羊蹄山 (1,893m) @ [ 真狩コース]   1992,9,13 天候 快晴一時ガス

3回目ながらも一人で、初めての真狩コースを登り、コケモモ摘みを楽しむ。

2:45 自宅発(南茅部)
登山地点下山
5:45
6:55
8:00
8:20
(南回り)
9:00
登山口
5合目
9合目
外輪山
(コース)
頂上
13:55
13:00
12:15
12:00
(中回り)
11:30
[3:15]所要時間[2:25]

15:30 蘭越町営温泉入浴
18:20 帰宅

  蝦夷富士と呼ばれるこの山は、大学時代に初めて、2回目は息子が5年生の秋に二人で、ともに比羅夫 コースから登っている。一人歩きの今回は真狩コースに挑戦することに決めて、暗いうちに出発。 夜明け前の赤紫色に染まる空をバックに頂上まで すっきりと見える絶好の登山日和。

 真狩の羊蹄自然公園のキャンプ場の中を抜けて登山口まで車で入って行く。登山口には、すでにかなりの車(昨日からの泊り も含む)がある。 寝不足を考慮して、いつもよりゆっくりペースで 歩を進める。そのためか、40分間一度も休むこと のない快調な足取り。 足元は、連日の雨のため羊蹄にしては、かなり軟弱である。

 登り始めは植林地の中の道を進み、ひと汗掻くころ、南コブ(小さな寄生火山らしい)分岐へ到着。1合ずつきちんと標識があり、直登は少なく、適当にジグを切って道が続く。4合目を過ぎた辺りからダケカンバの林に変わる。いわゆるタコガンンビと呼ばれるくねくねした幹が目につく。
雪と強風によるものであろう。そんな変化を楽しみながら、黙々と登るうちに、大して疲れ5合目からの洞爺湖たという感じがないままに5合目に到着、休憩。

 無風、快晴、気温は低く、休むと鳥肌 がたつ。林の間から、喜茂別からニセコ方面の眺めが航空写真状に広がる。湖面を朝靄が覆う洞爺湖'(1)、これまた朝靄が覆う噴火湾の向こうに駒が岳や横津 がくっきりと見える。

 5合目からは、さらに急になり、何度もジグを切って登って行く。足元には岩も現われだし、頭上にはタコガンビの曲がりくねった太い枝が伸びている。8合目辺りから、西側に向かって傾斜が緩い道となる。まもなく上の方に頂上近くの山肌を見上げながらトラバース気味に進み、頂上稜線から真下に岩が崩れ落ちたような大きなガレ場を横切る。危険防止のためロープも張られている。潅木と岩場で、展望も広がり、真狩の町並みがおもちゃ箱のように見える。この辺から、夏であれば、いろいろな花が咲いているのであろう。
火口壁越しに覗くニセコヒラフスキー場
 小さな尾根を越えると、左手に避難小屋が見えてくる。11年前に息子と二人で来たときに、その中で昼食を食べたことを思い出しながら、再び、直登気味の道を登り始めるとると 9合目である。その上で厚さ3mmほどの氷で覆われた石を発見、夜中マイナスになったのであろう。途中10人程抜いて、おそらく真狩コースからの一番乗りと思われるが、外輪山に到着。

 このころから、喜茂別方面から霧が立ち上ぼり南側を覆う。火口の縁を高所恐怖症のくせに、右回りの険しい岩場が続くコースを岩にしがみ付きながら歩き、頂上へ。途中から火口壁越しに見えるスキー場で傷つけられたニセコアンヌプリの眺めが痛々しい(2)

 火口壁内側は紅葉が始まって入るものの思っていたほどでなくちょっとがっかり(7年前は綺麗な紅葉で感激)。高山植物はコガネギクと半ば枯れかかったエゾノオヤマリンドウくらいであった。この山は高山植物の豊富さでも有名なだけに、今度は高山植物の盛りに登りたいものである。
コケモモの実
 頂上で休憩し。その後、父釜と母釜の間などをぶらぶらして旧避難小屋のコンクリートの土台だけが残っている跡地で昼食を摂る。この昔の避難小屋が今の場所に建て替えられたのはいつなのだろう。大学のときに初めてこの山に登ったときには、この小屋に転がり込んだ思い出があるだけに、その痕跡だけを眺めて懐かしい思い出に浸り、下山に着く。
オノエリンドウ
火口縁に到着してから頂上までの距離は長いが、比羅夫コースより緩やかで火山礫の上を歩くことようなこともなく楽な感じがする。7月ごろの9合目付近のお花畑もおそらく見事に違いない。

※ この後、1995年8月に、同じ真狩コースを、北海道ではこの山でしか目にすることができないオノエリンドウ(4)との出会いを目的に再訪している。



真狩コースからの夜間登山とご来光鑑賞


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