コックリ湖(566m)A
自然探勝歩道 単独 11,9,8
9:00 自宅発
登山 | 地点 | 下山 |
12:10
13:00
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歩道入り口
コックリ湖畔
(湖畔周遊) |
14:30
13:40
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0:50 | 所要時間 | 0:50 |
15:30 新見温泉(入浴)
19:30 帰宅
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なんとなく名前に興味を惹かれるこのコックリ湖は、蘭越町の雷電連山の南麓に位置するニセコエリア最大の湖で、原生林に囲まれた静かな秘境の湖である。縦360m、横140mの細長い形をしていて、尻別川の源流のひとつでもあり、雷電山の登山道からも見える。
この奇妙な名前の由来や発見の歴史は、「新蘭越町史」に次のように記されている。
明治27年吉崎福松は、牧場の目的でモリベツの未開地の貸下げを出願した。その時その奥に湖があるという古老の話を思い出し、磯谷の鰊場から漁期を終えた漁夫を連れて、未踏の笹を押し分けて湖を発見した。
湖は福松の子由太郎によって、コックリ湖と命名された。ひもでしばって交叉させた3本の竹で、物事を占うものに「こっくりさん」というのがあり、狐狗狸の字をあてていた。由太郎は、「狐や狗や狸の住んでいる湖」を言いあてている言葉として、湖の名前を狐狗狸(こっくり)湖とした。その漢字がカタカナにかわって、現在はコックリ湖といっている。
尻別川沿いの国道229号線の御成地区から蘭越市街地へ抜ける上里農免道路分岐に標識がある(1↑)。そこからまもなくして、左側の志根津川沿いの林道林道へ入る。この入口にも標識がある。
3kmほど林道を走ると、その終点が「コックリ湖自然探勝歩道入口」である(2)。刈り払い整備が行き届いた歩道は、片道2.7kmで、湖までの標高差が260mほど。2ヶ所の渡渉もあり、軽登山装備でなければちょっと厳しい。
国道3年前に一度訪れているが、そのときは、濃いガスに包まれて、湖面すら見ることができなかったので、今回の再訪となった。
台風の長雨の後なのと、5日前に入った人が、「増水で渡渉できずに断念」と入林届けに記していたのを見て、スパイク長靴でスタート。
まもなく渡渉地点があり、
その後暫くは志根津川の清流を眺めながら進む(3)。まもなく沢から離れて、左手眼下に川を見下ろしながら登っていく。
ほぼ中間の「あと1.5km」の標識の地点に、2ヶ所目の渡渉があり、確かに登山靴では厳しい水量であった。沢から離れ、ダケカンバを中心とした原始林へと入っていくが、北限とされている尻別川より北で、初めてブナ(右手前)を目にした(4)。更に高度を上げて振り返ると、尻別川沿いの水田と寿都と蘭越の境界となっている幌別岳を中心とした連なりが見える(5)。50分ほどで、広く刈り払われ、トイレやベンチが設置された湖畔広場に到着(5)。
湖畔広場からは、3年前には濃いガスで湖面すら見えなかったが、今日は静寂に包まれた湖面と雷電山への登山道も通過している中山(841m)が見えている(7)。
ただ、台風一過の青空の下の真っ青の湖面を期待していただけに、曇天でその期待が裏切られたのが残念・・・・晴天の紅葉時にもう一度さいほうしてみたいものだ。
湖畔には、きれいに刈り払われた約1kmの一周遊歩道が続く。北端から南側を眺めて(8)、さらに半周して、南端から反対側を望むと右奧に雷電山とその左側に前雷電の連なりが見える。この稜線には登山道が通っている(9)。
登山道には、ちょうと花と実を一緒に付けたツルリンドウが非常に多く見られた(10)。ついでに、ネジバナもパチリ・・・(11)。
1回目のガス中訪問 08,5,23
自然探勝歩道 単独
登山 | 地点 | 下山 |
6:00
7:00 |
登山口
コックリ湖 |
8:00
7:05 |
[1:00] | 所要時間 | [0:55] |
ニセコ連峰にある湖沼群の中で最も西に位置するニセコエリア最大の湖で、原生林に囲まれた静かな秘境である(1)(後志支庁のサイトから借用)。尻別川の源流のひとつでもあり、雷電山の登山道からも見える。
動物霊を呼び出す占遊びのコックリさんを連想して、いささか不気味な感じを受けてずっと気になっていた湖だ。この湖名の由来は、コックリさんと同じ狐狗狸が語源らしい。しかし、狐や狸がたくさん住んでいたことからそう呼ばれるようになったとのこと。では、狗を意味する犬は・・・? また、発見は、町史によると、明治27年、吉崎由太郎という漁師とのこと。
蘭越の道の駅シェルプラザ・港で夜を明かす。雨上がりで、周りはガスで覆われているが、ガスの中の湖も趣があるだろうと出発。蘭越町の御成地区から志根津川沿いの林道へ入る。3kmほど走ると、
「自然探勝歩道入口」で行き止まりとなっている(2)。
ここからの距離は2.7km、標高差300m・・・・チョットした軽登山である。直ぐに沢の合流地点を渡渉し、沢を左下に眺めながら整備された快適な登山道が続く。雨上がりの新緑が美しい(3,4)。スパイク長靴を履いていたので、苦労はなかったが、その後、2ヶ所の結構水量の多い渡渉地点もある。スニーカーでの渡渉は難しいだろう。
もう初夏だというのに、まだ春紅葉がきれいだ(5)。道端にはミヤマエンレイソウ(6)を初め、いろいろな花が咲いていて退屈しない。
標高を上げていくと、段々ガスが濃くなってくる(7)。
ちょうど1時間で湖畔に到着。しかし、濃いガスが湖岸はおろか湖面すらも見えない状態であった(8)。
本来であれば、青い湖面バックに映えるはずの
湖岸に咲くオオカメノキ(9)やムラサキヤシオツツジが空しく見える。