吹上石(ぬけいし)・516.8m峰(点名・吹上山)<函館市> 
<大船温泉〜南稜線(林道)コース> 
山スキー&アルミかんじき 単独 2011,2,22 
1/25000地形図に名前が載っていて気になっていた「吹上石」と東隣の点名・吹上山へ

8:00 自宅発
9:15 大船温泉奧の健康の森入口
登山
地 点
下山
 9:30
10:05
10:50
11:20
11:40
12:05
健康の森入口
稜線上林道の案内板
457峰南コル手前
尾根取り付き
吹上石(510m)
吹上山(516.8m)
13:45
13:30
13:05
12:50
12:40
12:30
[2:35]
所要時間
[1:15]
14:00 大船温泉・保養センター(入浴)
15:50 帰宅
 「吹上石(ぬけいし)」・・国土地理院の1/25000地形図(函館市臼尻)にふりがな付きで記載されている、函館市臼尻市街地の南西方向の山中に位置する岩塔群である(1)

 奥深い山中にもかかわらず、山名でもないのに、地形図に記載されていることもあり、以前からずっと気になっていて、いつか訪れたいと思っていた。冬には、函館自然倶楽部kamaさんが3度も、夏には、ネット仲間の黒ウサギさんがオフロードバイクで林道を詰めて、ヤブ漕ぎで到達している。

 このたび、春のような陽光の下、病み上がり(むち打ち症)山行第2弾として、1週間前にこの地を訪れている函館自然倶楽部kamaさんの記録を参考に、東隣の516.8m峰(点名・吹上山)とセットで、やっと訪れることができた。 まさに、今はやりのパワースポットを彷彿とさせる場所であった。

 大船温泉から500mほど奧の橋の手前(除雪終点)まで進むと、左手にログハウスが建ち、「生活環境保全林 健康の森」の看板が立っている。そこが林道の入口(2)

 最後の詰め以外はずっと林道歩きなので、アルミかんじき持参の山スキーで出発。まずは、急な林道を登り、稜線上で合流する真南へ延びる林道を目指す。1週間前のkamaさん一行のスノーシューのトレースの微かに残っている。

 30分ほどの標高300mで、真南に延びる稜線上の林道と合流する。その地点に「健康の森案内図」が設置されている(3)同じ物が、下の林道途中にもあった。

 右手の樹間から、昨年同時期に登った泣面山が見えてくる。そのときに山スキーで登った頂上左手前の803ピークの南東尾根斜面が懐かしい(4)眼下に、大船温泉のひろめ荘と保養センターも見える。その先に続くエゾシカやウサギの足跡が目に付く林道を進む。
やがて、目前に端正な尖ったピークが見えてくる。地図で確かめたら457ポコである。林道はその西側を巻いているようだ(5)

 徐々に高度を稼ぎ、457ポコの西側を巻いて、反対側へ抜けると、左手に太平洋が広がる。

 そこのころから、シールワックスを忘れたので、気になっていたが、案の定シールに雪が付くようになる。頑張って、林道と別れるところまでと思ったが、その先の下りの登り返しがきつそうなので、そこで、スキーをデポし、アルミかんじきに履き替える。

 その正面には、516.8m峰(吹上山)と思われるピークが見えている・・・ということは、右手前が吹上石手前のポコであろう(6)。カンジキに履き替えて、600mほど進むと、正面に吹上石への尾根にぶつかる(7)ここで、林道は二手に分かれる。右への林道は、「大船・松倉林道」へ繋がっている。左は、地図上では途中で切れてはいるが、臼尻市街地方向へと続いている。

 その地点で林道と別れて、正面の狭い作業道へと取り付き、あとは尾根を辿り、高見を目指す。手前のピークから南へ方向を変えてコルを越えてさらに奧のピークへ登り返すと吹上石のはず・・・。

 案の定、目の前に目指す岩塔群が姿を現す。一番高い物で5mくらいはあろうか?吹上石が「ぬけいし」という読みなのも面白い。由来は不明だが、確かに地中から吹き上げたようにも見えるし、抜け出したようにも見える。南側へ回って、三脚とセルフタイマーで記念撮影(8)。









 この後、最終目的である東隣の516.8m(点名・吹上山)を目指す(9)コルへ下り、林の中の急な斜面を登り切ると、そこは、意外にも、木が生えていなくて、360度の大展望が広がる快適な頂上だった。吹上石からわずか10分だった。

南側には、古部丸山・・・恵山はその陰になって見えない(10)

南西には、三森山が頭の部分を覗かせている(11)

北西には、新鮮な眺めの袴腰岳とドームを乗せた横津岳(中央)(12)

北側には、これまで眺めた中でもっとも端正な姿を見せる泣面山(13)

 これらの展望を独り占めにし、無風でポカポカした春のような陽光を浴びながら、のんびりと昼食を摂る。
 
 去りがたい気持ちを振り切って、頂上写真を撮り(14)下山開始。

 下りのスキーは、転倒すると首に衝撃を受けそうなので、慎重に下る。急なところは股にストックを挟んでブレーキを掛けながら、プルークでゆっくり下る。それでも、登りの半分の時間しか掛からなかった。

 下山後は、昨年の泣面山以来の大船温泉のひろめ荘に併設の保養センターへ(15)ここは重曹泉と硫黄泉の2種類の泉質が楽しめる人気の温泉だ。日帰り400円でシャンプーとボディソープが付いているのもうれしい。のんびりとくつろいで帰路へ就く。

 首の方はすっかり忘れて、今年になって初めての本格的な雪山登山を楽しむことができた。3ヶ月半振りの山に体力の衰えを感じながらも、快い疲労感がうれしかった。しかし、帰宅後3日ぶりに整骨院へ出掛けたが、そのマッサージで、軽い痺れを感じてヤバイと思う・・・案の定、その後、首の角度に関係なく左手に軽い痺れが出てしまう・・・・治っていたと思ったのが、今日の山でぶり返したようだ・・・・・残念! また、暫くは自重の日々を続けなくては・・・。


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