第33回湧別原野オホーツククロスカントリースキー大会
80km参戦記  18.02.25

天候にも恵まれ、ワックスが合い、最後まで良く滑り、大満足の快走だった

天 候曇りのち晴れ
気 温 スタート時   −11℃
ゴール時   −3℃
ワックス

(効果)
base gallium ハイブリットベース
top gallium AXF20+30(2:1)
(バッチリ)
記 録 6時間35分11秒
1km換算ラップ 4分56秒
丸瀬布IC(34km) 2時間30分
         (ラップ・4分24秒)
遠軽(56km)  1時間46分
         (ラップ・4分32秒)
ゴール(80km) 2時間09分
         (ラップ・5分21秒)
※エードで休憩時間も含む
順 位152位/384名(男女混合参加者)
 
スタート5分前

 今年も、毎年3月第1日曜日に開催される「十勝大平原クロカン」が中止になったので、4週連続を含む5回のクロカンスキーのメイイベントである国内最長80kmのこの大会に今年も参加した。2007年〜2011年の5年間は85kmの部がなかったので、その間を抜いて、これで、通算10回目の参加だ。

  標高670mの旧白滝村(現遠軽町)の北大雪スキー場をスタートし、白滝市街地の西側から湧別川沿いに丸瀬布〜遠軽〜ゴールの上湧別までのワンウェイ80kmを滑走する大会である。今年から、85kmが80kmになったが、何度ものコース変更で徐々に短くなり、実測し直したら、80kmだったいったところが実情で、実質的には昨年までとはほとんど変わっていないようだ。

 毎年思うが長距離にも関わらず、圧雪車での幅の広い丁寧なコース作り、地域ボランティアのサポートによる充実した数多くのエード(給食所)や地域の方々の応援が魅力の大会である。まさに、「距離も日本一だが、コース整備も日本一」という素晴らしい大会だ。

 今年は、距離やコース別の6種目に1200名ほどが参加していたが、この80kmの湧別原野コースは、昨年より40名も減って384名の参加だった。一時中断される2007年までは、85kmの部だけで1300名以上の参加者がいたのが信じられないほどである。ちなみに謳い文句となっている「95km」は駅伝の部である。

 距離は長いが、標高差650mの概ね下りのコースなので、「札幌国際50km」よりは楽な感じで、エードも非常に充実していて楽しみの多い大会である。なんと言っても距離が長いだけに完走後の満足感が大きい。60歳前後の時は、6時間を切っていたが、今や、目標は最後まで気持ち良い滑走を楽しむことと、結果的には7時間切りと、これまで通り半分以上の順位に収まることである。

 前日は、当初はスタート地点まで10分ほどの道の駅しらたき で車中泊。夜中に目を覚ますこともなく、7時間ほど爆睡し、朝を迎えた。6時過ぎに、スタート地点の北大雪スキー場へ。受付を済ませる。
 駐車場で、ほとんどの大会で顔を合わせて、必ず声を掛けてくださる恵庭の旅人さんは、わざわざ車まで来て挨拶とお土産までいただいた。受付を済ませ、スタート地点で軽くアップし、スキーをスタート地点の前から13列目くらいに置いて車に一度戻る。ベンチコートとスキーケースをトラックに預け、再びスタート地点へ。

 スタート地点では、ビデオ取材のチューリップおばさん、大阪から参加のわんわんさん、帯広のmayaさん、旭川のSaさんなどともご挨拶。

<結果>
  ベースワクシングのし直し効果とレース用ワックスの選定がバッチリ合い、最後までヘロヘロになることなく、大満足の快走で今シーズンの有終の美を飾ることができた。
 タイムは6時間35分11秒。昨年よりは7分ほど速かった。順位は、昨年より50番も上がり(といっても参加者が40名も減っている)、152位/384名だった。目標とした半分よりだいぶ上だった。
 
○7:30 北大雪スキー場をスタートし、白滝を抜け、丸瀬布まで標高差470mの34km


続々とスタート地点へ集まる選手たち

スタート地点の坂を登り切ると、しばらくの間ダウンヒルもどきの楽しい滑走が続く

 
 今年も、記録用のカメラ代わりのスマホ持参でスタート地点に並ぶ。7:30スタート、まずは短い上り坂を登り切ると、トップ選手はずっと先で姿は見えない。このあと、数kmはダウンヒルもどきの下りが続く。大好きなところである。周りと比べても、滑りはそれほど悪くない。

 やがて、毎年渋滞となる墓地の横から狭い上りの林道へ入って行くところだが、今回はほとんどまったく渋滞はなく、スムーズに通過できた。やがて、湧別川沿いのコースへ下りていく。


国道?を挟んで、対面滑走となる地点でテツさんが追い越して行く。

緩やかな下りコースを進む先行者たち

  エードはほぼ10kmごとにあるが、最初はパスし、2ヶ所目で温かいポカリとバナナを口にする。その後は、丸瀬布までは、ポカリだけだったが、
 
○大きなアップダウンが多い丸瀬布から遠軽までの22km


急で長い坂は詰まっていたので、スキーを脱いで横を掛け上がった

ここも緩く長い登り坂が続く

  昨年は、開通前の丸瀬布IC〜遠軽瀬戸瀬ICの11km区間は、めったに経験できない高速道路上の滑走だった。今年は以前のコースに戻ったので、6ヶ所ほどの大きなアップダウンのあるコースに戻っていた。
 ちょうど丸瀬布からスタートする22kmの選手と一緒になり、コース上は非常ににぎやかになった。しかし、急な登り坂や下り坂が多いので、詰まってしまう。一番長い上り坂は詰まっていたので、スキーを脱いで、横を駈け登った。かなり多くの人を抜くことができた。急な下り坂でも、上で待っている人や途中で止まっている人がいたので、先に滑り降りさせてもらった。

 遠軽が近くなってくると、堤防の上や広い河川敷のコースとなる。エードを楽しみに、リズムを崩さないように気持ちの良い滑りを楽しむ。追い風を受けて、昨年同様気持ちの良い滑走を楽しむことができた。

楽しみな遠軽のエード

いろいろな食べ物や飲み物がある

添付うどん
   
 楽しみな遠軽のエードには、4時間16分で到着でき、7時間切りの目安となる正午には余裕があった。スキーを脱いで、お汁粉をいただき、トイレへ行き、椅子に座って天ぷらうどんを食べた。最後に、大福と持参したゼリーを飲んだら腹が苦しくなった。大阪のわんわんさんが3分ほど早めにスタートして行った。ゆっくり20分ほども休んで、ゴールを目指す。

 ○向かい風となったが、最後まで自分なりの滑りを楽しんだゴールの上湧別までの24km


  遠軽のエードからは、単調なフラットなコースが続く。もう上りはない代わりに、下りもほとんどなくなる。いつも疲れとの闘いだ。いつの間にか向かい風に変わったが、今年はスキーが非常に良く滑り、体力的にも精神的にも余裕があり、最後まで一定のペースで滑りを楽しむことができた。

  やがて、右手の堤防沿いのコースが続く。昨年までの広い吹きさらしの畑地の中のコースがなくなり、パークゴルフ場の中のコースに変更になっていた。「ゴールまで8km」辺りで、すぐそばに工事現場があり、コース上に小石が出ているところがあった。気を付けたつもりだが、踏ん付けてしまったらしく、滑走面に多くの傷がついていた。しかし、疲れを感じることなく、1kmごと減って行く標識が、例年よりは短く感じた。1kmごとのラップが5分ほどのペースで経過して行った。

 ゴール地点では、いつもカメラを構えたチューリップおばさんと先にゴールしたわんわんさんに迎えられる。


ゴール地点で、大阪から参加のわんわんさんと一緒に

80kmデビューでいきなり67位の帯広のmayaさんと一緒に


<過去の記録>

2004年 19回 5時間40分50秒 300位/1197名
2005年 20回 5時間41分44秒 201位/1300名
2006年 21回 4時間45分08秒 232位/1345名
〜85kmの部がなかったので不参加〜
2012年 27回 7時間06分40秒 135位/480名
2013年 28回 6時間56分00秒 164位/564名
2014年 29回 6時間27分13秒 164位/424名
2015年 30回 6時間14分43秒 207位/502名
2016年 31回 7時間16分21秒 194位/434名
2017年 32回 6時間42分41秒 205位/427名
2018年 33回 6時間35分11秒 152位/389名
 

  15時の送迎バスまでに時間的余裕があったので、先に体育館へ行き、ベンチコートを着て、記録証をもらい、貼り出されている順位を確認。先にゴールしていたテツさんや、HYML仲間のオコタンペさん、帯広のmayaさんともご挨拶。スキーを袋に入れて、バスの所へ置き、ゴール地点で天ぷらそばをチューリップおばさんの回すビデオカメラに写されながら、わんわんさんと一緒に食べた。

 この大会は、その時の雪質や雪温、天候などの条件によって、本当にいろいろおもしろい結果が出る。60歳前後の時の3回は6時間を切っていた。再会された2012年から7年連続参加しているが、一度も6時間は切れていない。いまや、7時間切りと、半分より上の順位に収まることが目標である。ウルトラ系のこの大会で、この歳で、まだ参加者の半分より上にいるのは励みになる。でも、来年はヤバそうだ。

 ちなみに、自分より年上の74歳以上は8名だけだった。最高齢は78歳・・・自分もあと5年。果たしてそのときには、参加できているだろうか?

○セトセ温泉ホテルに泊まり、翌日、流氷を求めて知床まで

 スタート地点へ戻るバスの中で、みごと4位という凄い成績の帯広のちから!さんが隣に座ってくれた。2時間近く、いろいろ貴重なお話を聞くことができた。
 今年も、「北海道夏山ガイド」の執筆者のテツさんと、昨年に引き続き東京から参加のヤマケイ社員のSiさんと、セトセ温泉ホテルに泊まって、完走祝いをした。 Siさんは、初参加の昨年より3時間も詰めて、余裕のゴールだった。
 
  翌日、ホテルで別れて、自分は、流氷狙いで知床まで走った。
 翌日の知床の流氷見物は、下記でどうそ!
https://blog.goo.ne.jp/sakag8/d/20180226



第33回大会80kmの部・成績一覧 



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