庚申草山(918m) <札幌市>
<旧国道コース> 単独 13、6,19  
夏山情報を得て、早速トライしたが、古くからあったような登山道と頂上のケルンに驚いた

10:30 中山峠下・旧国道入口
登山
地 点
下山
10:50
11:10
11:20
林道分岐
頂 上
三角点
12:00
11:35
11:25
[0:30]
所要時間
[0:35]
14:30 しんしのつ温泉・アイリス
(入浴)
     しんしのつ道の駅(泊)

今回の山行で初めて分かったのだが、国道230号線を通るたびに無意根大橋の正面に見ている山だった(1)地図に山名の記載はないが、三等三角点名の庚申草が山名として定着しているようだ。それにしても、庚申草は栃木県と群馬県の山にしかない天然記念物なのに、なぜ、この北海道の三角点名に使われているのであろうか?植物名が三角点名に使われているのも珍しいが・・・。

 この山の雪山の記録はいくつか目にしたことはあるが、夏に登ったという情報は目にしたことがなかった。ところが、先週末に、中山峠を越えたすぐの旧国道から繋がっている夏道があり、登ってきたという情報を得た。確かに地図で確かめると、頂上直下までの林道が記載されている。

 朝のうちにオロフレ山を登り、こちらへ移動した。中山峠を越えると、まもなく左側に旧国道入口がある。幸い、旧国道のゲートは開いていた(2)そこに車を止めているタケノコ採りの人に聞くと、「たくさんの車が入っていますよ。」とのことだった。

 未舗装ではあるが、快適な道路が維持されている。確かに10台以上の車が入っていた。3.5kmほど走ると分岐があり、旧国道から離れて左へ進む。

 さらに700mほどのカーブ地点に、ネマガリダケ林の中に続く道がある。その先は車は入れないので、ここが登山口のようだ(3)ゲートが開いていたおかげで、4kmほどの歩きが省略された。

 頂上まで残り1km強だったが、頂上への急登になる地点までは、地図に記載されているところを見ると、ネマガリダケ林の中に続く廃道化した林道跡のようだ。しかも、粗刈りがされていた。
 

 やがて、頭上に大きな岩が見えてきて、急な登りに差し掛かる。その先にもしっかりとした登山道が続いていた(4)。大きな岩を横に見て、岩場を登っていく(5)。その先の急登にもトラロープも設置されていた。かなり昔から登られていたような感じだ(6)


 岩場を通過すると、目の前がいきなり広がる頂上に到着。大きな岩が張り出し、その上にコンクリートで固められたケルンが設置されていた。その正面には、まだ多くの雪を抱いた喜茂別岳〜並河岳〜中岳〜無意根山の連なりが広がっている(7)

 昔から歩きこまれた感じの登山道があり、人工物もあるのに、ネット上での夏山の情報がまったく見当たらないのが不思議だ。ケルンを横から眺めると、鉄製の器具状のものが埋め込まれていた。もしかしたら、これは、亡くなった人の慰霊碑なのかもしれない?(8)

<後日,分かったこと>
 この山の道は、旧国道近くにある中山小屋を管理している北海岳友会で整備していること、この山を「岩峰」と呼んでいること、ケルンは病気か事故で亡くなったメンバーの慰霊碑らしいこと、ロッククライミングのフィールドではないことを複数の方から教えていただきました。(感謝!)

 風変わりな「庚申草」という点名の三角点は、頂上にはなく、地図で見ると頂上からさらに100mほど奥の少し低いところにある。しかし、そこへ繋がるような踏み跡は見当たらない。時間的にも体力的にも物足りなかったので、強烈な藪を掻き分けて進んでみた。10分ほどで、一段高くなっている地点にすんなりと見つけることができた(9)

 下山は、道端のタケノコを採りながら歩いたが、旅先なので自分で食べるだけにした。旧国道に出たらパトカーが3台も停まっていた。どうやらタケノコ採りの人が遭難したらしい。




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