横津岳〜(鹿部)丸山 (909.2m)  
<七飯スキー場〜精進川東尾根・循環縦走> 単独  06,3,09

横津岳頂上経由でトータル20kmの尾根歩き&滑りで山スキー循環縦走を楽しむ
8:10 函館発        
9:00 函館七飯スキー場 
登下山   地  点
9:30
10:30
11:10
12:05
12:25
13:05
13:20
14:30
スキー場ゴンドラ終点
横津岳
尾根分岐
鹿部丸山
  〃  
尾根分岐
886ピーク
スキー場駐車場
[5:00]総所要時間

GPSトラックログ

 横津連峰の太平洋側に聳えるこの山は、横津岳頂上から北東に延びる尾根の上に位置し、頂上付近に小さな岩峰を配した山である(1)。夏にこの山を狙うとすれば、七飯町と鹿部町の境界となている雨鱒川の東側から頂上西側コルを通過している林道を詰めて、コルから笹薮を漕いでの登頂も可能である。

 今回は、地形図を眺めながら、函館七飯スキー場のゴンドラ終点駅から横津岳経由で尾根を繋いで登頂し、帰りは精進川の東側の尾根を下り、スキー場の駐車場までの総延長16kmほどの独自のルートに挑戦した。

 スタート時には、横津岳〜袴腰岳経由で赤川まで縦走するという函館山の会の3人と一緒になった(2)。1035ポコ手前からは一人旅になったが、左手の精進川の谷を挟んで鹿部丸山を眺めながら、まずは横津岳頂上を目指す。好天に恵まれ、雪も軽く、快調に樹林帯を抜けると、まだ真冬モードの手前のピークと横津岳頂上が望まれる(3)。

 わずか1時間で横津岳頂上に到着した。頂上付近はまだガリガリ状態である。生憎函館山や函館市街方面は雲に覆われていたが、目指す鹿部丸山や駒が岳などの噴火湾方面は晴れている。

 シールをつけたまま、頂上から精進川の源頭地形を巻くように、広い緩やかな東斜面を木が生えてなくて白く見える1022ポコを目指して下る(4)。静かなダケカンバ林を抜けてピークに立つと、これから辿る鹿部丸山までの尾根を見通すことができる。

 その後は、北側に延びる尾根を下る。途中雪庇の発達した細い部分もあるが、左手に精進川の広い源頭地形を挟んで、これまで辿ったスキー場から横津岳までの稜線が見え、右手にはこれから向かう鹿部丸山までの尾根が見える(5)。横津岳頂上から40分で、鹿部丸山へ繋がる尾根と帰りに下る精進川の東尾根との分岐に到着。

 わずかばかりのオープン斜面でシールをつけたまま小回りターンを楽しみ、手前の880ポコとのコルに下り立つ。林道に近いこの辺りになるとスノーモービルのトレースが目に付くようになる。

 880ポコは東斜面を巻いて鹿部丸山とのコルに出る。この方向からの横津岳、袴腰岳(6)、泣面山、熊泊山が新鮮な眺めである。

 尖った岩峰を配したところを頂上だと思って登って行き(7)、スキーを脱いでGPSを見たら、そこはまだ頂上ではなかった。スキーを履きなおして、そこより北側に続く広い稜線上を進んでいくと四角い大きな岩が積み重なったところがあり、そのすぐ北側が最高地点であった。
夏であれば三等三角点(点名・丸山)が
あるのであろうが、小さなダケカンバの枝にピンクテープが結ばれていた。スタートから予定より30分ほど早い2時間35分であった。

 春の陽射しを浴びながら、常呂川を挟んだ南側の熊泊山、泣面山、古部丸山などを眺めながら昼食を摂る(7)。通ってきた横津岳頂上が非常に遠くに見える。

 まだ登り返しが何度もあるのでシールをつけたまま下山開始である。下る尾根の分岐までは来るときのトレースを辿る。登り返しになると、来るときにはまったく感じることのなかった疲れを感じるようになる。それでも、雪質が軽く、あまり埋まらないのが助かる。
 分岐から883ポコを越え、東側に雪庇を連ねた細い846ポコへ登る。ここまで来ると登り返しがないのでシールを外す。上の方は比較的疎林帯で雪も軽いのでそこそこ滑りを楽しむことができる。標高700m付近に反射板が設置されていた。だんだん木の混み具合が煩くなってきた650m付近で地図には載っていない林道を横切る。その林道を下ると精進川鉱山跡へ下りれそうだが、下の林道は、何かの工事が行われているらしくダンプカーが頻繁に行き来していてスキーで下るのは無理である。

 狭い立ち木の間を、体を小さくしたプルーク体制で、細い枝を体で掻き分けたり折ったりしながら慎重に下る。無理してこんな誰も通らないところで立ち木に激突して怪我でもしたら一大事である。

 標高480m付近で広い牧場跡?に出てホッとする。駒が岳に向かって緩やかな牧場斜面を下り(9)、精進川を渡る林道の橋の手前でスキーを脱ぐ。あとは舗装道路を15分ほどテクテク歩いて、スキー場駐車場へゴールイン。



「北海道山紀行」目次へ  「スキーあれこれ」目次へ HOMEへ

inserted by FC2 system