焼木尻岳(やきじりだけ)(561m)<厚沢部町>  
<泥川沿いの林道〜北西尾根〜西尾根>  山スキー  2名  09、1,05

昨年からの繰り越しとなっていた、東面が急崖の山へ・・・今シーズン初の山スキー登山。
   

7:45 自宅発
9:00 泥川沿いの林道分岐から
    1.5km地点  
登山
地 点
下山
 9:10
 9:45
----
10:55
車デポ地点
尾根取付き
北 峰
頂 上
12:15
12:05
11:15
11:05
[1:45]
所要時間
[1:10]
14:00 しんわの湯(入浴)
15:00 帰宅
  厚沢部町木間内地区の南東に位置する山である。国道227号線からはその姿は見えないが、東向かいの設計山や雷電山、3日前に登った北東の三角山などから眺めると、東面に急崖を形成していて非常に目を引く山である(1)

  また、山名も焼尻島を思い浮かべ、その由来にも興味の湧く山である。しかし、焼尻は、「陸の近くにある・島」の意であるアイヌ語の「エハンケ・シリ」が訛ったとされているので、これは違うようである。あと「ヤンケ・シリ」の訛りも考えられるが、これは「(川や海から)荷揚げをする・山」の意になるので、これも違うようだ・・・結局は不明である。

 私の周りにいる冬山仲間の殆どはすでに登っているので、その情報をもとに未踏のFuさんの同行を得て向かうことにした。ルートは泥川沿いの林道を進み、頂上に直接繋がる北西尾根に取り付く予定だったが、結果的には一本手前の斜度の緩い尾根から頂上を目指した。

 国道227号線の中山峠を越えると木間内地区に入る。その市街地のセイーマートの手前を左折し、須賀地区へ続く道を進むと1.6kmほどで泥川沿いの林道への分岐がある。ここから歩くつもりだったが、数日前に入ったと思われる車の轍があり、それを頼りに進めるところまで進むことにする。腹を擦りながらも、1.5kmも入ることができた。予定より、往復で1時間以上は得をしたようである。

  このルートは、傾斜も緩く、極端に細い尾根もないので、今回は山スキーで向かうことにして、泥川沿いの林道を進む(2)やはり山スキーはカンジキに比べて埋まらないので非常に楽だ。やがて、橋を渡り、暫くするとゲートもある。その先に地図にはない右に向かう林道がある。そこに「社の山・焼木尻」を書かれた標識が立っている。これを辿っても頂上へ繋がる尾根に乗れるはずであるが、予定通り直進する。林道が右側にカーブする地点の右手の木の幹に「焼木尻岳」と書かれた標識が付けられている(3)どうやら夏はその尾根に作業用の刈り払い道があるようだ。

 当初はその一本奧隣の北西尾根に取り付く予定だったが、こちらの尾根の方が斜度も緩いので、山スキーには有利と考えて予定を変更して、そこから尾根に取り付いた。

 最近、ずっと雪が降っていないこともあり、雪が締まっていて、カンジキに比べてラッセルの必要はほとんどない。尾根の両側にトドマツの人工林が広がっているが、c370m以上の尾根の上は快適なブナ林である(4)

 北峰には寄らないで本峰とのコルに出ると、眼下に東面の急崖が目に飛び込んでくる。雪庇に留意して頂上へ向かい、1時間45分で頂上に到着(5)

 遮る物のない360度の展望が広がるが、西側の乙部岳と鍋岳はかろうじて雪雲の下に見えるだけ(6)

 青空が広がっているのは北側だけで、今シーズンの予定に入れてあるゆったりと聳える827峰(点名・下俄郎)(7)、その右側には、3日前に登った三角山や二股岳・・・二股岳の左側に駒ヶ岳が見えるはずだが、雲に覆われているのが残念(8)。 東側の既に登っている設計山や雷電山、南側の桂岳も確認できた。 

 腹も減ってないのと寒いので、昼食は下山後に摂ることにして、早々に下山開始。頂上をバックに、コルを越えて登りで寄らなかった北峰に向かう(9)

 滑りを楽しめる斜面はまったくないのだが、北峰でシールを外し、安全第一で、狭い木の間や細い尾根をゆっくり下る(10)車のデポ地点の手前へ直接下りることのできる尾根もあったが、最後に渡渉しなくてはならないので、登りと同じ尾根を下った。

  下山後、車の中で昼食をゆっくり摂る。国道に出る手前で、振り返って山をカメラに収める。こちら方向からだと変哲もない山だったが(11)、年越しの念願の新しい山に登れて大満足。。

  鶉温泉へ向かったら、なんと定休日だった。仕方ないので、北斗市のしんわの湯で疲れを抜き、亀田中学校の駐車場でFuさんと別れて、帰宅する。






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