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[43]  余市岳(1588m)  [常盤コース]   94,8,28

キロロスキー場からあっけなく札幌近郊の最高峰へ
見晴台からの余市岳
4:45 自宅発(八雲)
登山地点下山
7:20
8:15
8:55
登山口
見晴台
余市岳
10:50
10:00
9:35
[1:35 所要時間[1:15]
※尻別岳登山口へ移動
キロロスキー場への道を進むと表面にゆったりと余市岳が見える。スキーに2回も行っていながら印象にないのが不思議である。これといって特色のない山であるが、登山の対象として山を見るようになるのとそうでないのとではこれだけ意識が違うものかと妙に感心してしまった。

 林道を進むとスキー場の一番上のリフト乗り場のところへ出た。そこが登山口であった。すでに車が4台ある。 前日の雨で足元が悪い。歩き始めてすぐスパッツをつけて進む。500mくらい進んでの渡渉地点で水を汲み、樹林帯のだらだらした滑りやすく時折ぬかるみもある道を進む。やがて、やや急斜面が続き、頂上が時折木々の間から覗く。

 傾斜が緩やかなになり、見晴台に出る。表面にお椀を伏せたような円い頂上がくっきりと見えるが(1)、定山渓天狗岳をはじめ遠望は霞んではっきりと見えないのが残念。 コルへ下り、頂上への尾根道を進む。振り返ると、なるほどと思われる通称「飛行場」と呼ばれる一面ササで覆われた広大な台地とその端にスキー場のゴンドラ終点駅が見える。
頂上付近のハイマツの墓場(火事の跡)
 途中、ちょっとの間、道が涸れ沢状態になって水が流れていて涼しいのとわずかな変化がうれしい。ハイマツ帯に出て傾斜が緩くなると一面ハイマツの枯れた白骨状の幹や枝が広がる。山火事の跡で、積丹岳の頂上と同じ光景である。傾斜が緩くなり、ケルンと観音様の像があったので、そこが頂上かと思ったが、もう少し奥の方であった。白骨状のハイマツの中を進み(2)頂上に到着。

 遠望は霞んで見えないが、雲の上に頭を出す羊蹄山や無意根と中の岳、定山渓天狗岳やその付近の山々がぼやけて見える。直ぐ下には、キロロリゾートとスキー場が見える。座ると周りがハイマツで囲まれているので展望が利かないのと、人がたくさん訪れるのにもかかわらず頂上標識がないのが残念。

 やがて、途中で追い抜いた道内や道外かなりの山を登っているらしい函館から来たという40代の女性が到着。いろいろな山の話をしながら朝食をとる。とくに来夏に絶対登りたいと思っていたが、途中テント泊か日帰りかで迷っていた日高のカムイエクウチカウシへこの夏に登って来たと言う。かなりの人が入っていたし、増水しなければ、日帰り登山も可能かも知れないという情報をもらう。

 下山途中、かなりの人が登ってくる。札幌近郊の最高峰であることと、登山口からの標高差が500mくらいの易しい山のせいか、家族連れや女性が多く目に着く。登山口へきたら車が30台以上はあったろうか。 予想していた通り物足りない感じだったので、4回目のダブル登山である尻別岳登山を決めて、登山口のある喜茂別へと向かう。


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