石垣山(525m) [中愛別コース]  99.7.31

暗い原始林風の林を通り、不気味な岩壁の根元を巡り、断崖絶壁の上へ

登山地点下山
10:00
10:30
10:45
10:55
登山口
岩壁基部
桂 岩
頂 上
11:45
11:20
11:10
11:00
[0:55]所要時間[0:45]
国道から見る石垣山雨のため大雪の緑岳を諦めて、旭川に向かう途中、愛別町で「石垣山登山口」の標識を見付け、「夏山ガイド」に載っていた山だったことを思い出す。国道から眺めてみると層雲峡のような岩壁を巡らせた山で、標高も500mそこそこなので、どんな山か確かめたいこともあり、雨も小降りなので、長靴を履いて、傘を持って絡みで登ってみた。
見上げる岩壁とその腹に着いている登山届け
  発電所の側の登山口から車道を登り、金網に囲まれた送水溝を渡って、左側の登山道へ入って行く。まさに原始林のような大木が生い茂る暗い林である。登山道は岩が露出していて、苔が覆っている。 30分ほどそんな道を上って行くと、垂直に切り立つ岩壁の根元に出る。
桂岩
 初めは、どこか途中からルンゼのような所があって、そこから上の方へ登るのかと思っていたが、その根元をどんどん右側の方へ進んで行く。途中の岩壁の腹にステンレスのボックスが付けられている(2)。開けてみると、この山のロッククライミングや山の情報交換のためのノートが入っている。中には、岩を利用したロッククライミングのルート図などが記入されている。昨年層雲峡のアイスクライミングの最中滑落死した三和裕吉氏の開いたルートも記されている。

 この山は、ロッククライミングの山だったということが判明する。現在でも、ここで練習や新しいルートを開くためにやってくる人もいるらしい。我々凡人は、上から崩れ落ちてきそうで危ないなぁと思うこそすれ、そこを登ろうなんて思うことすらない。そこから、さらに暗く湿った根元の道を辿ると、「桂岩」(3)と言う標識があり、見上げると、桂の大木が岩の割れ目から生えているのである。その側の岩に上から青いロープがぶら下がっている。

 命名の意味がよく分からない「相愛岩」が9合目となり、その側から一気に登り、稜線に出る。そこには分岐があり、本当の頂上のあるだろう左方向には、入らないように木の枝でクローズしてある。右側の道を辿ると、手入れされて開け、木の幹に「山頂」と書かれた標識がある。
頂上からの石狩川
 ここまで、ちょうど1時間である。頂上の東側は切り立った断崖の上で、「見張りの岩」があり、眼下には連日の大雨による石狩川の茶色い濁流が覗く(4)。


「北海道百名山紀行・目次」へ    HOMEへ

inserted by FC2 system