矢越岳(548.6) 
 <小谷石コース>   単独、 07,6,13

まだ完全に整備されていない登山道を辿り、知内丸山と対峙する端正な形の山へ

14:40 知内丸山から下山
登山地   点
下山
14:00
14:45
15:15
登山口
376ポコ
頂 上
16:20
15:50
15:30
[1:15]所要時間[0:50]
16:40 知内こもれび温泉(入浴)
18:30 帰宅

 矢越岬から続く分水嶺(知内町と福島町の境界線)上に聳える端正な形の山である。四等三角点の点名は福島境だが、地元関係者は矢越岳と命名している。3ヶ月前に知内丸山から眺めた時の形の良さが忘れられず、登行意欲を掻き立てられていた(1)

 その後、この矢越岳にも昨年登山道が整備されたということを知り、今回の知内丸山の登山道完成を待ってセットで訪れた。

 知内丸山を下山後、登山口となっている旧矢越小学校の横の林道を挟んだ森林観察路の階段からスタートする(2)尾根に上がると観察路と反対側の右側にピンクテープがずっと付けられた踏み跡状態の登山道が続く。

 下の方は、両側から源頭地形が迫る細い尾根を登っていく(3)c250〜300付近で平坦な地形になり、やがて、376ポコまでの急な登りが続く。この間は笹も背丈が低く、上の刈り払いのために上り下りした関係者が通ってできた踏み跡状態で、ピンクのテープがあるから外さないで済むといった状況である。エゾシカの鳴き声が響き渡るところをみると、鹿道も兼ねているのかも知れない。途中、知内丸山に設置されていたような標識は一切なく、ひたすら林の中の尾根登りで、展望もまったくない。

 376ポコとのコルから頂上までの地図上からも予想された標高差200mの急な登りが続く。ブナ林となり、笹藪も濃くなり、昨年に刈り払われたと思われる道が続く(4)幸い、ジグを切って刈り払われているので、辛さは予想したほどではないが、息が切れ、休み休み登る。

 しかし、ここも展望は一切利かない。ブナ林の新緑に癒やされながら、ただひたすらに登るだけである。道端に目をこらして見つけたミツバツチグリ(5)、コケイラン(6)、クゲヌマラン(7)などの花がせめての慰みであった。

 広い急なブナ林の尾根を登り切ると、頂上稜線に出て右側に進む。周りはいつの間にかダケカンバ林に変わっている。笹藪はさらに濃くなっている。



 1時間15分で、広く刈り払われた頂上へ到着(8)標識もなにもない。三角点があるはずなので探して、北側の端に小さな四等三角点を見つける(9)

 ここも周りはダケカンバで囲まれ、全く展望がない。東側に少し刈り込まれている方へ行ってみたが、海がわずかに見えるだけであった。

 下山時は、急な上にまだ歩き込まれていないこともあり、3度ほど滑って尻餅をつく。

 いずれは、稜線から知内丸山と繋がり、循環縦走できるようになると、標識などが整備されて、登山道ももっときれいにあるのであろうが、全く展望がないのが玉に瑕である。




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