第26回札幌国際スキーマラソン
50km 参戦記 06,02,12

予想通り低温の中、前半は快調だったが、後半、ヨレヨレ状態になりどんどん追い越されモードに・・・・。

天 候晴れ
気 温スタート時   −10℃
ワックス


(効果)
base gallium ブルー
top gallium AXF10
finish セーラFC100焼き付け
(まあまあ)
記 録 4時間12分49秒
1km換算ラップ 5分00秒
25km中間ラップ 1時間55分
順 位 228位/647名(男子)
 この大会はこれで4回目の挑戦である。「湧別原野85km」より距離は短いが、アップダウンがきつくて、ゴール後のダメージがもっとも大きい大会である。昨年は、長い登りで、何度か立ち止まって休んだにもかかわらず、4時間を切り、順位もかろうじて197位という最高順位であった。今年はこれまで2週続けての大会で昨年より落ちてはいるが、一応目標を4時間切りと200位以内と設定しての参加であった。数日前から低温予想だったので、ワックスは悩むことなく、galliumのAXF10を選択して当日を迎えた。

 天候は予想に反して快晴であったが、気温は−10℃を下回っていた。大会関係者が「こんなに冷えた大会は初めて・・」というほどの寒さである。札幌ドームから700m離れたスタート地点へ、別のスキーを履いてアップも兼ねて早目にスキーを置きに行く。一度車へ戻って一休みして、再び歩いてスタート地点へ向かう。スタート地点で、一昨年の四国遍路以来のお付き合いとなる北広島のスーパー健脚大師ことTaさん、XC-KID'Sからもう一人参加のIさん(1)、myHPの愛読者の山仲間で宇都宮から参加のTaさんとMaさんとの初対面(2)、札幌のKiさんとの今シーズン初対面(3)、さらに、これまでの2大会とも一緒の参加であったが、今シーズン初対面の余市のWaさんほかとの挨拶も叶い、前もってスキーを置いてあった1200番台の先頭のスタート地点に着く(4)。

 スタート直後の狭い林道に入るところは、混雑して毎年多くの転倒者が続出する。それに巻き込まれないように注意しながらわずかな空間をそろそろと前ヘ進む。緩やかな500mほどの登りの林道へ入ってしまうと、2列の流れができる。どうやらワックスも合っているようで、その流れに乗って疲れも感ずることなく登り切ることができた。その後も3.5kmほどは緩い登りが続くが、林の中の狭い林道で、1列になっての滑走が続く。

 なぜか日向より日陰の方がよく滑る。新雪でなく連日のコース整備で踏み固められた雪を考えるとAXF20を混ぜた方がよかったのかも知れない。ややセーブ気味に滑走を続けるが、あまり追い越されることもなく快調なペースである。昨年は一度立ち止まって一息入れた17km付近の長い登りも割と楽に登り切ることができた。この辺りまでは、途中のエードでもスポドリを2回ほど口にしただけである。

 中間の25km地点のタイムは1時間55分であった。昨年より低温で滑りが良くないはずであるのに、わずか3分遅れであった。このペースならギリギリ4時間を切ることができると思いながら、そこで20秒ほど立ち止まって一息入れる。、あっという間に後続10人ほどに抜かれてしまう。

 中間地点から白旗山競技場の31.5kmまでは概ね下りであるが、この辺りから少しの登りでも堪えるようになる。競技場の入口で毎年応援してくれるHYML(北海道の山メーリングリスト)仲間のKo女史に「パパ(このMLでの私のあだ名)頑張って!いい位置にいるよ!」と声援を受ける。多分この辺りまでは、確実に昨年の197位より上位にいたはずである。ところが、この後、一気にパワーが落ちてしまう。我ながら情けないと思うのだが、緩やかな登りでも途中ですぐに休みたくなる。当然後ろから続く人達に追い抜かれてしまう。昨年は、この状態からでも、また追い上げて、追い抜くことができたが、その気力さえなくなってしまい、やたらと1kmごとの距離表示が長く感じる。

 いつもゆっくり休む38km手前のエードでは、シュークリーム3個、サンドイッチ、お粥、スポドリを摂るが、なかなかスタートするファイトが起きない。5分ほど休んでスタートするが、長続きしないで、すぐに休みたくなる。最後の42kmからの壁のような登りに差し掛かる。いつもはここを登り切れば下りが待っているのでそれを励みに頑張るのだが、今回は、逆ハの字で一歩一歩登っていく。周りの人も同じのようなものである。最後の一番きつい距離にして200mほどの登りで右側にスキーを脱いで歩いた足跡を見つけて、ついに自分もその真似をする。途中にいた自衛隊の人達に「まさに歩くスキーですね。頑張って!」と声を掛けられる。

 43km地点手前の焼山のピークでスキーを再び着ける。歩いたことは体へのダメージは少ないが、結局スキーを脱いだり履いたりする時間で、前後の人に後れを取ってしまった。ここまで来るとあとは下りモードである。しかし、昨年はここからも頑張って数人を抜くことができたが、今回はそれをしようにも前に目標となりそうな人の姿が見えない。しかし、後ろ向くと集団が追いかけてくるので、あとは抜かれないことを目標に最後の滑りを楽しむことにする。幸いその後は抜いても抜かれることはなかった。札幌ドームの銀屋根が見えてくると、これまでの辛さを忘れてしまう。

 最後の力を振り絞って、ゴールまでの300mほどの直線のラストランである(5)。その長さまでがこれまでで最も長く感じた。その間、これまでの4年間で初めて「ゼッケン1217番、函館市から参加の坂口君です。所属はクロカンキッズです。」という放送を耳にした。ゴールして完走メダルを首からかけてもらい、ボロボロ状態でドームをバックに写真を撮ってもらう(6)。目標に10分以上も遅い4時間12分のゴールタイムである。豚汁を食べ、パンなどをもらって車へ戻るが、腿が張って膝を曲げて歩けない。鏡を見たら、異常な寒さのせいなのか疲れからなのか、顔が鬱血状態で浮腫んでいる。手は寒さでかじかんだままである。しばらく休んだら顔の様子は元に戻った。RCチップを返して参加賞と完走証をもらいに行く。その後、XC-KID'SのIさんのゴールを待ったが、寒くてしょうがないので、先に帰らせていただく。小金湯温泉でゆっくり疲れを抜いて帰路に就く。

 翌日のリザルトを見ると、順位は228位であった。ちなみに昨年の197位だった自分のタイムであれば、今回は150位である。このことから見ても、低温だったことで、みんなタイムを落としているようである。目標とした4時間を切ると185位である。ゴール後の予想よりは良かったと思うか、もう少し頑張れば良かったと思うか、それが問題である。しかし、右肩の故障で山登り以外の夏場のトレーイングを一切しなかったので当然の結果であるが、いずれにしても昨年よりパワーも持久力も落ちているのは確かである。
 
 大会成績一覧


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