横津岳(1167m)J
<七飯スノーパーク〜北尾根〜精進川> 山スキー 2名 12、2,22
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8:20 自宅発
9:10 七飯スノーパーク
登山 | 地 点 | 下山 |
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10:05
10:40
11:40 |
スキー場駐車場
ゴンドラ山頂駅
1035ピーク
頂 上 |
13:40
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12:35
12:05 |
[1:35] | 所要時間 | [1:35] |
15:00 帰宅
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函館平野の東側に連なる横津連峰の主峰・横津岳は、山頂に巨大な航空監視レーダー基地が設置されていて、函館平野からならどこからでも目にすることができる。横津岳の山名の由来は、アイヌ語の「ユク・アッ・ヌプリ」(鹿がたくさんいる山の意)に因る。
この山は、昔から函館近郊の山スキーのメッカで、歴史は古い。夏は標高960mの登山口まで車で上がれ、簡単に登ることができる。しかし、雪山としては、日帰り可能なのが、横津岳国際スキー場が閉鎖された現在は、七飯スノパークのゴンドラ山頂駅からのみである。
北海道の雪山を登り歩いているHYMLメンバーのyuki@埼玉さんと同行して、山スキーでは、
横津岳経由で鹿部丸山へ登って以来、6年ぶりの再訪となった。『北海道雪山ガイド』初版本に自筆掲載以来初の確認登山となった。
スキー場のゴンドラハウスで、用意されている登山届けに記入してゴンドラに乗る。
山頂駅でスキーを付けて、まずは高速リフトの山頂駅を目指す。途中から滑り降りる精進川への斜面とその奥に頂上ドームが見えている(1)。
高速リフトの係員に届け出を済ませていることを告げて、尾根へと入っていく。ここ数日間、1035ピーク手前までのかんじきやスノーシューでのガイドツアーが入っていて、そのトレースでしっかり踏み固められている。すぐ前を1035ピークから滑り降りるスキーヤーが歩いている(2)。やがて、そのトレースと別れて、重い雪を纏ったダケカンバ林へと入っていく(3)。このルートはこの時期何度も歩いているが、これほど雪の多いのは初めてである(3)。
1035ピークから、帰りに滑り降りる斜面を眺めていると、駒ヶ岳をバックに、我々のすぐ後に出発したスノーシューとかんじきの山遊びガイドツアーのメンバーが登ってくるのが見える(4)。東側には、横津前衛峰の北側から鹿部丸山、熊泊山、泣面山の連なりが見える(5)。その先からダケカンバに覆われた尾根を少し下ると広いコルへ出る。そこから再び分厚い雪を纏ったダケカンバ林の樹間を縫って緩やかな尾根を登っていく。
c1050付近で、ダケカンバ林を抜けると、その先に目指す頂上とその手前のピークが見えてくる。どちらのピークにも航空レーダー基地の施設に選挙されている(6)。強烈な西風と闘いながら、スカブラ状の斜面を登って、手前ピークを越えて、一度下り、再び登り返すと頂上のレーダー基地が近づいてくる(7)。ただし、非常に強い西風が吹き、足下もスカブラじょうたいだった。
頂上から、何度も眺めている駒ヶ岳(8)、反対側には函館山(9)
ドームの出入り口は、北西の風を避けるように作られているので、休憩するにはお誂え向きの場所だ(10)。
下山は、ダケカンバ林まではスカブラ斜面で、滑りを楽しむことはできなかった。ダケカンバ林の中は来たときのトレースを辿って、楽しみしていた1035ピークに到着。
1035ピーク東側のオープン斜面は、最近人口の増えた深雪スキーヤーやボーダーの人気の斜面で、あちこちに滑り降りた跡がある。なるべくそれの少ない斜面を選んで滑り出したが、思ったより雪が重く、古いシュプールでできたデコボコが邪魔して、思うようなターンができなかった。格好良く滑り降りるテレマーカーのyukiさんもこの後転倒した・・・(11)。
斜面の下には、ダケカンバの幹に美味しそうなアイスクリームを思わせる大きなボール型の雪玉が乗っかっていて、その奥に鹿部の町、さらには噴火湾を挟んで室蘭方面の眺めが広がる(12)。下まで滑り降りて、斜面を見上げると、あちこちに滑り降りたシュプールで、すっかり荒らされた感じになっていた。8年前には考えられなかった光景である(13)。
思うように滑り降りられなかった悔しさを残して、その下に続くトレースを辿って、精進川沿いの林道への斜面へと下った。長い林道を下っていくと、これも8年前にはなかったが、途中からスキー場の駐車場へ直接繋がるトレースがはっきりと続いていた。駐車場で、先週の3日間と今週の3日間を共にしたyukiさんと別れて帰路へ就いた。彼も約40日間に渡る北海道雪山巡りを終えて、数日後には埼玉へ帰ると言う。