6:00 三石道の駅発
6:45 仁寒別林道へ
7:00 林道ゲート
登山 | 地点 | 下山 |
7:15
7:40
8:15
9:00
10:10 |
林道ゲート
尾根取り付き
南西尾根(c300m)
c600m
頂 上 |
12:30
12:10
11:50
11:15
10:20 |
[2:55] | 所要時間 | [2:10] |
13:00 様似町市街地(買い物)
14:30 薮山オフミ集合場所
|
この袴腰山は、襟裳岬に近いアポイ山塊の南側に位置する山である。道内に「袴腰」の付く山が5山あり、そのうち4山が我が道南の南側(函館市、北斗市、福島町、知内町)に集中し、この山だけが日高山脈の最南端に近いところに存在している。道南の4山は全て登っていることもあり、以前から気になっていた山でもあった。
年1回の薮山愛好家の集まりが、今年は様似町の山中で開催されることになった。夕方に集まって、焚火を囲んで交流し、翌日は薮山登山のパターンだ。幸い、この会場が、この山の直ぐ下でもあったので、雨の心配のない午前中に登ろうと、前日に三石道の駅まで走った。
この薮山オフミの事務局長でもあるsaijoさんの
「地図がガイドの山歩き」の記録を参考に、
様似町とえりも町の境界となっているニカンベツ川沿いの仁寒別林道を走った。カエデの紅葉が非常にきれいだった(1)。
林道入口から6.5km手前に林道ゲートがあり、施錠されていた。saijoさんの記録を見ると、尾根取り付き地点まで1kmちょっとなので、そこから歩くことにした。ポンニカンベツ林道との分岐を過ぎたら雨が降ってくる。雨脚が強くなってきたので諦めてゲート手前まで戻ったら雨が止んだ。再び気を取り直してUターン。
林道ゲートから1kmほどの林道分岐で仁寒別林道と別れて左へ進む。
カーブして登り切ったところが広場状なっていて、そこが尾根取り付き地点である。情報通り、尾根の林床は丈の短いミヤコザサで覆われていて薮漕ぎの必要がない感じなんがうれしい(2)。
右手の沢地形の正面の尾根続きの先にピークが見える。これが頂上にしては近すぎるし、標高も低い。多分、尾根の途中の急斜面を登り切った600m付近のポコで、目指す頂上はその奧で、見えないのかも知れない(3)。
どこでも歩けそうな急な尾根上を南西尾根にぶつかるまで、真っ直ぐ登っていく。
急斜面を登り切って、南西尾根に合流すると、左手にポンニカンベツ川を挟んだ隣の天狗岳が見える(4)。
その先も、ミヤコザサが薄く、どこでも歩けるような快適な尾根だ。登山道のない薮山なのに、薮漕ぎをしないで済みそうだし、微かな鹿道もあり、単独でも全く不安のない状態だ(5)。
標高点386のポコを越えて少し下ると、尾根取り付き地点から見えていた急斜面への登りになる。450〜600mまでのコンタの混み具合から覚悟はしていたが、かなりの勾配である。周りの木々に掴まりながら登っていく。
ところどころに、尾根を遮るような岩が現れるが、容易に根元を巻くことができる(6)。その巻きを示してくれるのが微かな鹿道だ。車にぶつかってくる馬鹿なヤツだが、こういうときは助かる。C600で平坦な尾根に乗るが、その手前はあまりにも急で、下りでどこを下りて良いのか分からなくなりそうなのでテープを結ぶ。まもなく北西に延びる尾根との合流地点に乗る。こちらの尾根がはっきりしないので、その登り切った地点にもテープを結ぶ。
緩やかになった尾根を少し進むと、左手に頂上が見える地点に出る。まさに、名前通りの「袴腰」を表すような長い頂稜を持った台形の形をしている。道南の3山の袴腰岳もこの山と同名の袴腰山も全て共通の形をしている。両端のピークの標高がほぼ同じなので、真南から見えれば、もっときれいな台形の形をしているはずだ・・・(7)。
その先から687ポコを越える辺りまでは、もの凄い倒木帯が続く。薮漕ぎの苦労はまったくないが、この倒木を避けたり、跨いだり、潜ったりとすんなりと歩けないもどかしさを感じながら進む(8)。
c750を越えると、顕著な尾根となり、
左手にアポイ岳(左)とそこからピンネシリ(右)までの稜線が望まれる(9)。その先にも岩場がところどころ登場するが、その根元を巻ながら頂上へと近づいていく。
頂上直下でハイマツ帯にぶつかる。しかし、saijoさんの情報通り、それは尾根の上だけで、その両側には生えていないので、かわして登ることができた。その上の岩場の根元の急斜面を詰めると、まさに飛び出す感じで頂上に出る。
ミヤコザサに覆われた平坦地に頭を出す二等三角点(点名・袴腰)に迎えられての頂上到着である(10)。黒い雲が延びる眼下には、えりも町市街地(右)を初め、太平洋の海岸線が見える(11)。天候が良ければ、南側には豊似岳やオキシマップ、北側には日高山脈主稜線上の楽古岳などが見えるはずだが・・・・。東ピークまでの頂稜にしっかりとした鹿道が続いているが、そちらにはガスが懸かっていてよく見えない。天候が良ければ行ってみたいところだが、この天候ではその気にはならなかった。
いつ雨が落ちてきても不思議のない空模様なので、早々に下山開始。ところが、下り始めて直ぐに、登ってきた斜面と違う様子にGPSで確認したら、それは90度方向の違う西尾根だった。本当にこのようなときはGPSには助けられる。このようなことが、あと2回あった。650m付近で、南への顕著な南へ下る尾根を登ってきた南西尾根と勘違いして下り始めて間違いに気付いたり、南西尾根を下りすぎて、トラバースしたり・・・。新調したばかりのGPSなので、樹林帯のなかでもトラックログが途切れることなく撮れているのが心強い。
紅葉のきれいな林道歩きを楽しんで林道ゲートまで来たら(11)、ゲートが開いていて、車のワイパーにsaijoさんからの会場の変更の言付けのメモが挟まれていた。ポンニカンベツ林道との分岐の少し奧の分岐に車が1台停まっていたが、その奧らしい
まだ時間が早いので、頂上から見えたえりも町市街地からこの山の姿を見たくて、国道へ出て南下したら雨が降って来た。幸い、山では雨には当たらないで済んだが、山は雨雲に覆われて見えなくなっていた。