2日目 7/10 成都(500m)〜臥龍〜<峠のフラワーハイク>〜巴郎山峠(4400m)〜日隆(3200m)

成都発(専用車)8:00〜12:30臥龍(パンダセンター)13:25〜13:40美味飯店(昼食)14:20〜(4ケ所でフラワーウオッチング)〜巴郎山峠18:30〜(1ケ所でフラワーウオッチング)〜(四姑娘山との対面)〜日隆着19:45 (金昆賓館 泊)

○専用車でまずは臥龍(パンダセンター)へ 

 1時30分に就寝したのに5時過ぎには目が覚める。シャワーを浴びて、6:30には朝食を摂り、ホテル前から(1)専用車(小型バス)に乗り込む。バスの中で、現地ガイドのOさんに両替をしていただく。1万円=670元であった。2名ペアーで1万円を両替し、5000円分ずつ分ける。

 今日の移動は、標高差3800m、距離で280kmの長旅である。天気が良くて渋滞に合わなければ、5日目予定の臥龍のパンダセンターに寄り、巴郎峠付近のフラワーウオッチングをするとのことでスタートする。

 四川省の省都である成都は、三国志時代の蜀の国の都でもあり、中国唯一2300年もの間名前の変わっていない都市とのことである。人口が約1000万人前後で正確な人口は不明というのも驚きである。そんな大都市の中を抜けて、1時間ほどで都江堰市を通過する。ここには、都市名の由来ともなっている中国でもっとも古い2250年も前の治水ダムがあり、現在でも立派に機能していて、世界文化遺産に登録されているとのことである。成都にしてもこの都江堰にしても、まさに、「中国4000年の歴史」の偉大さに驚くばかりである。
 

 やがて、山中に入って行く。10:30に、バスの給水(水冷エンジン?)とトイレ休憩をする。果物を持った売り子が群がってくる。トイレは有料であるが、どこも粗末なトイレばかりである。ここで、Oさんが買い込んだ桃は非常に美味であった。

 やがて、現在建設中であるが完成すると中国第2の規模となるという楊柳湖ダム(2)の湖岸を30分も走る。このダムの奥からは、チベット自治区となり、面積は国の1/5であるが、人口はわずか80万人しかいないそうである。

 深い谷間の狭いガタガタ道を進んでいく。一番後ろの座席に座ったために全身マッサージモードで居眠りすらできない。あちこちで道路工事が続き、車の交差に非常に苦労する。それでも渋滞もなく、12:35には臥龍(オーロン)のパンダセンターに到着する。愛くるしいパンダの様子にバスに揺られて疲れた心身が癒される(3〜6)

○青いケシや一面の花畑と四姑娘山との対面に大感動
 パンダセンターを出て、少し走って昼食となる。昼食から中華料理のフルコースにも驚く。辛いのは好きなのでまあいいが、非常にしょっぱいのには参った(7)

 やがて、バスは4300mの巴郎山(パーロンシャン)峠を目指して、広くなった谷間を大きくカーブしながら登っていく。車窓からも花を楽しむことができるが、まず、3000m付近で最初のフラワーウオッチングである。斜面一面を覆う色とりどりの花々の間の踏み跡を辿りながら、カメラのシャッターを押し続ける。撮っても撮っても新しく珍しい花が出現する。(花はまとめて別ページに掲載)

 2回目は3400m付近で、3回目の4000m付近と4回目の4200m付近が、このツアーの最大の狙いでもある幻の青いケシとの対面である。青いケシだけではなく、赤や黄色のケシもあり、青いケシも2〜3種類ほどあるようである。エンゴサクの仲間と思われる濃い青も印象的である(8,9)

 ただし、バスで一気に4000mまで上がったので、高度順応がうまくいかず、花の斜面を歩くと軽いめまいを覚えたり、息切れが激しい。具合が悪くなって、バスから降りられない人もでる。

 念願の青いケシとのゲップが出るほどの対面を終え、バスは4400m付近の巴郎山峠へ到着する。くねくねと道路が続く谷間の先には白い雪を抱いた山並みが見える。これほどの眺望は非常に珍しいとのことである(10)


 峠を越えて4000mを下回ったところで、トイレ休憩を兼ねての5回目のフラワーウォッチングである。ここも色とりどりの様々な花々が斜面を覆い尽くしている(11)

 バスはどんどん下って行き、19:20であるが、まだ太陽は高い。ついに、これも青いケシの次に楽しみにしていた四姑娘山との対面である。ガイドのOさんの話では、ここひと月ほどは雲の中にその姿を隠したままで、このように見えるのは非常に幸運なことらしい(12)

 カメラの撮影枚数が100枚を越えるほどの花々と四姑娘山との対面に大満足の12時間近い長旅を終えて、日隆(リーロン)に到着する。この町は10年ほど前までは山間の小さな寒村であったが、最近の四姑娘山観光の拠点として、ホテル街に変貌したとのことである。

 チベット模様で彩られた内装の金昆賓館に到着する(13,14)夕食は当然中華料理のフルコースである。味付けは薄味ではあったが、2食続けての中華のフルコースにいささか食傷気味である。食事を終えて部屋に戻ったら、すでに21時であった。昨夜の寝不足もあるので、すぐにベッドに就く。





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