681峰(通称・釜谷岳) <北斗市/木古内町> 
<枕木山荘〜鴉沢林道〜395南尾根ルート> カンジキ 2名 09,12,19

一気の大雪のお陰で、早くも可能となった深いラッセルの初雪山登山

5:50 自宅発
7:00 亀川霊泉・枕木山荘
登山
地 点
下山
7:15
7:50
8:45
10:00
11:20
11:55
枕木山荘
林道分岐
尾根取り付き
395北コル
640.1ピーク
頂  上
14:40
14:00
13:20
12:55
12:25
12:10
[4:40]
所要時間
[2:30]
15:00 枕木山荘(入浴)
17:00 帰宅

 函館側から眺めると、桂岳の左側に並ぶ、三角点もない無名峰だが、なかなか存在感のある山である。地元の人は大釜谷川の源流部に位置するためか「釜谷岳」と呼んでいるらしい(1)気になっていた山ではあるが、登山道はないので、冬になったら登ってみたい考えていた。

 函館にしては珍しい早いドカ雪のお陰で、雪山登山が楽しめそうな気配になる。SHOさんからこの山の誘いをいただき、渡りに船と早速トライした。

 この山に登ったという話も聞いたことがなく、ルート情報もまったくなし。考えられるルートは、木古内の大釜谷川林道を奥まで詰めて境界稜線へ取り付くルートと、亀川霊泉・枕木山荘の奧に続く林道から395ポコへの南尾根へ取り付き、頂上へ繋がる尾根を辿るルートであろう。除雪が入っている枕木山荘からスタートする方が距離的に近いと判断し、後者のルートを採った。


 枕木山荘に車をデポし、亀川沿いの林道を歩き出す。数日前に入ったらしいトラックの轍をツボ足で辿る。しかし、分岐からは、我々の進む鴉沢林道ではなく、桂ノ沢林道へと続いていた。そこで、カンジキを着ける。深さ40cmほどのラッセルで、取り付く予定の395ポコの南尾根の末端を目指す(2)
 
 スタートして、4km弱、1時間30分で、尾根の末端に到着(3)細く急な崖状のところを苦労して登ったら、左側から作業道が上がって来ている。

 うれしいことに、その作業道は、辿ろうとしている尾根に絡みながらずっと395ポコの北側コルの上まで続いていた(4)ただし、上に行くに連れて、イバラなどの灌木が繁り、倒木が邪魔をする。それでも、薮尾根を登るよりは楽である。非常に助かった。
 標高440mの辺りで、その作業道は終わっていた。そこから640ポコへ繋がる西尾根を目指して林の中を登っていく(5)

 一気に降ったドカ雪なので、まだバーンができてなく、雪の下は即地面である。急斜面はカンジキの足場が作れず、滑って手こずることも多い。

 やがて、640ポコへの西尾根に乗る。源頭部を挟んで、桂岳から続く境界尾根が見え、その右端に目指す頂上が見える。

 尾根の上には、直径1mもあるような太いブナが生えている。640ポコが近づくと、尾根の上の木々に国有林との境界を示す「境界見出し」標が付いている。それは頂上までずっと続いていた。
 640ポコへの登りからは、左手に桂岳が(6)、右手に当別丸山が見える(7)。この尾根は、早くも雪庇が発達していた(8)

 640ポコへ上がると、標高差40mのコル越しに目指す頂上と対面。ここまで来ると手中に入ったようなものだ(9)

 いよいよ頂上への最後の詰めとなる。尾根の右斜面が伐採されていて、薮漕ぎの心配もないのがうれしい。しかし、頂上へ近づくに連れて、雪が深くなり、ときどき腿までのラッセルが・・・。

 はっきりしないが、雰囲気からすると、この尾根には国有林との境界の刈り払い道がありそうな感じだ。夏に挑戦してみる価値がありそう・・・。

 5時間近い辛いラッセルの末に、ようやく頂上に到着。それまでは、晴れたり、雪が激しく降ったりを繰り返していたが、一番酷い吹雪状態になってくる(10)

 昼食を摂っている内にまた晴れるだろうと期待したが、とうとう晴れることはなかった。頂上一帯は木が伐採されていて、晴れていれば、函館方面や松前方面の展望が良さそうなのだが・・・残念至極。諦めて下山の途に着く。

 

 ラッセルのトレースを辿るが、下りは非常に速い。登りで3時間要した林道まで、半分の1時間30分で下ることができた。

 さらに、林道を辿って、スタートして7時間30分で、ゴールの枕木山荘に到着(11)早速、のんびりと貸し切り状態の温泉で疲れを癒す。太腿の疲労感に、辛かったラッセルの名残を感じるが、今シーズン初の雪山登山に大満足で、帰路に着く。

最後の写真は、SHOさん提供の桂岳から望む681峰(12)<右側に見える尾根を登った>

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