7:15 自宅発
9:35 奥沢線・最終人家
登山 | 地 点 | 下山 |
9:50
10:25
11:20
11:30
12:00 |
最終人家
林道分岐
林道から西斜面へ
キムンタップコップ岳
333.6峰(点名・国境) |
13:45
13:10
12:30
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12:15 |
[2:10] | 所要時間 | [1:30] |
14:20 クワプラザピリカ(入浴)
17:00 帰宅
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キムンタップコップ岳・・・八雲町と今金町の境界稜線(道南中央分水嶺)上に位置するアイヌ語の山名と響きがなんとも魅力的な感じの山・・・低山で奥深い山ではあるが、この山名に惹かれて登る人もいるようだ・・・自分もその一人。
実は、この同じ稜線上の北東に
トワルタップコップ岳(314m)という山もある。この山には5年前に登っている。そのとき以来、こちらのタップコップにも登らなければ・・・と思いつつも5年の月日が過ぎていた。2年前の夏に一度上八雲側からトライしたが、林道ゲートが思ったより手前にあって諦めたこともある。その後、なかなか登ろうと決断するきっかけがなかった・・・。
ところが、前日に、
「はこだて自然倶楽部」のkamaさんから、昨日、門下生を引率して登ってきた・・・という情報をいただく。幸い天候も良いので、大勢のスノーシューのトレースが残っているうちにと急遽トライすることにした。
ちなみに、タップコップは「コブのように盛り上がった山」の意で、支笏湖畔の多峰古峰山(たっぷこっぷやま)も同じ意味である。キムンはkim(生活圏としての山〜内地で言う里山?)、un(そこにある)で、キムンタップコップは「山の方にあるコブのような山」の意。トワルタップコップは「トワルベツ(温い川)の上流のコブのような山」の意。
今金町の後志利別川が南側へ大きく屈曲した地点で合流するサックルベツ川沿いの奥沢線に入り、最終人家からサックルベツ林道?をツボ足でスタート。
ちなみに、このサックルベツ川は、分水嶺を隔てて、今金側(後志利別川の支流)にも八雲側(遊楽部川の支流)にも存在する・・・サックルというアイヌ語は、「sak−ru(夏・道)」の意である。昔、アイヌの人たちがこの川沿いを歩いて、八雲と今金の間を往来していたのであろう。
この林道は、除雪された痕跡はあるが、最近は車が通っていないようで埋まりそうな感じだ。kamaさんと同じに、最終人家の前の橋を渡ったところに車を置いた。
スノーシューで踏み固められた林道を進んでいくと、谷間の先に、目指すキムンタップコップが白い頭を見せている(1)。2kmほど進むと、木を切り出して積んである場所があり、そこまで古い除雪の痕跡は続いていた。そのすぐ先に林道の分岐がある。
そこでサックルベツ林道と別れて左側の林道を進む。両側にびっしりとトドマツの人工林が続く(2)。この林道は途中まで地図にも記載されているが、そのずっと先まで続いていたのにはビックリ・・・。予定では、242ポコとのコルに上がり、北尾根から頂上を目指すつもりだったが、林道に続くスノーシューのトレースを辿ることに・・・。
頂上の西側に来たところで、林道を離れて林を抜けると、目の前に頂上斜面が現れた(3)。
トレースは風で消えていたが、ほとんど埋まることがないのでツボ足でそのまま直登。林道から離れてわすか10分で頂上に到着。予想より、かなり呆気ない感じのゴールだった。
トワルタップコップとは違って頂上感もあり、360度のすっきりとした眺望が広がっている。
木が生えていないので、360度の眺望が広がる。一番先に目に飛び込んできたのが、10日ほど前に登った同じ中央分水嶺上の坊主山(左)と5年前に登ったルコツ岳(右隣)、ルコツの手前にトワルタップコップも見えるはずだがよく判らない(4)。
南の方には、八雲側の展望が広がり、その先には砂蘭部岳も見える(5)。
さらに南西方向には、おっぱい山とでも呼びたくなるような山の奥に、稜線が雲で覆われてはっきりしない遊楽部岳などが見える(6)。
コルを挟んだこの稜線の南隣には、こちらより11mほど高い333.6m峰(三等三角点名・国境)が見える。2その間は、気持ちの良い広々とした疎林帯の稜線が続き、スノーモービルの痕跡も残っている(7)。
このピークは、直線で20kmほどに渡り、200〜300m台の低い稜線が続くこの辺りの中央分水嶺上の最高峰でもある。当初から、寄る予定だったので、小休止してそちらを目指す。堅雪でほとんど埋まることなく、ツボ足のままで、気持ち良く歩くことができるのがうれしい。
kamaさんから情報をもらっていたキタコブシの花芽を探しながら、広い稜線を下っていく。
そのコル付近に花芽を膨らませたキタコブシの木がたくさんあった。暖かそうな綿毛に包まれて3cmほどの長さで膨らむキタコブシの花芽に春近しを感じる(8)。
333.6峰への登りから振り返ると、端正な形をしたキムンタップコップの頂上部分が見える(9)。
上は平坦で、どこが頂上かよく判らないが、GPSで確かめたら、奥の方が頂上だった。ちょうど12:00に到着。
先には、この山の陰でキムンタップコップからは見えなかったペンケ岳とその左奧に雄鉾岳も見えている(10)。
東側には、噴火湾も見える。もっとすっきりと晴れていると、羊蹄山なども見えるはずだ。
昼食を摂り、いよいよ下山開始。キムンタップコップへは登り返さないで、登りで林道から離れた地点を真っ直ぐ目指して、登りのトレースに合流。
下山後、これらの2つの山が見えるところを探して、車で走ってみた。住吉地区の国道230号線上から望むことができた(11)。
帰りは種川温泉に入る予定だったが、定休日だった。仕方ないので、クワプラザピリカの温泉に入って、国縫廻りで帰った。