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銭函天狗岳
(536m)[ 緑花会コース] 98,5,4
芽吹きの新緑と春の花に心踊る今年の登り初めの早朝登山
前夜から登山口で車中泊
登山
地点
下山
5:00
5:55
登山口
頂 上
6:20
6:55
[0:55]
所要時間
[0:35]
春香山登山口へ移動
今年の登り初めの山は、梅沢俊氏の「北海道百名山」の山であるが、
標高が低いので、何かのついでにと登り残してい たこの山(1)
である。とりあえず、あと6山で完登になることも あり、前日、朝里岳で行われた「キロロ春山スキーの集い」 に参加を機会に、近くの春香山とセットで計画した春山登山である。
今日は、銀婚式となる結婚記念日である。午前中にこの山と春香山を登り、夕方に家族とニセコの「ホテルレイトン」で待ち合わせる予定である。
前日のうちに登山口を目指したが、国道5号線からの入り口や登山口まで行き着くのに、かなりうろうろする。ようやく狭い緑花会という法人の施設の敷地の中を抜けて登山口に車を止め、その中で夜を明かす。さまざまな小鳥のさえずりが夜明け前から澄んだ空気の中に響きわたり、爽快な快晴の朝を迎える。
石狩湾から昇った太陽を背に、残雪と泥んこ道のことも考えて長靴スタイルで
出発
。もちろんまだ誰も入っていない広葉樹林の笹藪の中に続く道を辿る。10分ほどで
銭天山荘
の前を通過。ここからは小さな流れに沿った河畔林の中を進む。足元には、キクザキイチゲ、エゾエンゴサク、ニリンソウ、エンレイソウ、ヒトリシズカなどの春の花が今を盛りと迎えてくれる。木々の梢を見上げると芽吹きの新緑が目に青空をバックに目に柔らかである。耳には小鳥のさえずり、まさに春のうららかさを満喫しながら、のんびり歩を進める。
まもなく、沢地形から急斜面を一気に登り詰めて
尾根に出る
。まともに朝の太陽の出迎えを受け、石狩湾の海岸線や眼下の町並みが眩しい。目の前にはアンテナ群を乗せた手稲山とそれから続く奥手稲山が続き、直ぐ眼下にはゴルフ場の芝生の鮮やかな緑色が目に染みる。 ここから頂上までは尾根を辿る道となり、結構登り応えのある急な道が続く。「距離は短いんだ、のんびり行こう。」と自分に声掛けしながら、周りの木の枝に掴まったりしながら高度を稼いで行くと、やがて道に岩が露出して来る。この山のシンボルともいえる岩壁からしても岩山であることが実感できる。
やがて、肩と呼ばれるその
岩壁の基部
に到着。手
稲山方面の眼下の芽吹きの新緑の中にエゾヤマザクラのピンクがひときわ目立つ(2)
。昔は岩登りの練習場であったという垂直に切り立つ岩壁を眺め、その裏側の林の中を巻いて頂上へ続く急な道へ入って行く。 かなりのんびり歩いた積もりでも、1時間弱で
頂上
へ到着。
手稲山をバックに岩場に立てられた半円の可愛い頂上標識が迎えてくれる。無風の上、陽光が暖かい。手稲山から春香山へと続くコルから白い頭の部分だけ覗かせている余市岳、まだかなりの残雪に覆われたままの、このあと登る春香山、小樽の町並みや
石狩湾ぞいの町並み(3)
、眼下に広がる新緑などの展望を独り占めに、春の気分に酔いながら至福のひとときを過ごす。
30分ほど寛いで
下山開始
。急な下りだけに、のんびり歩いても、あっというまに登山口に到着する。ちょうど若い夫婦がスタートし、そこへ、老夫婦が車で到着する。このあとたくさんの人が訪れるのであろう。春の満喫感は十分であるが、山行としては、ちょっと物足りない感じを否めないまま、途中、上から見えたゴルフ場へ寄り、この山のシンボルである岩場を下から見上げ、次の春香山に期待して移動する。
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