瑠辺斯岳(るべすだけ)(659m)
  
<根北峠〜西尾根ルート>  山スキー 2名  09、3,17

頂上直下で断念した東斜里岳の下山後、根北峠から登った展望の山

12:40 東斜里岳下山
登山
地 点
下山
12:50
13:10
13:45
根北峠
c450コル
頂 上
14:30
14:10
14:00
[0:55]
所要時間
[0:30]
16:00 羅臼温泉・峰の湯(入浴)
17:30 知床らうす道の駅(泊)

 国道244号線の根北峠の直ぐ北東に位置する知床半島の付け根の山である。低山ではあるが、トレースが非常に多かったところを見ると、峠から手軽に登れるので人気の山のようである。

 当初の計画にはなかったが、東斜里岳の頂上直下で断念して下山したので、時間的な余裕もあり、達成感も足りないことから、それを補う意味もあって、SHOさんの提案で急遽登ることになる。東斜里岳から下山するときに眼下に見えていた山である(1)

 単純に峠の高さと引き算をして、標高差160mと計算して、気軽に峠からスキーのトレースを頼りに尾根に取り付く。雪が緩んでいるので、自分は山スキー、SHOさんはかんじきに空身。あちこちにスノーシューやスキーやツボ足のトレースが残っている。

 登り始めて直ぐに、上にNTTの中継所が見え、右手にはその管理道路もある。中継所まで登り、その施設が巨大な太陽電池を利用していることに驚く。そこは530mのピークであった。

 目指す頂上と尾根は見えるが(2)そこから繋がるはずの尾根が見当たらない・・・右側の稜線を進むと、なんと、80mも急な斜面を下らなければならないことが判明。あまりにも急なので、途中でスキーを脱いで手にぶら下げてツボ足で下り、450コルに下り立つ。峠より40mも低い地点からの仕切直し・・・。

 485ポコを越え、幅広の尾根をジグを切って登る。帰りの滑りはそれなりに楽しめそうな美味しい斜面である。

 c610を越えると、丸い頂上が見える。その辺りからハイマツが頭を出している(3)この標高でハイマツが出現するなどは、まさに知床の山である。

わずか1時間足らずで、頂上に到着。目に飛び込んできたのが、穏やかな山容の海別岳・・・昨日の遠音別岳からとは反対側の眺めであるが、それほど変化はない(4)。それをバックに、まずは記念撮影(5)

 振り返ると、斜里岳山塊が見えるが、南斜里岳〜東斜里岳〜斜里岳本峰も全て雲に覆われたままである。そのガスのために東斜里岳直下で断念しただけに、晴れていると悔しい。ガスったままだったので、ホッと胸をなで下ろす(6)

 複雑に繋がる知床半島の分水嶺上に、端正な形の尖ったいかにもと言った山名の錐山が見える。これも登高意欲をそそられる山である(7)

 さらに南東側に目を転じると、昨秋の薮山オフミに誘われて参加できなかったために登ることができなかった尖峰とその右側に2度登っている武佐岳(8)さらにその右側には俣落岳などの標津山地の山々が連なって見える。
















 それら360度の大展望を十分堪能し、新しい一山をゲットし、東斜里岳を断念した悔しさを紛らわせることができた。ほどよく緩んだ斜面にターンを刻みながら、コルまでの滑りを楽しむ。中継所の530ポコまでは、スキーを担いで登り返した。根北峠からは、明日の予定の知床岳に備えて、羅臼まで走った。

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