羊蹄山(1898m)P
6:00 ニセコ道の駅発
登り | 地点 | 下山 |
6:50
8:50
11:30 |
登山口
5合目
頂 上 |
16:40
14:20
12:00 |
[4:40] | 所要時間 | [4:40] |
17:30 綺羅の湯(入浴)
21:10 帰宅 |
これからも、山を続けている間は、自分の体力維持と体力試しを兼ねて、毎年登り続けたいと思っている日帰り可能な羊蹄山である。
今回は、紅葉狙いで、まだ登ったことのない妻を誘って比羅夫コースを往復した。フルマラソンも走っているし、日常的にも結構走り込んでいるので大丈夫だと思ったが、登りは良い良い、帰りは怖い・・・という地獄の苦しみを味あわせてしまった。
山を登り慣れていない人は、下りが大変なことは分かっていたが、その通りだった。妻には申し訳ないが、走る筋肉は登りには生かされるようだが、特にこの山の急な下りには生かされないようだ。「下りの筋肉は山でしか鍛えられない」と言うことを実感した。
早朝暗いうちに出るよりは、前日に車中泊した方が楽ということで、ニセコ道の駅で朝を迎えた。登山口へ向かう途中、正面に見えた羊蹄山は山頂部に雲もを被っていた(1)。
比羅夫コースを登るのは、9年ぶり5回目だが、この8月の台風で、3合目あたりまでは、あちこちに倒木があり、斜面の見通しが良くなっている感じだった。しかし、登山道上のものは処理され、登山には差し支えなかった(2)。
1合目を過ぎると、一気に急な登りが続くが、そのすぐ先に「風穴」がある。そこから吹く出る冷気を感じてみる(3)。
2合目から3合目の間には、「こんなところがあったかな?」と思うようなの急な露岩の登りが出現(4)。
3合目の手前には、登山道を塞ぐ倒木もあったが、登山道部分は切られて、間を通れるようになっていた(5)。
4合目を過ぎた辺りで、3本並んで立つ枯れトドマツが目に付いた(6)。このような枯れたトドマツが、前回良い斜面のあちこちに目に付く感じだった。
やはり、4合過ぎの右斜面にはミネカエデ(ミヤマカエデ?)の群生が広がる。例年であれば、もっと色が鮮やかな黄葉になるはずだが、黄土色の感じだった(7)。
5〜7合目は、ダケカンバが主体の中の掘れた急な登りが続く。やはりあまり鮮やかさのない紅葉斜面の下に倶知安市街地を見下ろす(8)。9合目を過ぎると、斜度が緩み、夏の花畑の跡の草紅葉斜面が美しい(9)。
左に赤くなれないナナカマドが生えている斜面を見ながら登って行くと、登山道の先に頂稜への出口が見えてくる(10)。青空の広がる頂稜へ抜け、母釜の稜線を歩く人を眺める(11)。
久しぶりに一等三角点(点名・真狩岳)を写す。ここは、以前の頂上とされていた京極ピーク(1892m)である(12)。頂上は、さらに先の喜茂別ピーク(1898m)である(13)。
父釜の中の草紅葉は、例年通りの色だった(14)。上空は晴れていたが、展望はガスが絡んで、あまりよく見えなかった。初めて目にする妻には、独立峰らしい高度感のある360度の展望や、洞爺湖や札幌近郊やニセコ連峰などの眺めを見せてあげたかった。頂上で休んでいるところからは、眼下に京極市街地ががガスの間から覗くだけだった(15)。
青空をバックに、頂上標識と共に2人の記念写真を撮影(16)。ここまでは、妻も元気だった。
ところが、下りの8合目辺りから、妻のペースががっくり落ち、急な下りの一歩一歩の歩きや、膝や腿が大変そうだった。おまけに貧血気味だという。頑張って下りることはできたが、登りで追い越した3グループに、下りではすべて追い越された。登りと全く同じ4時間40分。ちなみに、「夏山ガイド」の標準タイムは、登り4時間30分、下り3時間20分。
ニセコ道の駅に着いたら、山に絡んでいたガスもきれいに取れて、夕陽に照らされたすっきりした姿を見せていた(17)。このあと、ニセコ駅前の綺羅の湯に入り、ニセコ道の駅の前の「虎の子」というラーメン店でラーメンを食べて帰路に就いた。ここのラーメンはなかなか美味だった。