直登せざるを得ない。へつったり、わずかな出っ張りを手がかり足がかりにして突破したり、ロープを4回ほど出して引き上げてもらったり、自分はロープを出してもらったのにも関わらず1回ドボンしたり・・・・と緊張と興奮の7時間(内、戻りと途中の林道歩き1時間15分)だった。

 前日の17:00のフェリーで大間へ渡り、レンタカーを借りて、民宿マリンハウスくどうに泊まる。食べきれないほどの海鮮づくしの料理に感動。翌朝4:45に宿を出て、この川の本流の大畑川沿いの県道を走り薬研温泉を目指す。薬研温泉のすぐ先にこの川の合流地点がある。

 見つけた遡行記録に入渓地点が書かれていなかったので、川沿いの林道を入れるところまで入って、渓相を偵察する。どうやら深いゴルジュ地形が始まるのは下から3つ目の橋(朝比奈大橋)より上ということが判明。そこから入渓することにした。

○朝比奈大橋〜4つ目の橋の間(1時間15分)

入渓した朝比奈大橋から沢の中を覗く

しばらくはこのような明るい変哲のない渓相が続く

30分ほど歩いたこのカーブが核心部の幕開けだった

まん丸な深い釜の先に次々と滝が連続する

釜の先をへつる・・・自分はここはロープを出してもらった

たにさんは跨いで突破

その先もずっと深い釜と滝が連続・・・へつったり、中を漕いだり

2回目のロープ・・・自分はここで滑ってドボンし、首までずぶ濡れに

この倒木のお陰で登ることができた

左の割れ目を突破

滝の連続から解放されるとナメが・・・

しばしのナメ歩きを楽しむ

○下から4つ目の橋の下〜支流の長滝沢合流地点(1時間40分)


橋を潜って10分ほど経つと、再びゴルジュ地形が・・・

深い釜の縁をへつる

つるんとした岩盤を突破したたにさんが3回目のロープを

釜に浸かるたにさん

緊張から解放され、心地よいナメを楽しむ

途中で合流する支流の先に見えた異様な滝

朝日を浴びて輝く幅広の滝

川幅いっぱいの滝

連続する2段の滝の前で、記念撮影

ゴツゴツした岩盤の上を連続する滝

○標高差100m超の支流・長滝沢?の急連瀑を遡る(40分)
 
 遡行記録を参考に、本流から上流部の支流・標高100m超の急な滝が続く長滝沢?へ。この上には本流を横切って延びる林道があるので、それを辿って本流へ戻った。


ゴツゴツした岩盤ゆえに登りやすい

その上にさらに同じような急な滝がまだまだ続く

右側のたにさんが高巻き成功

4回目のロープ・・・たにさん様々である。この上の滝は高巻いた

 この休むことのない急連瀑を越えると、やがて橋(滝見橋?)の下へ出た。ここで出渓して、林道を10分ほど歩いて本流へ戻った。

○本流の一番上の橋(鉄管)から右滝・左滝までのピストン(滝下での休憩を含めて1時間)

 参考にした遡行記録にはなかったが、別の「下北半島の滝」というサイトに載っていた本流に架かる最後の橋(鉄管)の上部で二つの滝が合流する右滝・左滝を見たくて、再び入渓し、その下まで往復した。


黒いゴツゴツした岩盤の滝をよじ登る

滝が近くなると、巨岩帯となる

左滝

右滝


○帰りは林道歩き(1時間) 
 この川沿いに林道が走っているので、帰りは林道を歩けば元に戻れることも便利だ。

林道の途中から対岸の遡った長滝の上部を眺める

林道の途中から核心部の始まりの丸い釜と
その上に続く連瀑帯を覗く

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