早月山(629m)  洞爺自然少年の家コース  単独  03,7,12

別の山に登る予定だったが天候が悪く、いつか、何かのついでにでもと思っていたガイドブックにも載っていない洞爺湖一帯の展望台的なこの山に登ってきました。距離の割に結構登り応えがある山です。

登山地点下山
10:50
11:22
11;45
登山口
天然水源広場跡
頂 上
12:40
12:18
12:02
[0:55]
[0:38]
13:30 豊浦温泉・しおさいの湯(入浴)
16:30 帰宅

 この山は、ガイドブックでも見ることがなく、たまたまこの4月下旬の伊達ハーフマラソンの後この山登ったという情報(函館のMIURAさん)を聞いて、初めて知った山である。多分、洞爺村の湖畔にある洞爺少年自然の家(ネイパル洞爺)の野外活動(登山)のために古い林道跡を利用して登山道を作ったのではないかと思われる山である。頂上一帯はかつて放牧場だったのではないかと思われる見晴らしのよい広い高原となっている。頂上はその一番高い森を切り開いた三等三角点の山で、洞爺湖一帯の絶好の展望台的な山である。
 
 本来であれば、蘭越町と寿都町の境界線上の一等三角点の山・幌別岳に登るつもりで出掛けたが、生憎登山口まで行ったら雨で、天候のややマシなこちらへ回ってみたら、案の定なんとか晴れていたので、この山にする。

 湖畔の道路を洞爺少年自然の家(ネイパル洞爺)の入り口から壮瞥寄りに100m行くと、「岩屋」というバス停があり、そこから山の方へ入る道がある。登山口へ向かう標識は一切ない。その道を上がって行き、500mほどで一軒の農家のそばを通り、さらに300mほど進み、行き止まりが登山口である。その辺りは別荘地の分譲地となっている。振り返ると、洞爺湖の湖面が覗く。

 小沢に3本の丸太橋が掛かり、そこから登山道は始まる。渡ったすぐそばに「早月山登山口」の標識が立っている(1)。古い林道を利用した登山道のようであるが、結構急登で、足下も荒れている。登山口から頂上まで2.2kmほどの行程らしい。「自然の家から○.○km」と書かれた標識が立っているが、登山口から1.2kmほど余計に歩くようである。

 やがて、1合目標識が(2)、そのあと、「鹿の踊り場」「苦労坂」「見晴らし台」「小鳥の泉」(3)などと書かれた標識が現れる。この間は結構な急登で、雨上がりで湿気が高いせいか異常に汗が噴き出してくる。

 傾斜が緩んで、なにに利用されていたか分からないが、広く伐採された平らなところへ出る。そこには「天然水源広場跡」の標識が立っている(4)。その上の方で林道から離れ、再び急な登りが続くが、再びその林道と合流する。そこから先は、昔、放牧地だったと思われる広い高原状のところへ出る。そこにも「パノラマ高原(6合目)」と書かれた標識)が立っている。確かに、洞爺湖と、ガスが掛かっていないとニセコ方面の展望が広がるはずである。目指す頂上はその高原状の左上に覗いているようである。

 そこからは放牧地跡の中に続く踏み跡をたどる。7合目、8合目が5分間隔ぐらいに現れる。9合目の先は林の中の急登で、滑りやすく、左側にロープも設置されている。登りより下りの方が滑って辛そうである

 。まもなく広く刈り払われて頂上標識が立ち、三等三角点の標石が埋めらた頂上へ到着する(5)。南側に広がる高原状のところは、明らかに昔の放牧地跡のようである(7)。その右側に洞爺湖や有珠山が、さらには噴火湾などの展望が広がる(6)。ニセコ方面の山々はガスで見えないが、天候のよいときはそれらの展望をゆったりとした気分で楽しめそうなところである。

 20分近く休んで、下山を開始する。下りも急なところが多く、足下も荒れているので、結構緊張しながらの下りである。距離的にも時間的にもハイキング気分で登れ、展望のいい山だけに、ネイパル洞爺の活動だけでなく、もっと広く宣伝して、多くの一般登山者にも登って欲しい山である。そうなると、結構足下もこなれ、草に覆われたりしなくなるのでは?と思われる。そのためにも湖畔の入り口にでも、「早月山登山道入り口」の標識が欲しいところである。




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