銭函天狗山 (536.7m) A
<緑花会コース>  妻同行 07,5,23
98,5,4の「銭函天狗岳」
 9年ぶりの再訪・・・新緑の山肌と春の花々、迫力ある岩崖、小樽・札幌・石狩湾付近の展望を楽しむ。

7:30 札幌発
登山
地点
下山
 8:55
 9:25
10:10
登山口
尾根道へ
頂 上
11:25
11:00
10:35
[1:15]所要時間[0:50]
16:00 寿都温泉ゆべつの湯
             (入浴)
18:00 黒松内道の駅(泊)
 北海道のあちこちに天狗岳や天狗山という山は多いが、そのほとんどは岩山である。この山も東面の頂上部に垂直に切り立つ岩崖を巡らし、それが、札幌の手稲付近からよく見える(1)小樽にはもう一つ有名なスキー場のある天狗山があり、それと区別するためにも、こちらは「銭天」と呼ばれている。

 この山も、9年前に春香山とセットで登って以来の再訪だ。なぜか、前回の記憶が、頂上からの展望しかなく、途中の印象がないので、新鮮な気持ちである。
 登山口は、住宅街の上にある緑花会の敷地内にあり、分かりづらい。たまたま車で上っていくと山の格好をした男性が歩いているので、その先へ進むと、行き止まりに登山口があった。

 林を抜けると、札幌山岳会の「銭天山荘」が立っている(2)そこから沢沿いの道となる。足元にニリンソウ、タチツボスミレ、ヒトリシズカなどが目に付く。やがて、急な登りから尾根に乗る。突然、近くから人の声とカーンという音が聞こえてビックリする。尾根の下にゴルフ場が広がり、ちょっと興ざめの感がないわけでもない。

 そこから、頂上まで緩むことのない急登が続き、ところどころにロープが設置されている(3)周りには、シラネアオイが目に付くようになる。コヨウラクツツジやムラサキヤシオツツジも咲いている。上の方は岩山らしく、露岩の道となり、やがて、肩と呼ばれる岩壁の基部へ出る。

 岩壁を見上げながらさらに登り、頂上まで切り立つ岩壁を真横から眺めて休憩(4)岩壁の横から巻くように尾根を辿ると岩がボコボコした頂上稜線へ出る。その一番奥が頂上だ。ゆっくり歩いたつもりだが、1:15であっけない登頂。

 先客が場所を譲ってくれるように下山し、ゆっくりと展望を楽しむ。手稲山〜奥手稲山〜春香山と続くまだ残雪に覆われた山々(5,6)、その山肌の新緑、石狩湾や札幌の町並み(7)はるか石狩湾を挟んでまだ白い連なりを見せる増毛山塊などの展望がすばらしい。

 30分ほど休んでいたが、平日にもかかわらず、次々と登山者がやってくる。さすが大都市札幌近郊の手軽に登れる山である。落ち着かないので、ところてん式に下山を開始。下りは50分。下山後、登山口の車の中で、途中で採ったタラの芽入りのインスタントそばで昼食。

 明日の黒松内岳に備えて、キロロ経由で南下ドライブを楽しみ、黒松内手前の寿都温泉・ゆべつの湯で時間を潰す。その後、黒松内の道の駅に落ち着く。




登山道沿いで見かけた主な花々など

タチツボスミレ

ニリンソウ

ヒトリシズカ

白いシラネオアイ

コヨウラクツツジ

イワハタザオ

ムラサキヤシオツツジ

山肌の新緑と春紅葉



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