夕張岳(1667.8m)C
5:00 美瑛・花人公園駐車場発
登山 | 地点 | 下山 |
7:25
9:40
11:15
11:30 |
登山口
小夕張岳
吹き通し分岐
頂 上 |
15:20
13:35
12:10
12:05 |
[4:05] | 所要時間 | [3:15] |
15:50 占冠湯ノ沢温泉(入浴)
17:00 日高道の駅(泊) |
「日本二百名山」や「花の百名山」に選ばれている北海道を代表する名山の一つである。過去3回登頂しているが、いずれも夕張コースからだった。そこで、今回は、花の楽しみのないハードなロングコースの金山コースから挑戦してみることにした。しかし、今年は人気の夕張コースが登山口までの7kmの林道歩きが付加されている。今年はこちら方が距離が短い。
夜を明かした美瑛・花人公園駐車場から、ラベンダー真っ盛りの花人街道237を南下し、南富良野町金山市街地の北からトナサシベツ林道へ入る。快適な林道だ。林道の終点が登山口だった。すでに車が4台あった。
登山口(1)の案内板に8.8kmと書かれている。4時間30分をメドにスタート。
足に優しい登山道だが(2)、登山口(450m)からいきなりの750mまでの急登に、昨日までの2泊3日のオプタテシケ山〜トムラウシ山縦走疲れの足が悲鳴を上げる。こまめに休息しだましだまし登っていく。
ほぼ中間地点に行く手を遮るように屹立する小夕張岳(1234m)が目に入ってくる(3)。その上をを越えると思うと、その傾斜の険しさにちょっとびびる。ゆっくりペースで、頂上に立つ。ようやく
目指す頂上との対面。右側に尖った釣鐘岩が見える。そのコルが登山道が合流する「吹き通し」だから、頂上への急斜面は直接登らずに右へトラバースするようだ(4)。
せっかく登った小夕張岳をまた1150mまで下り、さらに50m登り返し、さらに70m下って1130mまで下る。つまり、小夕張岳から約100mは下ったことになる。帰りの登り返しが思いやられる。そのこるから登り返す地点で、先行の中学生の親子連れを追い越す。10分より先にスタートしていないのだから、かなりの健脚だ。そのコル付近に雪渓が残っていた。そこにまだ葉を開き始めたばかりのギョウジャニンニクがあった。生で2本ほど食べて、帰りの楽しみにした。
1350m付近の急な草付き崩斜で、シナノキンバイを中心とした唯一のお花畑が広がっていた(5)。エゾカンゾウ、シラネアオイ、ハクサンボウフウ、トウゲブキなどの花が咲いていた。
後ろを振り返ると、十勝連峰が見える(6)。後ろには、親子連れがぴったりと付いてくる。
吹き通しから頂上を眺め、最後の登りに掛かる(15)。頂上では、こちらが花を見ている間に先に登った親子連れの中学生と一緒にカメラに収まった(16)。あとは、先着の夕張コースから登ってきたという札幌の男性が一人。夕張岳はこれで4度目だが、週末にもかかわらず、こんなにさびしい夕張岳は初めてだ。やはり、7kmの林道歩きが影響しているのかも?登りで会った2人に聞いても、夕張コースから来た人は3名だけで、金山コースからは下山し始めてまもなく女性と合わせて6名だった。
なお、先着の男性も親子連れの父親も、拙筆による「ほっかいどう山楽紀行」をいつも楽しみに読んでくれているとのことで、うれしかった。
昨年登った前岳(左の鋭鋒)とその右隣の滝ノ沢岳を眺めて下山開始(17)。小夕張岳の登り返しは、やはりきつかった。途中の雪渓のところでまだ開き掛けたばかりのギョウジャニンニクを採り、夕食のラーメンの具にした。さらに、足下に出てきたミヤマクワガタを久しぶりに手にした。子供の頃、良く山へ獲りに行ったクワガタで懐かしかった(18)。
下山後、最近リニュアルされた占冠の湯ノ沢温泉に入り、日高道の駅へ。正直なところ、昨日までの疲れのせいで、久しぶりに疲れた山だった。