7:40 太櫓山(せたな)を断念
8:25 横澗橋から管理道路へ
8:35 標高90m付近へ車デポ
登山 | 地 点 | 下山 |
8:45
9:45
10:15 |
車デポ地点
避難小屋
頂 上 |
11:40
11:10
10:40 |
[1:40] | 所要時間 | [1:00] |
12:00 貝取澗温泉・あわび山荘
(入浴)
15:30 帰宅
|
せたな町大成区貝取澗付近の国道229号線を走ると、目に飛び込んでくる端正な山容の500m弱の山である(1)。
当初、この山へ登る予定ではなく、同じせたな町北檜山区の一等三角点の太櫓山(805m)の予定で、Ko玉さんとSaさんと3人で北東尾根取付き手前の小川開拓まで出掛けた。しかし、強風と尾根の雪付きの悪さに断念。そのままただ帰るにはもったいない、帰路の途中にどこか・・・・と、道路地図を見ているうちに、函館のHYML仲間の
kamaさんが6日前に登ったという穴澗山が目に付く。しかし、地図もなければ、情報もまったくない。そこで、kamaさんに携帯電話を入れて情報をいただく。
「以前ヤンカ山に登ったときに北側に聳える端正な山容に惹かれて登りました。山頂にTVの中継所があり、頂上まで管理道路が続いています。貝取澗温泉への入口から少し南下すると、横澗川があり、その横澗橋を渡ったところから立派な舗装道路が続いて、その先の標識杭のある分岐を左に入ると迷うことなく登れます。」という地図も持たない私たちには実にありがたい情報である。
横澗橋を渡って、その山側に続く舗装道路へ入る。除雪はされていなかったが、残っていたkamaさんのタイヤ跡のお陰とKo玉さんのPRADOの威力を発揮して、彼らが車をデポしたと思われる左側に標識杭のある山へ向かう未舗装の管理道路の入口分岐から、さらに標高90m付近まで入ることができた。その先に、kamaさんたちのつぼ足のトレースが残っている。
カンジキやスノーシューをリュックに括り付けてつぼ足(私はマリンブーツ)でスタート。
正面に目指す頂上が見える積雪20〜30cmほどの管理道路を進む(2)。
モノトーンの道端にエゾニワトコの赤い実が彩りを呈している(3)。
スタートしたときには、頂上が正面に見えていたので、近いだろうと高を括っていたが、その道は大きくジグを切って左側の尾根に乗り、頂上との間の深い沢地形の源頭をぐるっと巻くように続いている。この時点で、スキーで登れば良かったと思うが、ときすでに遅し。帰宅後、地図で計ったらスタート地点から3.3kmもあった。
1時間ほどの標高点331の右手に小屋が建っている。近づいてみたら、「大成・奥尻TV中継所の管理のための避難小屋」とのこと(4)。
その先の道は、急な岩の斜面をかなり無理して削って造ったらしく、春先には崩壊が危惧される道が続く(5)。
右手には、ぐるっと回り込まなくてはならない源頭地形を挟んで、目指す頂上が見える(6)。
だんだん、雪が深くなってくる。40〜50cmほどはあるようだ。やがて、c420付近で分岐にぶつかる。ガスっている上に吹雪模様で、トレースも頂上も見えないので、どちらを進んでいいのか分からない。とりあえず上に続く道を100mほど進むが、方向が違うので、戻って下に続く道を進む。すぐにトレースが現れて安心する。
予想以上の1時間40分で、ガスに覆われたTV中継所の施設の建つ頂上へ到着(7)。
手前の小高い地点に三角点測量の杭が見える。そこが最高地点なので、そこへ登る(8)。
明らかに中継所を建てるときにその部分だけ残して整地したとしか思えない直径3mほどの狭い頂上に三角点標識もあったので、足で雪を掘ってみたら、三等三角点(点名・穴澗山)が見つかった。雪山で三角点を探したのも初めてである(9)。
建物の壁には、北海道内のTV放送局のすべて(NHK、HBC、STV、HTB、Tvh、uhb)の名前が記されていた。天候が良ければ、奥尻島も見えるはずだが、微かに長磯の漁港と海の一部が覗くだけでほかはまったくないのが残念である。
建物の先には送電線の刈り払い道が下りていっているが、とても急なのと車デポ地点との間には深い沢があるので、来た道を戻ることにする。
つぼ足のまま、1時間でゴールイン。夏場は、この管理道路を利用したハイキングも楽しめそうな山である。急遽、思いつきで登った割には山容といい、結構歩き応えのある満足の一山であった。
下山後、kamaさんにお礼の電話を入れて、すぐ側の国民宿舎・あわび山荘の温泉にゆっくり浸かって、帰路に就く。