はじめに


 昨年のネパールヒマラヤ・ランタントレッキング以来4回目となる海外トレッキングは、
札幌の「りんゆう観光」企画で、新千歳空港発着の
「四姑娘山麓フラワーハイキングと青い幻のケシを訪ねて6日間」への参加である。

昨年のネパールヒマラヤのランタントレッキングのメンバーが1名入れ替わっての函館の同職退職組5名で参加した。
新しく入れ替わったのは道南地区植物研究の第一人者のKuさんである。
 ツアーメンバーは北海道在住者ばかりの16名の予定であるが、男性は我々だけである。
今春のエベレスト街道トレッキングのときに、
女性陣から「男性5名だけでお花?」と笑われたが、やはり花=女性という観念が強いのだろうか?

 そのときのツアーリーダーのKa氏から
「世界中あちこち歩いたけど、あそこの花は間違いなく種類、質、量ともに世界一ですよ!」と聞かされ、
幻といわれる自生の青いケシや四姑娘山(スークーニャン)の白い鋭鋒との対面も併せて、
また、初の中国旅行ということもあり非常に楽しみなツアーであった。

 今回のツアーリーダーは、
昨年3/15に開催された『2005日高山脈幌尻岳フォーラム』で、
パネリストとしてご一緒したりんゆう観光専務のU氏であるのも心強い。

1日目 7/09, 函館〜新千歳空港〜上海〜成都へ

函館発(自家用車)5:10  新千歳空港発13:20〜上海空港着15:40(現地時間) 上海発21:05〜成都空港着24:00  岷山飯店(泊)

○新千歳空港から初の中国へ
 新千歳空港集合時刻は11:00である。まずは、早朝、私の車で函館の4名が新千歳へ向かうところから旅は始まる。もう一人の仲間のKoさんは、この4月に札幌へ引っ越したので、空港での合流である。

 十分余裕のある10時に空港に到着して、まずはひと安心。3名を下ろして、予めネットで調べておいた最も安い駐車場へ向かう。空港までの送迎付きの5泊6日で2,520円というれしい料金である。

 11時前には全員揃い、ツアーリーダーのU氏からいろいろ説明を受ける(1)姉妹で参加する予定だった2名の片方が体調を崩したために2名ともキャンセルし、ツアーリーダーを含めて15名となる。顔ぶれを見ると50代〜70代のようである。

 出国手続きを済ませて昼食を摂る。我々男性ばかりの函館組はしばらくは口にできない蕎麦を食べて搭乗を待つ。

 搭乗ゲート近くで待つ間、周りで中国語が飛び交い、中国へ向かうという実感が増す。まずは、上海で乗り換えて成都へ向かうが、どちらも中国東方航空の飛行機である(2)

 ビールを飲み機内食を食べて、本を読んでいるうちに3時間はあっという間に過ぎて、上海に到着する。時差は1時間で、時計の針を戻して空港に降り立つ。さすが1800万人が住むという世界一の?国際都市である。ばかでかい空港に驚く(3)

 もっと驚いたのが入国手続きである。次々と到着する国際線の外国人がびっしりと並んで、なかなか前に進まない(4)。どうやら人種によって審査の厳しさが違うような印象を受ける。我々日本人はあっさりとパスである。手続きが終わるまでに1時間も並ばされた。成都行きの飛行機まで3時間半もあるので、時間潰しが省けると言うメリットはあったが、待ちくたびれたというのが正直なところである。

 3時間半ほどの待ち時間を費やし、成都行きの飛行機に乗り込む。出る予定との説明を受けていた機内食はなくて、夕食を食いっぱくれたまま深夜の成都空港へ到着する。ツアーリーダーのU氏が平身低頭して謝っていたが、上海までの機内食が遅かったこともあり、それほど空腹感もなく、誰も文句を言う人はいなかった。

○明るく聡明な現地ガイドO嬢
  真夜中でもむっとするほど暑い成都空港で待っていたのは、我々を最後までサポートしてくれる提携旅行会社現地ガイドのO嬢である(5)大学で日本語を学び、卒業後日本人ツアー専門のガイドを務めて4年目という方である。まず、日本語が非常に上手なのにはびっくりする。語彙も豊富で、日本語独特の微妙な言い回しまで身に付け、冗談まで柔軟に飛び出してくるという明るく聡明な感じの女性である。9月には、念願の同志社大学への留学も決まって、今回のガイドが最後の仕事になるかも知れないとうれしそうに話していたのが印象的であった。

 日本語が上手なこと以上にもっと感心したのは、頭の切れのよさと女性らしい細やかな気配りと対応のすばやさと柔軟さ、そして、謙虚な努力家ということである。これは、6日間を通してのツアーリーダーも含めて全員の一致した評価であった。

 ホテルは、21階もある4つ星の一流ホテルであったが(6)(翌朝撮影)、チェックインしたのが1:00である。レストランや飲み屋を連想させる飯店とか酒店というのがホテルなのも興味深い。部屋は全部ツインで、男性5人の我々は1名余るので一番若い私が一人部屋となった。部屋に入ってすぐに冷蔵庫の缶ビールを飲んでベッドに就いた。350mlの缶ビールがわずか10元(150円相当)なのにも驚いた。

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