四国八十八ヶ所巡りの山・勝軍山(215m) <松前町>  
周回コース 単独 10,5,14

花見ついでに、松前公園の裏にある四国八十八ヶ所霊場石仏巡りの歴史の山へ

12:30 道の駅「北前船」
     (花見散策)
13:25 登山口 
登下山地点
13:25
13:50
14:20
14:50
登山口
最高点ピーク
山頂
登山口
[1:25]所要時間
15:10 道の駅「北前船」

GPSトラックログ
(地図上のコースはだいぶズレている)
 松前公園(松前城跡)の裏山で(1)、江戸時代から続く八十八ヶ所霊場巡りコースが整備されている北海道では貴重な歴史の山。

 沿革の説明によれば、この霊場巡りコースは、安政6年(1859)阿吽寺の住職経範の主唱で有志が世話人となり、慶応元年(1865)完成した。山開き(5月11日)があり、たくさんの参拝者やハイカーが訪れる。この度も、どの石仏も3日前の山開きでベタベタ貼られたお札で真っ白になっていた。

 もともとは将軍山だったが、天文7年(1538)阿吽寺の奥の院として勝軍地蔵を祀ったので、この山は勝軍山と呼ばれるようになったとのこと。 ちなみに、阿吽寺は、15世紀、津軽十三湊にいた安東氏が南部氏に攻められて、その一部が蝦夷地に渡ったが、そのとき同道した多くの僧侶や修験者が建立したものという。
 
  松前公園の桜並木を奥まで進み、第二公園を抜けると登山口で、駐車場とトイレと案内板がある。この日は、花見も兼ねて国道の道の駅から歩いた。松前藩屋敷で妻と別れ、一人で空身で登山口を目指した。

  登山口の案内板によると、一周3.3km・・・・登山口からウッドチップの遊歩道へと入っていく(2)。四国霊場巡りに相応しく弘法大師と一緒に歩くという意味の「同行二人橋」を渡ると、石仏が現れる(3)

 最高点ピーク(頂上)へは、35番地蔵の左側から尾根のはっきりしない踏み跡を辿ると、5分ほどで到着。小さな石の祠があるだけ。下りにはっきりとした踏み跡を辿ったら、別の方へ下っていき、慌てて戻った。

  コルへ下り、再び隣のピークへ登り返すと、勝軍地蔵跡のある44番地蔵の中間地点が「勝軍山頂上」。さらに下って、沢地形沿いを登り返して・・・と結構アップダウンの激しい歩き応えのあるコースだ。ほんものの四国遍路をしている自分としては、霊場の名前を見ては、当時を思い出しながら歩いた。1時間30分でお振り出しへ戻ったが、ほどよいハイキングコースだった。

石仏群・・・この次から霊場巡りの1番が始まる。

最高点ピーク(頂上)へは35番地蔵の左から登る

頂上には、小さな石の祠があるだけ

36番地蔵の近くに建つコース中で一番大きな 勝軍地蔵尊
この山の由来 となった地蔵尊

エゾタヌキの貯め糞・・・いつも同じところにするのか?
おなじようなところが数ヶ所あった。

「お穴」の標識にしたがって下りて行くと、
崩れかかった洞窟に3体の石仏が安置されている。

44番地蔵地点〜「勝軍山頂上」の勝軍地蔵堂跡。
両脇は立派なイチイ(オンコ)植えられている。

「勝軍山頂上」の標識と白神岬と津軽海峡の展望

春紅葉の新緑に染まる「勝軍山頂上」斜面を振り返る

春の花も多く楽しむことができた・・・下記の他に、テングスミレ、ヒトリシズカ、ニリンソウ、などが目に付いた

多く目に付いたクロモジ

キバナイカリソウ

シラネアオイ

ヤマシャクヤクの蕾

オオカメノキ




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