登山 | 地 点 | 下山 |
4:00
4:55
5:45
6:00
6:20 |
天狗山下駐車場
天狗山
於古発山
於古発本峰
遠藤山 |
8:25
7:55
7:05
6:55
6:35 |
[2:20] | 所要時間 | [1:50] |
登山道のある山で未踏の山を探していたら、夏と冬2度登っている塩谷丸山からの縦走の途中で踏まれることの多いこれらの3山がみつかった。低山ゆえに残っていた山ではあるが、それぞれにはちょっとした思い入れがあっての初歩きである。
まず、
小樽天狗山は(1)、20代後半から30代前半に6年ほど連続して出場した「北海道スキーデモンストレーター選考会」と、その間の昭和49年の指導員検定の会場であった懐かしい青春時代の思い出の山である。メインコースであった旧コースには、自分のリズムには合わない縦長の堅いコブに苦労した苦い思い出しかない。さらには、名前がずっと気になっていた於古発山、一等三角点の山なのに1/25000の地図に山名が載っていない遠藤山・・・・。塩谷丸山まで縦走する気はないが、前日の札幌での会議の帰路のついでに早朝ピストンの予定で計画した。数人のHPの記録の記憶だけが頼りの地図も持たない舐めた山行である。
後日、於古発山の山名の由来について、あまいものこさんから、次のようなメールをいただきました。『北の山の夜明け』に o-ukot-pet がオコバチ川の由来で意味は「川尻で・交尾する・川」と榊原正文説で 載っていました。
前日の札幌でのスキー関係の会議を終えて、ロープウェイ駅の下の駐車場で夜を明かす。まだ日の出前の暗いうちにスタートする。登りはゲレンデの右側の尾根の林の中にある地蔵コースを登り、帰りはゲレンデの中を下る予定でスタートする。
標識に従って、一番右側のゲレンデの下から林の中を横切る感じの登山道を辿る。
尾根の下の広場に出ると、いきなり、まだ薄暗い中に極彩色の石仏が現れてドキッとする(2)。下に石柱が立っているので行ってみる。「弘法大師四国八十八ヶ所霊場」と刻まれていた。本物の四国遍路を経験した自分にとって、この極彩色の石仏は異様である。しかし、コース沿いに設置された石仏は小さめの普通の石仏であった。
まったく展望もなく、暗い林の中の尾根にジグを切る急な登りが続く。
30分、ひと汗掻いたところでゲレンデの途中に合流する。ようやくガスで覆われた水平線を抜けたばかりの朝日が小樽の町を照らし始めていた(3)。帰りに下る予定のゲレンデの中のコースにはロングラインコースとの標識があった。
ゲレンデの中をロープウェイ駅山頂駅の上を目指す。
その手前から懐かしい旧コースのゲレンデを見下ろす。手こずった上の急斜面とそこまで下りると安心した馬の背?を見下ろして、若い頃の思い出に浸る(4)。
さらに上の緩斜面のゲレンデの端に続く道を辿り、上のリフトの終点である天狗山頂上を目指す。しかし、その周りにはMTBのコースが入り組んでいて、地図を持たないこともあり、間違って別の遊歩道に入ってしまう。5分ほど歩いて、遠藤山の方へ続く稜線から外れていることに気づき、頂上まで戻り、登山道を探す。
なんとかそれらしい道へ出て安心する。右側にカラマツ林が続く「天狗平」の標識を過ぎ、「大曲大展望所」の標識の立つところへ到着する。石狩湾の方が見えるらしいが、大展望という割には曇っていることもあり、大した展望でもなかった。しかし、天狗山から遠藤山までの間で唯一展望のあるところであった。
そこから向きを90度北西に変える。
毎年広く笹刈りがされているらしい快適な白樺林の中の快適な道が続く(5)。やがて、観光道路への分岐のある「おこばち山」に到着。621mの標高点である。多くのサイトの記録でも不満が述べられているが、どう見ても、この山の本峰はその先の708ピークである。
さらに進み、本峰への急登にぶつかり、
それを登り切ると本峰に到着するが、標識等は一切ない(6)。今度は遠藤山とのコルを下って行くが、登山道に右側に林道が走っている。
コルからは標高差70mの急な登りが続き、振り返ると、於古発山本峰が見える(7)。やがて、一等三角点ながらまったく展望のない遠藤山に到着する(8)。
林に囲まれていて、展望もなく、なんとなく落ち着かない狭い頂上である。朝食のおにぎりを2個食べて、すぐに下山を開始する。途中よく見ると、結構いろいろな花が咲いている。
(左から、クルマユリ、ウツボグサ、ウメガサソウ)
天狗山からはゲレンデの中のコースを下って、まだロープウェイの営業も始まっていない8:30前には駐車場に到着する。日曜日であるが、誰とも出会うことのない静かな往復であった。
そのまま帰路に就くが、途中の黒松内の「ぶなの森」で入浴して、13時過ぎには帰宅できた。